From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
前回の記事では、英語学習者個人で違う3つの要素として、
①バックグラウンド
②性格
③好み(向き不向き)
のうち、②の性格を詳しく解説しました。
今日は③を深掘りしていきます。
③好み(向き不向き)
人間には必ず好みがあります。極端な例で言うと、
「これをしている時には楽しくて時間を忘れてしまうけど、これをしている時には苦しくて仕方ない」
というような感じです。人によって程度の差がありますが、必ず好みはあると思います。
たとえば僕の場合、こうして文章を書いたり、ビデオカメラの前で話すのは好きです。
自分の考えをまとめながらアウトプットするのは楽しいと感じます。
この作業は一日中やっていられます。ブログを書き始めたばかりの頃は楽しくてハマり過ぎて、他院ピングしている指が腱鞘炎になってしまいました。
その後、お医者さんに言われてタイピングの作業時間を制限するようになりました。(早めに気付いたので今は治りました)
動画撮影でも同じです。1日中カメラの前で話し続けている状態を何週間も続けたところ、声帯を使いすぎて声が出づらくなってしまったこともあります。(今は1日に声を出す時間を制限しています)
そんな感じで、僕にとって「書くこと」と「話すこと」は、自分で意識的に制限しなければならないほど、楽しくてやり過ぎてしまう作業です。
一方で、自分の書いた原稿データをこうしてブログ記事にアップしたり、メルマガをセットしたりする作業には、まったくワクワクしません。
文字に色を付けたり、枠で囲ったりといった編集作業にも、まったく喜びを感じません。
動画も同じです。動画編集作業には何のこだわりも探究心もないので、BGMを入れたり、効果音や画面エフェクトを入れたりは一切していません。(逆にそれが見やすくて良い、という声をいただくこともありますが)
僕の動画編集作業は、余計な間をカットするぐらいです。
そのカット作業すら、すごく時間と労力がかかります。(動画撮影時間の3~4倍の時間がかかります)
また、YouTubeに動画をアップするための操作も、毎回面倒だと感じています。
好きなことは伸びて、キラいなことは伸びない
①文章を書く作業 + ②ブログにアップする作業
この2つの作業はセットなので、僕が今までにこなしてきた場数は①②共に同じです。
でも、明らかに①の方が伸びていると自分で感じています。
文章は書けば書くほど上達を感じられるのに対して、データのアップロードや編集作業は、ちっとも上達を感じません。
費やしている時間や労力は、むしろ②の方が多い気がします。
でも、上達を感じづらいのです。
動画撮影でも同じです。
①カメラの前で話す作業 + ②編集やアップロード作業
は明らかに①の方が上達が早いと感じます。
一方で、僕の弟は逆です。
弟は動画の編集作業が昔から大好きで、今のようにYouTubeが一般的になるずっと前から、何十万円もする動画編集ソフトを買って練習していました。
今では弟は自分の子供を撮影して、それをガッツリ本格的に編集してYouTube上にアップすることを楽しんでいます。
僕と弟の違いは、明らかに性格から来る「向き不向き」が影響しているとしか思えません。
同じだけの時間をかけても、上達のスピードが全然違ってくるのです。
これと同じことが英語学習にも言えます。
英語の中の向き&不向き
たとえば、「英会話を身につけたい!」と思っている人がAさんとBさん2人いたとします。
Aさんはふだんからおしゃべりで、どこへでも出かけていき、初対面の人とコミュニケーションを取って仲良くなるのが大好きです。
Aさんは海外旅行先でも、現地の人達に日本語でガンガン話しかけて、身振り手振りで何とか言いたいことを伝えます。
そういう体験を積み重ねることが、Aさんの喜びです。
一方でBさんは、話すこと自体があまり好きではありません。
日本語でもコミュニケーションを取るのが苦手で、家でひとりの時間を過ごす方が楽しいと感じています。
人見知りなので、パーティーのような知らない人達が集まる場は苦手です。
この両極端なAさんとBさんの2人が同時に英会話スクールに通い始めた場合、どちらの方が上達が早いでしょうか?
おそらく、Aさんの方が上達が早いような気がしませんか?
Aさんにとって英会話は、
「もともと好きでやっていること=人とコミュニケーションを取ること」
を英語でやればいいだけです。Aさんにとっては「世界中の人を相手に話せる」という状態がワクワクするので、英語学習のモチベーションも保ちやすくなります。
一方でBさんにとって英会話は、「苦手なコミュニケーションと英語を両方同時に身につける」という作業になります。
心理的な負荷が重くなり、1時間のレッスンでもグッタリしてしまうでしょう。
「好きで得意なことを英語でやる」
ことと、
「苦手でキラいなことを英語でやる」
のとでは、明らかに上達の速度は変わってきます。
これは英会話に限らずどんなジャンルでも同じだと思いますが、性格や向き不向きをまったく考えずに、
「このメソッドでやれば誰でも同じ期間で同じだけ上達する」
という考え方は、けっこうムリがあるのでは?と僕は思います。
・・・つづく。
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