※僕が24才の時に始めたHIPHOPダンスで、初めて東京のダンス大会に出場した時の体験談の続きです。ダンス編は毎週日曜日に更新中。
東京のダンスコンテストから帰ってきた1週間後、3人で集まってビデオ録画の鑑賞会をしました。
僕は会場にビデオカメラを持っていって、他のダンスチームの演技を録画していました。
自分たちの演技の時には、H先生にビデオカメラを渡して、録画してもらいました。
ビデオには、自分たちを含めたすべての出場チームの演技が収められていました。
「あー!このチームはスゴかったな!」
「いや~このチームは本当に面白かった!笑ったね!」
「このチームは、珍しい動きをしてたよね。何て言うジャンルだろう?」
などなど、改めて見返しながら、当日の臨場感を味わいました。
しばらくすると、自分たちの番がやってきました。
自分たちの演技
僕らはおそるおそる、自分たちの演技を見返しました。
練習の時にも毎回録画して見返していましたが、やはり本番の録画を見る時は、また違う緊張感があります。
踊っている時には必死で、自分たちがどんな動きをしていたのか?どんな表情をしていたのか?まったく記憶にありません。
冷静になってから自分たちの全力の姿を見返すのは、ドキドキしました。
音楽が始まると、いつもの練習通りの動きができている自分たちの姿が映し出されました。
3人とも、練習の時の動きがしっかり出せていました。
むしろ、練習の時よりキレがあるように見えます。
「なんか、割とちゃんとできてるね!」
僕らは顔を見合わせながら言いました。
もちろん、個々の動きを見ると、雑な部分はあります。
でも、チーム全体で見ると、動きのタイミングがけっこう合っているように見えました。
僕は、自分が前半でスタミナ切れになって、自分の心と戦っていた辺りが気になってドキドキしました。
でも、こうしてビデオで見返してみると、明らかに動きが鈍っているようなことはなく、顔の表情も最初と同じでした。
というより、最初からテンパっている表情だったので、あまり変わらないというのが正直なところです。
でも、おかげで自分がバテていることが、見ている人にはバレていない感じでした。
3人の感想
自分たちの演技を見終わってから、僕らは3人で反省会をしました。
3人とも共通の結論としては、「思ったほど悪くなかった」でした。
本番の会場で、他のダンサーたちのリハーサルを見た時には、自分たちが一番スキルが下だと思ってヘコみました。
でも、実際に冷静になってビデオ録画を見返してみると、そんなに悪くないように見えました。
それに、今はH先生の影響で「ダンスは楽しむものだ!人と比べても意味がない!」という考え方に切り替わっていました。
スキルの高さがすべてを決めるわけではない
お客さんの目から見て、「見応えがあるダンス」というのは、単に踊っている人の個々のスキルの高さだけではないと気付きました。
・選曲がカッコいい or 面白い
・振り付けがカッコいい or 面白い
・ダンサーの表情が生き生きしていて良い
・チーム全体の息がピッタリで、ビシッと揃った動きをしていて、見ていて気持ちいい
などなど、色んな要素が組み合わさって、エンタメとして楽しいと感じます。
今回、自分がお客さん目線になることで、それがよく分かりました。
審査員にトップ3に選ばれたチームは、もちろんスキルは高かったのですが、選ばれなかったチームの中にも、印象に残るチームがたくさんいました。
僕とY君、O君は、その後もしばらくの間、何かある度に、
「あの時のあのチームのダンスは、ああだった、こうだった・・・」
と思い出話に花を咲かせました。
その時に話題に出てくるチーム名は、不思議とトップ3のチームではありませんでした。
入選はしなかったけど、僕らの心に強く残り続けるチームが何組もいました。
10人のお客さんに「印象に残っているチームは?」と聞いたら、10通りの答えが返ってくるでしょう。
結局は、好みの問題な気がします。
そのことに気付くことができたのは、今回の大きな発見でした。
H先生は、その後もことあるごとに、「自分のスキルを人と比べても意味ないよ!」と口を酸っぱくして言い続けました。
この時にH先生から学んだ「人と自分のスキルを比べない」という考え方は、その後もずっと役立ち続けました。
別のダンスイベントの出場の時はもちろん、新しく英会話を学び始めた時にも、この考え方のおかげで、自分本来の力を発揮できた気がします。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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