From 師範代Shinya(新村真也)
(※僕がカナダ留学後に英会話スクール講師になってからの体験談です)
(→前回のつづき)
1年間、英語を教える仕事を続けても、TOEICの点数がまったく変わらないどころか、逆に落ちるという経験をしたことで、僕は新しい道を探し始めました。
「教えることは、教わること」というのは事実だと思います。
でもそれは、あくまで自分の中にある「そういえば、これはなぜ○○なんだろう?」といった感じの、「穴」を埋める効果です。
当時のTOEICの点数が870点になっていた僕にとっては、「英語の基礎知識の穴を埋めること」が、それ以上の点数アップに結びつくほどのインパクトにはなりませんでした。
TOEICの点数をこれ以上アップさせるためには、自分の中での「限界値」を引き上げるトレーニングをする以外にない!
という結論に達しました。
そこで僕は、これまで「復習」メインでやっていた音読トレーニングの教材レベルを、「新しく学べる」領域に引き上げることにしました。
僕の選んだ教材
僕が当時選んだ教材は、これでした。
↓↓↓
上級者へのTOEIC Test英単語―差がつく1,000語で900点突破!
(※この本はもう絶版になっていて、中古でしか手に入らないようです)
この本は、これまでも僕の英語力アップに大きく貢献してくれた、「速読速聴英単語シリーズ」のTOEICバージョンのような位置づけでした。
この本が、当時TOEIC870点で伸び悩んでいた僕にとっては、ベストな選択に思えました。
理由は、3つあります。
僕がこの本を選んだ3つの理由
理由①TOEICが題材になっている
この本は、TOEICの問題と同じような感じの文章が載っています。出てくる英単語も、TOEICでよく出るものに絞られています。
なので、僕の当時目指していた「TOEIC900点を越える」という目標を達成するには、最も効率が良いと思いました。
理由②音読トレーニング用の教材である
僕が目指していたのは、「小手先の受験テクニックで取った900点」ではなく、「900点にふさわしい英会話力」でした。
「TOEICの点数は高いけど、話す方はからっきしダメ!」という人は、実はけっこういます。
でも僕は、英会話スクールの講師です。そんなカッコ悪い状態になることだけは避けたいと思いました。
覚えた英単語は、しっかり会話の中で使えるレベルになるまで仕上げたい!そのためには、「文脈の中で英単語を覚える」音読トレーニングが必須です。
この本のいいところは、
「TOEIC問題と同じレベルの英文を音読トレーニングで仕上げられる」
ということでした。全文を読み上げたCDが付いているので、ガッツリ音読トレーニングに使えるところが気に入っていました。
理由③リーディングの長文問題を音読できる
TOEIC800点台後半になると、リスニングはほぼ満点に近づいてきます。
そうなると、全体の点数を上げるにはリーディング力をアップする以外にありません。
実際、僕も自分の点数の870点の内訳を見てみると、
リスニング=470点(495点満点中)
リーディング=400点(495点満点中)
でした。
これでは、リスニングを頑張って満点の495点取ったところで、リーディングの点数が変わらなければトータルで900点を越えることはできません。
900点を越えるためには、リーディング力アップが必須なのです。
その点、この本の中身の英文は、リーディングのパート7の長文問題と同じです。
ビジネスの現場で使える英文
この本の英文を音読して、TOEICの長文問題に出てくる、
・宣伝広告
・Eメール
・ビジネスレター
・求人広告
・旅行日程表
などの「お決まりパターン」や「よく使われる英単語」を身体に刷り込むことができれば、TOEICのリーディングがかなりラクになりそうな予感がしました。
さらに、これらの種類の書式は、自分で英語の文書を書くときにも役立ちます。
英単語力アップ、長文読解力アップ、ライティング力アップと、まさに一石三鳥です!
僕は、この本を無理のないペースで毎日音読しながら仕上げることにしました。
そしてもう1つ、リーディング力アップのトレーニングをすることにしました。
・・・つづく。
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