From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
僕が日本人の頭の中には、
「英語ペラペラ状態=いつでも、誰とでも、どんなトピックでも流ちょうに話せて盛り上がる」
という図式があるような気がします。
でも、そんな状態は母国語でも難しいです。
日本人同士でも、誰とでも、どんなトピックでも話が途切れず盛り上がることなんて、めったにありません。
それはもう、言語スキルの問題ではなく、コミュニケーションスキルや話し方スキルの問題です。
日本語でも、
「この人との話は楽しくて盛り上がったなぁ~」
と感じることもあれば、
「この人とは会話がかみ合わなかったなぁ~」
と感じることもあります。
また、同じ人と話しても、「今回はイマイチ盛り上がらなかったなぁ~」と感じることもあります。
それが普通です。
でも、英語になると、とたんに僕らの考えは「誰と話しても盛り上がるのが英語ペラペラ状態」と考えてしまいがちです。
旅先で立ち寄ったお店の「やる気のない店員さん」と話して盛り上がらなくても、日本語だったら、
「ふん、愛想のない人だ。」
で片付けるのに、海外旅行先で同じ状態になると、
「自分の英語力はまだまだ足りないな・・・」
と感じてしまいがちです。
「英語ペラペラ状態」は、たまにやってくる一時的な状態
「英語ペラペラ状態」というのは、たまにやってくる一時的な状態に過ぎません。
・話す相手との性格的な相性
・その時に話すトピック
・その日の自分のコンディション
・話す相手のコンディション
・お互いのコミュニケーションスキル
などなど、色んな要因が重なり合って、「ペラペラ状態」が発生します。
「発生」という言葉を使ったのは、自分でコントロールできる要素が少ないからです。
僕は今、週6日ペースでオンライン英会話レッスンを受けていますが、「ペラペラ状態」になることもあれば、ならないこともあります。
回によって全然違います。
また、わずか25分間の会話の中でも、「前半は話がかみ合わず、後半でペラペラ状態」ということもあります。
趣味や気の合う先生とのレッスンでも、毎回ペラペラ状態になるわけではありません。
もし、僕の毎日の英会話レッスンの様子を録画してYouTubeにアップしたら、
「師範代Shinyaは英語ペラペラだ!さすが!」
と思われる回もあれば、
「え?全然話せてないじゃん!師範代Shinyaダメダメじゃん!」
と思われる回もあるでしょう。
ブロークンでもペラペラ
ちなみに、よく言われる「ブロークンイングリッシュ=文法を間違えた状態で話し続けること」は、ペラペラのうちに入ります。
僕らが第2言語として英語を話していて、まったくミスなく話すことはほぼ不可能です。
(日本語でも本当に正しい文法で話せているかどうか怪しいですよね?)
たとえ文法がめちゃくちゃでも、相手がこちらの話を理解して、こちらも相手の話が理解できていれば、コミュニケーションは成り立ちます。
英語ができない第三者の日本人から見たら、「スゲー!あの人英語ペラペラだ!」となるでしょう。
文法をミスしようが、不自然な間があろうが、会話として成立すればペラペラ認定!です。
「英語ペラペラですか?」と聞かれたら
そんなわけで、もしあなたも初対面の人から「英語ペラペラですか?」と聞かれたら、試しに「はい、ペラペラです。」と答えてみましょう。
たいていは、「へぇ~スゴいですねー!」と言われて、そこで会話が終わります。
身近な人だと、「じゃあ、英語しゃべってみろよ!」とか挑発されることもあるかもしれませんが、その時には挑発に乗って戦う必要はないと思います。
前の記事でもお伝えしたとり、身近な人はあなたの変化に自分も影響を受けるのでは?と不安を感じているだけなのですから。
英語学習者が挑発される理由
英語学習は、他の習いごとに比べて周りからの挑発や非難の対象になりやすいです。
その理由は、「変化が大きいから」だと思います。
もしあなたが英語を身に付けて、外国人との会話で「ペラペラ状態をたまに経験する」ぐらいのレベルになったら・・・大きな変化ですよね?
1つのジャンルをそれなりに極めた自分に、自信がつくでしょう。
もし人前で英語を披露する機会があれば、尊敬のまなざしで見られるようになるかもしれません。
これを相手目線で見た場合、
・この人が英語ペラペラになったら、めちゃくちゃイケてる人になってしまう!今まで自分の方がイケてると思ってたのに、力関係が崩れてしまうかも・・・
・海外旅行に行った時に、妻に頼るカッコ悪い夫になってしまうかも・・・
・もし外国人の友達が増えてこの家でホームパーティーをやるなんてことにでもなったら・・・困る!
というように、色んな不安をかきたてます。
英語が話せるようになることは、僕ら日本人にとってはそれほど大きな変化だと感じやすいのです。
だから、周りの人達の心にも、僕たち自身の心にも、大きな不安が生まれます。
その不安が、批判やバカにするといった形で表面化するのです。
逆に言えば、「人から批判されない範囲でやっていること」は、自分の人生に大きな変化を起こすことではないかもしれません。
英語に限らず、新しい方向に向かう時には摩擦が生まれます。
自分の中の不安や、周りからの批判がやってくるのです。
でもそれは、一時的なものです。必ずラクになる日がやってきます。
一時的な摩擦を乗り越えてでも、人生に変化を起こしたいか?
摩擦の少ない穏やかな日常を優先するか?
僕はそこに正解はないと思っています。
どちらを選んでも後悔しない道はあるはずです。
正解は、あなた自身の心の中にあります。
(完)
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