from 師範代Shinya
(→前回のつづき) (→この記事のシリーズを1話目から読む)
シャープの電子辞書Brainの、今年の新型の上位2機種(高校生モデル)に加わった辞書コンテンツの中で、英語学習者に関係があるのは、
・前回の記事でご紹介したコンパスローズ英和辞典
・英検全級の問題集の最新版(2021年度版)
の2つです。
ただ、この2種類のコンテンツのためだけに、あえて新型を選ぶ必要があるか?と言われたら、何とも言えません。
なぜなら、新型と旧型で価格差がけっこうあるからです。
今年のモデルは、約4万2,000円。
去年のモデルは、約2万4,000円。
約1万8,000円の価格差があります。
(※この記事を書いている時点での、価格ドットコム最安値)
今年版に新しく加わったコンテンツだけでは、この価格差を埋めることはできません。
・コンパスローズ英和辞典=アマゾンで約3,850円
・英検過去問2021年度版=級によって価格に違いあり:3級(1,540円)~1級(2,970円)
この価格であれば、紙の本を買った方が良い気がします。
これらの本をどうしても電子辞書に入れて持ち歩きたい!という強い欲求がない限り、1万8,000円の価格差を埋めるのは難しいと思います。
高校生用の1つ下のノーマルモデルは、イマイチ
ちなみに、高校生用の1つ下のモデル(上から2番目)は、あまりオススメできません。
たしかに価格は安いのですが、最上位機種の英語教科モデルとの価格差は、約6,000円前途です。
それでいながら、英語系の辞書や問題集がかなり省かれています。
6,000円の価格差を上回る削られっぷりです。
個人的には、あまりオススメできません。
これなら、最上位機種の去年モデルを1万8,000円安く買った方が良いと思います。
ということで、僕の個人的なオススメは、Brainの中で選ぶのであれば、
最上位機種の去年型(高校生用英語強化モデル:品番PW-S1)
↓↓↓
(↑クリックすると、アマゾンの販売ページに行けます)
になります。
カシオ VS シャープ
カシオとシャープの間で選ぶとしたら、僕の印象はこんな感じです。
・コスパ重視=シャープ
・本体の品質の高さ&選択肢の広さ重視=カシオ
という感じです。
どちらが良い、悪いということではなく、何を重視するか?で決めるのがオススメです。
英語系辞書と英検やTOEICなどの問題集を合わせた、コンテンツ1冊あたりのコスパでは、やはりシャープのBrainがダントツだと思います。
一方で、液晶パネルの見やすさや、文字のフォントの読みやすさでは、カシオに軍配が上がります。
これは僕が売り場で何度も触った実感値ですが、カシオのEX-wordの液晶画面は見やすいです。
EX-wordは文字フォントも、「UDフォント」と呼ばれる種類を採用しています。
これがめちゃくちゃ読みやすいのです!
何がどう違うか?と言われても、うまく説明できないのですが、文字が詰まって見えないというか、圧迫感がありません。
読みながらスムーズに目が左から右へ動くような感覚なのです。
このあたりは、個人差もあると思うので、実際に売り場で見てみるのがオススメです。
別にシャープのBrainの液晶画面が読みづらいというわけではありません。
でも、カシオのEX-wordの画面と見比べると、なぜか違いを感じます。
文字が消える角度が違う
ちなみにすごく細かい部分ですが、液晶画面は角度によって見え方が変わります。
上下左右の4つの角度のうち、どこか1つの角度からは、画面が白く反射して文字がまったく見えなくなるのが普通です。
ビデオカメラの液晶画面なども、同じ現象が起こります。
ちなみに、今のスマホでは、この現象はほとんど見られません。
スマホの画面は角度による反射がなく、どこからも自然見えます。
それは、多くのモデルが「有機EL」という高級なパネルを採用しているからです。
でも、電子辞書の画面に有機ELを採用したら、おそらく素材コストが跳ね上がってしまい、今の価格では販売できなくなってしまうと思います。
ということで、電子辞書の液晶画面は従来型の低コストものですが、その中でもカシオはおそらく使っています。
さらに、「見えづらい角度」がシャープのBrainとカシオのEX-wordでは、違うことに気付きました。
シャープのBrainは左斜めから見たときに、画面が反射して文字が見えなくなります。
一方でEX-wordの方は、上斜めから見たときに、画面が反射して文字が見えなくなります。
どちらの方がレアかと言えば、おそらく上斜めでしょう。
電子辞書はパカッと開いて使うので、上下の角度は調整しやすいです。
わざわざ上斜めから画面を見るシチュエーションは考えづらいです。
一方で、電子辞書と英語テキストを横に並べて使うことはよくあります。
その時に、電子辞書の画面を横から見たら、「ちょっと見えづらいな」と感じることはあります。
その点では、シャープのBrainの方が、見づらさを感じる頻度が高そうです。
ただ、この仕様はおそらく、シャープのBrainがタテ型でも使えるようにしているのが理由だと思います。
スマホのように片手に持って使うシーンでは、画面が左右にブレることの方が多いです。
その時に見えづらさを感じる確率を下げるために、
「タテ型で持った時に、画面がギラつかない仕様」
を優先したのかもしれません。
カシオとシャープ、どちらが良いかは、あなた自身がどういう使い方がメインになるか?によって、ベストな選択肢が決まってくると思います。
次回は、カシオとシャープ、新型&旧型を全部ミックスした上で、僕が英語学習者にオススメする「2022年電子辞書ランキング」をお伝えします。
・・・つづく。
————————————–
—————————————
※このブログに読者登録をしていただくと、最新の記事を1日1回、メールでお届けします。読者登録はこちらをクリックしてください。
↓↓↓
From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
※もくじは、こちら
自己紹介は、こちら
コメントを残す