From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
前回の記事では、英語学習者個人で違う3つの要素として、
①バックグラウンド
②性格
③好み(向き不向き)
のうち、③の好み(向き不向き)を詳しく解説しました。
3つをまとめると、
①大学受験英語をガンバった経験があって、
②性格は細かいことを気にしないタイプで、
③日本語でも人とコミュニケーションを取るのが好き
という人は、英会話の習得スピードが早い傾向があります。(もちろん100%ではありませんが、割と高い確率です)
ここまで聞いて、もしかしてあなたはこう思ったかもしれません。
「自分は日本語でも話すのが苦手で、性格的にも細かいことが気になっちゃうタイプだからな・・・英会話を身につけるのはムリなのかなぁ・・・何とか英語を話せるようになりたいのに、諦めるべきなのかな?」
と。
安心してください。諦める必要はありません。
日本語で話しているときには話すのが苦手に見えるのに、英語に切り替えたとたん、性格が変わったように軽快に話し始める・・・なんて人もいます。
確かに、先ほどの3拍子揃った人と同じスタートを切った場合、同じスピードで英会話が上達する確率は低いかもしれません。
でも、それはあくまで「人と比べた場合」です。
英語の学習モチベーションを保つ秘訣をひと言で表すなら、
「自分と人を比べない」
ことです。昨日の自分よりも上達していれば、それで良いのです。
みんなバックグラウンドや性格が違うのに、「同じことをやったら全員まったく同じような結果が出る」のを期待すること自体が、ムリがあるのです。
これは、人間の個性を無視した考え方です。
進むペースは人それぞれです。
自分が成長することだけに目を向けていれば、ヘコむことも少なくなっていきます。
とは言っても人と比べちゃう場合
とは言っても、人間は社会的な生き物です。自分と人をまったく比べない、なんてことはなかなかできません。
それに、自分が才能を発揮できている、得意分野で人より成果を出していると感じると、モチベーションは上がります。
その場合は、最初は自分が得意な分野を集中して伸ばすのがオススメです。
山を登るルートは1つではない
英語学習はよく、山登りに例えられます。
山登りをする時、多くの場合は道は何種類かあります。
①初心者向けの緩やかなコース
②中級者向けの手応えのあるコース
③上級者向けの険しいコース
どのコースを通っても、頂上までたどり着けます。
もしあなたが初めて山に登る場合、①~③のどのコースを選びますか?
おそらく①の初心者コースを選びますよね?
まずは初心者コースを選んで頂上まで行ってから、次は中級者コースにトライして、クリアできたら次は上級者コースでやってみる、という風に進んでいけば、負担が少なくなります。
ムリしてヒザを痛めたり転んでケガをしたりする可能性も低くなるので、上達も早いでしょう。
英語学習になると・・・
ところが英語学習になると、初心者のうちから③の上級者コースを選んでしまうことが多いのです。
つまり、自分の個性(バックグラウンド、性格、好み)を無視して、
「上級コースが最短ルートに見えるから」
「上級コースを登ること自体がカッコいいから」
という理由だけで、いきなり険しい道を選んでしまうのです。
そして、周りの人達がグングン自分を追い越していく姿を見ながら、
「あ~やっぱり自分はどんなにガンバっても、英語を話せるようにはなれないんだ・・・」
と落ち込むのです。
全身が筋肉痛になり、ヒザ関節を痛めて、歩くのがしんどくなります。
そして、「もう二度とこんな山登るもんか!」と下山して、完全に離れてしまうのです。
でも、数年たって身体の痛みがなくなってくると、また「頂上の景色を見てみたい気持ち」がムクムクと芽生えてきて、挑戦したくなります。
でもまた、いきなり上級者コースから登り始めて、撃沈して・・・
というサイクルを繰り返している人がけっこうたくさんいます。
登りやすいルートは人によって違う
みんな同じルートで山を登った場合、
①過去に富士山に登った経験のある人(バックグラウンド)
②生まれつき足腰が強い人(性格)
③ふだんからハイキングが好きで、低い山に登っている人(好み)
の方が、「この3つの要素を持っていない、まったくの初心者」よりも有利なことは間違いありません。
だからこそ、「自分にとって登りやすい初心者コース」から始めた方が良いのです。
英語山を登る場合、どのルートが初心者コースに感じられるかは、人によって違います。
では、あなたにとっての初心者コースとは何でしょうか?
次回はそこを深掘りしていきます。
・・・つづく。
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