
from 師範代Shinya
そう思った時に、頭に浮かぶ勉強メニューは、たくさんあります。
・英会話レッスン
・リスニング
・ライティング(英文を書く)
・英単語
・文法
・発音練習
・リーディング
・英検やTOEICなどの問題集
など、パッと思いつくだけでもどんどん出てきます。
でも、思いついたすべての勉強メニューを同時に毎日やるのは、現実的ではありません。
そこで、メニューを絞ることになります。
僕がよくいただくご質問で多いのが、
「どれが一番大事ですか?」
「何をやればいいでしょうか?」
という言葉です。
これは、答えるのが難しいです。
なぜなら、どれも大事だからです。
英語学習で大切なのは、「何をやるべきか?」という発想ではなく、「何を最初にやるべきか?」「その次は何を?」という順番の発想です。
英語学習は、順番が命と言っても過言ではありません。
特に、「英語が話せるようになりたい」と思うのなら、順番にはこだわった方が良いと思います。
多くの人がやりがちな順番パターン
多くの人たちが、英語学習で最初に手を出すのはおそらく、英単語帳だと思います。(最近はアプリが主流のようです)
「自分にはボキャブラリーが足りない。だから、まずは英単語からだ!」
という発想は、自然なことです。
実際、書店に行っても、まず目に入るのは単語帳だったりしますよね。
僕もやり直し英語を始めた時にはまず、単語やフレーズを暗記するところから始めました。
ただ、僕自身もそうでしたが、英単語やフレーズの暗記から入ると、かなりの確率で苦しくなります。
なぜかというと、英単語学習は、どうしても暗記は「単調な作業」になりやすいからです。
しかも、英単語やフレーズだけを覚えても、
「知ってる英単語が、いざという時に出てこない」
「台本を読めばわかる英文も、リスニングではボロボロ・・・」
「意味は分かるのに会話にならない」
という状態になりやすいです。
これは、単語力が足りないというより、「順番」の問題です。
いきなり英単語やフレーズを暗記することは、
「耕していないカチカチの土の上に、種をまく」
ようなものです。
最初にやるべきは「文法」
結論から言うと、英語学習で最初にやるべきことは、文法です。
しかも、「テストで丸を取るための文法」ではなく、「話すための文法」です。
なぜ文法が最初なのか。
それは、文法が英語の「土台」だからです。
例えば、
・リスニング
・音読
・英会話
・瞬間英作文
・英文読解
・英単語
こういった勉強も、全部、文法理解の影響を受けます。
たとえば、英文の語順感覚が弱いままだと、
・リスニングでも「単語を拾うだけ」になりやすい。
・音読していても、英文全体の意味の流れを感じにくい。
・英会話でも、単語だけ適当に並べる状態になりやすい。
逆に、文法のイメージが入っていると、「英語が見えやすく、聞こえやすく」なります。
たとえば、
・リスニング英文全体で何を言っているのかが理解しやすくなる。
・音読していても、英文の中身をしっかり理解できるので、記憶に定着しやすい。
・英会話でも、正しい語順で話せることで、伝わりやすい。
という状態になります。
これはかなり大きいです。
さらに言うと、最近話題のAIを使った学習法でも、文法の土台があるかどうかで、成果が変わります。
AIに対して出す指示や質問のことをプロンプトと呼びますが、そのプロンプトの質を大きく左右するのが、文法の知識、さらに言うと、文法を通して見える「ネイティブの視点」なのです。
このネイティブ視点があるかどうかで、AIへのプロンプトが大きく変わり、答えも大きく変わってきます。
英単語から入ると苦しくなりやすい理由
もちろん、英単語も大事です。
知らない英単語で書かれた英文を読めないのは当然だし、リスニングでも知らない英単語が多ければお手上げです。
もしあなたの目的が、「テストで良い点を取ること」なら、確かに英単語帳から入るのは最短ルートです。
知っている英単語が多ければ、正解を選べる確率もアップするからです。
ただ、もしあなたの目的がテストではなく、「英語を話せるようになること」なら、英単語を勉強するのは、後回しにした方が良いでしょう。
英単語を最初に持ってくると、苦しくなりやすいです。
なぜなら、英単語やフレーズは、終わりが見えないからです。
