From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
僕が英会話で「ガッツリ自己紹介台本」を用意するアイデアを思いついたのは、以前経験したまったく別のジャンルの活動でした。
それは、「婚活パーティー」です。
僕は31才の頃から婚活パーティーに行き始めました。
その前から外国人バーなどの人の集まる場所が好きで、初対面の人達と話すことに慣れていたので、「パーティー」という言葉に魅力を感じました。
きっと楽しい場所に違いない!と思って大きな期待に胸を膨らませて行ったのですが、初回の結果はボロボロでした・・・
婚活パーティーでは1人の女性と話せる時間がたったの2~3分しかありません。
「プロフィールカード」と呼ばれる、履歴書のような紙に事前に情報を記入しておき、席の前に座ったらすぐ、交換します。
カードに書く情報は、「職種、最終学歴、年収、趣味&特技、好きな芸能人」などです。
そしてお互いのカードを見ながら、
「あ、お仕事は○○をしているんですね。」
「特技は○○ですか!スゴイですね。」
「趣味は○○ですか。そうですか。」
など、会社の面接のような会話を繰り広げます。
書いてある内容についてサラッと確認し合った頃には、もう3分ぐらい経っていて、司会者の持った鐘が「チリン!チリン!」と鳴り、次の席へ移動しなければなりません。
そして、似通った表面的な会話を20~30人と繰り返すのです。
バーのようなゆったりした空間で、隣り合った人とじっくり話す、というような雰囲気とはまったく違います。
最初の2~3分で気に入った人に目星を付けたら、次のフリータイムでは男性たちが自分から動いて、気になる女性たちに話しかけます。
フリータイムは15分~20分ぐらいの時間が与えられているので、話が盛り上がれば、1人の相手とずっと話せます。
フリータイムでのアプローチがうまくいった場合、
初回ラウンド=3分
フリータイム=20分
でトータル23分間、1人の相手と話すことができるのです。
以上が、婚活パーティーの仕組みです。
#オンライン英会話に似ている
この婚活パーティーの仕組みは、オンライン英会話に似ています。
オンライン英会話も、初対面の先生と1対1で25分間話し続けることになります。
これは、バーで知り合った外国人と話すのとはまったく違う感覚です。
バーだったら、共通の知り合いが紹介してくれたり、テーブルに呼ばれてグループで話ながら仲良くなったり、という周りからの助けがあります。
そこで自然に仲良くなれるのです。
でも、オンライン英会話ではそうはいきません。
誰のヘルプもなく、1対1でひたすら25分間会話を続けなければなりません。
逃げ場はありません。
僕はオンライン英会話を始めてすぐに、「これは婚活パーティーに行っていた頃の感覚に似ている!」と感じました。
台本を書いてから大きな変化が!
ちなみに婚活パーティーでは、ぶっつけ本番で参加していた最初の数ヶ月間は、まったく成果が出ませんでした。
何の準備もなしに参加していたので、最初の3分間の会話ですら、沈黙が続くこともありました。
フリートークでお目当ての女性に話しかけることができても、その後の会話を楽しい雰囲気で続けるのはかなり難しいと感じました。
会話が盛り上がらず、みんなが同じような会話を繰り広げた場合、どうしても判断基準は「パッと見で分かるスペック」になります。
・男性なら、学歴や年収の高い人、イケメンが有利。
・女性なら、見た目が美しくて年齢の若い人が有利。
という感じです。
というわけで、高卒の僕は最初の頃は婚活パーティーはボロボロで、女性達にまったく相手にされませんでした。
でも、そんなことを繰り返すうちに、「スペックで勝負できない自分はトークで勝負するしかない。だったら、トーク台本を用意して他の男性と差別化するしかないのでは?」と気付きました。
家で落ち着いて考える余裕がある時に、じっくりと自己紹介文をタイピングして、
「自分がこれを言ったら、相手はこう返してくる確率が高い。こう来たら、こう返す。もしこう来たら、こう返す。」
というように、相手のリアクションを想定した答えを何パターンか用意しました。
・最初の3分間用の会話台本
・フリートーク20分間用の会話の台本
両方を用意して、暗唱できるまで音読しました。
そして台本を覚えた状態で婚活パーティーに参加したら、自分でもビックリするぐらい会話がスムーズに流れて、中間印象チェック率が爆上がりしました。
すっかり気をよくした僕は、毎回のパーティーが終わった後に、反省点を踏まえて台本を書き直してブラッシュアップしていきました。
すると、婚活パーティーに50%ぐらいの確率でカップリングもされるようになりました。
婚活パーティーに2回参加すると1回はカップリングされる計算です。
台本なしで参加していた時には、10回参加してもゼロ%だったのに、スペックは変わらず台本を用意しただけで、50%まで上がりました。
オンライン英会話でも台本が必要
日本語の会話でさえも、こんな風に台本があると無いのとでは結果が大きく変わります。
英会話ではなおさらです。
台本なしでぶっつけ本番で会話を盛り上げるのは、相当な上級者でないとムリです。
英語上級者だけではなく、会話の上級者です。
僕は自分が会話の達人ではないと知っているので、英会話レッスン用の自己紹介台本を用意しました。
そしたら、婚活パーティーの時と同じような結果になりました。
先生との会話が盛り上がるようになったのです。
台本があることで自分の中で余裕が出て、アドリブにも柔軟に対応できるようになりました。
「真のフリートーク」が上手になりたいと思ったら、やはり最初は「型を決めた自己紹介」をスムーズにできるようになるステップが必要だと思います。
・・・つづく。
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