from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
前回の記事では、英文日記は自分の英語力を気楽に測るツールとして、とても有効だということをお伝えしました。
日記は、アウトプットの力を測るものです。
自分の中にあるものしか出てきません。
テストのように、「まぐれ当たり」はなく、今の自分の実力がそのまま英文に反映されます。
日記を書いて、じっくり見返しても文法ミスに気付かなかった場合は、そこはまだ理解していない項目ということが分かります。(注意不足の凡ミスは除く)
自分の実力を測るために英文日記を書くときには、コツがあります。
今日はそのコツを3つお伝えします。
3つのコツは、
①できるだけ辞書を引かない
②日本語と英語の両方を書く
③ガンバり過ぎない
です。
1つずつ解説します。
コツ①できるだけ辞書を引かない
実力を測るために英文日記を書くときには、できるだけ辞書を引かないのがコツです。
自分の中にある英単語と文法だけで、何とかひねり出して言いたいことを伝えるようにするのがオススメです。
そうすることで、自分の中にどれだけのストックがあるのかが分かりやすくなります。
ただし、辞書を引かないことにこだわり過ぎるのも、モチベーションが落ちる原因になります。
辞書を引くかどうか?はあなたの今の英語レベルや、書きたい内容によって変わります。
たとえば、まだやり直し英語を勉強し始めたばかりで、I am ~や He is ~などの第2文型しか使えない状態で日記を書こうと思った場合、表現の幅に限界があります。
文章が単調になって、自分で書いていてつまらなく感じてしまうかもしれません。その場合は辞書を引きましょう。
また、どうしても書きたい内容が思い浮かんで、それを今の自分の英語力で表現できない場合は、ムリせず辞書を引いて、書きたいことを書いてみましょう。
場合によってはグーグル翻訳を使うのもアリです。
なぜなら、「英語でこれを伝えたい!」という情熱の方が、辞書を引かないことよりも大事だからです。
もしグーグル翻訳や辞書を使っても、レベルのジャッジはできます。
初心者レベルでグーグル翻訳を使った場合、シンプルな英文の中に突然難しい言い回しの英文が出てきたりするので、英語の先生が見れば、「ここはグーグル翻訳を使ったのかな?」とすぐに分かることが多いです。
また、英単語も使い方が分かっていなければ、日本語で辞書を引いて出てきた英単語の候補の中から、どれを選べばいいのか?分かりません。
たとえば、「見る」を辞書で調べると、
look, see, watch, stare, glance, gaze…
などなど、たくさんの候補が出てきます。
この中から適当に選んで日記を書いた場合、
「日本語をそのまま英訳したっぽい文章」
になるので、これもすぐにバレます。
そういう意味でも、英文日記は「今の自分の実力を映し出す鏡」になるのです。
自分がレベルアップした時に昔の英文日記を見返すことで、間違いに気付けるようになります。
それが、成長の証しです。
コツ②日本語と英語の両方を書く
英文日記を書くときには、日本語の文章も書いておくようにします。
そうすることで、「本来言いたいことが何だったのか?」を残すことができます。
英文だけで書くと、結局何を言いたかったのか?が後から見返して分からなくなることが多いです。
僕の通学コースでも、最初の頃は日本語文は無しで英文だけで書いてきてもらっていました。
でも、僕が英文を読んで「何を言いたいのか?」が分からない場合に、ご本人に聞いても「あれ?何だっけ?」となってしまうことがありました。
日本語がないと、「この時どういう意味で英文を書いたのか?」が思い出せなくなることがけっこうあるのです。
「本当はこう言おうとしたけど、英文ではこう言ってしまった。」
ということが分かれば、実力を正確にジャッジすることができます。
そのためにも、英文だけではなく日本語文も書いた方がオススメです。
コツ③ガンバり過ぎない
日記というと、「毎日つけるもの」というイメージがあります。
でも、毎日英文日記を書くのは大変です。
日本語でも日記を毎日書ける人は少ないでしょう。
英文で書くとなると、負担は何倍にもなります。
実力を測る目的で英文日記を活用する場合、頻度は週に1回程度で良いと思います。
週末に1週間を振り返って、ゆっくり書く時間を楽しむ方が、ムリせず楽しく続けられるでしょう。
もちろん、英文日記を書くのが楽しくて仕方ない!という場合は、毎日書いても構いません。
また、日記を「アウトプットのトレーニング」として考えるのであれば、毎日続けることで鍛えられるでしょう。
今回はあくまで、「実力を測るための日記」としての考え方です。
おまけ:発表の場を持つ
最後に、できれば日記を発表する場があると、モチベーションが保ちやすくなります。
発表する場があると、聞く相手を意識しながら書けるようになります。
すると、英文に魂がこもってきます。
全力を出しやすくなるのです。
僕の主催するオンライン通学コースでは、週1回のレッスンで日記の発表の場を設けています。
①前回のレッスンの音読と日記の発表(読み上げ)
②クラスメイトから日記について英語で質問→英語で回答(英会話)
③音読練習(動画セミナー)
※みんなが動画を見ている間に、僕が日記の英文を添削
④再集合して、今日のレッスンの感想シェア
⑤僕から一人ずつ、日記の添削結果の解説
という流れにしています。
もしあなたがオンライン英会話をやっている場合は、レッスン中に先生に自分の日記を聞いてもらうのも良いアイデアです。
最近は日本人の先生によるオンライン英会話サービスも出てきています。
日本人の先生であれば、日記の日本語と英語、両方を見せて、ニュアンスが合っているかどうかをその場でチェックしてもらえるでしょう。
日記で自分の勉強の足跡を残そう!
英文日記は、今のあなたの英語力を切り取ってくれる便利なツールです。
テストのように身構える必要はなく、最近の出来事を気軽に書くことで、「自分の勉強の足跡」を残すことができます。
過去の自分がどんな英語をアウトプットしていたのか?
それを残すことができるのは、実はとても貴重な宝物になります。
あなたが英語上級者になった時には、過去の日記はとても愛おしく、貴重に感じるでしょう。
ここまで読んでみてピンと来たら、ぜひ今すぐ、英文日記を書いてみてください。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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