覚えても、
覚えても、
また新しい単語が出てくる。
これ、かなり消耗します。
僕も昔、単語帳で暗記しようとしましたが、かなりの苦行でした。
しかも、単語だけ覚えても、
実際の会話ではつながりにくい。
例えば、
「take」
「get」
「put」
みたいな基本動詞も、単語の意味だけ覚えていると、会話になると混乱しやすいのです。
でも、文法が先に入ると、単語同士のつながりが見え始めます。
すると、英単語も「ただの暗記」ではなくなっていく。
ここが大きな違いです。
文法は「量」が有限だから続けやすい
あと、意外と大きいのがこれです。
文法は、覚える内容に限りがあります。
つまり、終わりが見えやすい。
これは、モチベーション維持にかなり重要です。
英単語やフレーズ学習は、極端に言うと一生終わりません。
でも、文法は違います。
中学英文法レベルでも、かなりの範囲をカバーできます。
しかも、文法が分かると、
リスニングも、音読も、英会話も、全部の効率が上がる。
つまり、投資対効果が高いのです。
話すための文法は「ネイティブの感覚」で覚える
ただ、ここで1つ大事なポイントがあります。
それは、「文法はルール暗記だけでは苦しい」ということです。
学校英語だと、
「現在完了は継続・経験・完了の3用法」
「to不定詞には副詞的、形容詞的、名詞的、の3用法」
「未来形は助動詞will、be going to、現在進行形の3種類」
みたいに覚えますよね。
でも、実際に話す時って、そんな細かいルールを頭の中で思い出していません。
ネイティブは、もっと感覚的です。
例えば、willなら、「未来」というより、
「そのつもり」
「その方向に気持ちが向いている」
みたいな感覚。
to不定詞も、「○○的用法」ではなく、
「そっちに向かう感じ」
といったざっくりした感覚の方が、会話で使いやすい。
つまり、表面的な文法ルールの裏にある、
「ネイティブの感覚」
をつかむことが大事なのです。
これをやると、覚えるべきルール数が激減します。
僕の体感では、半分以下になりました。
しかも、いざという時に思い出せる確率が上がるので、会話で使いやすい。
ここが大きいです。
文法は「身体」ともつながっている
あと、これはかなり重要なのですが、
英語って、頭の中だけの話ではないんです。
身体の動き、
声のトーン、
顔の表情。
これも全部、文法とつながっています。
例えば、「命令形」と言うと、かなりキツい言い回しのような印象を受けますが、実際にはそうでもありません。
実際はもっと柔らかく使われることも多いのです。
「命令形」というキツい響きのする言葉に引きずられるのではなく、ネイティブが命令形を使う時の身体の感覚や声のトーン、顔の表情などを通して学ぶと、本当の使いどころが見えてきます。
ネイティブは、文法ルールを計算しているというより、
「感覚」で使っているのです。
だからこそ、話すための文法は、イメージや感覚ベースで学ぶ方が、圧倒的に自然なのです。
僕自身、この方向に切り替わってから、英語の理解が一気につながり始めました。
順番が変わると、英語学習はかなりラクになる
英語学習って、努力不足だけで止まるわけではありません。
順番の問題も、かなり大きいです。
最初に土台を入れる。
その上に、
単語、
音読、
リスニング、
英会話を積み上げる。
この流れになると、英語同士がつながり始めます。
逆に、土台なしで全部やろうとすると、かなり苦しくなりやすい。
もしあなたが今、
「頑張っているのに、なんかつながらない」
そんな感覚があるなら、一度「順番」を見直してみると、かなり変わるかもしれません。
P.S.
僕が普段お伝えしている、「ネイティブの感覚」で英文法を理解する方法をまとめた、
「イメージ英文法完全マスター講座」はこちらです↓↓↓
学校英語とはかなり違う角度から、「なぜその文法になるのか」を、感覚ベースでお伝えしています。
さらに、身体の動き、声のトーン、顔の表情を使って、ネイティブ感覚を自分の中に刷り込むことができます。
「文法を覚えても会話になるとつながらない」
そんな感覚がある場合は、かなりヒントになると思います。
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