From 師範代Shinya(新村真也)
音読トレーニング(&瞬間英作文トレーニング)と英会話(試合)の両方を同時進行で続けている方から、たまにいただく悩み相談があります。それは、
「音読トレーニング(&瞬間英作文トレーニング)でやっている内容が、英会話につながっている実感がない」
というものです。
音読トレーニング(&瞬間英作文トレーニング)と英会話が、独立した別のジャンルみたいになってしまっている・・・という感じです。
音読トレーニング自体は楽しいし、毎週聞き取れる内容が増えて「英語ストックが積み重なっている感」があるのですが、ネイティブの先生との英会話にはぜんぜん活かせていない・・・
瞬間英作文トレーニングも、テキストの例文は見た瞬間すぐに英語に変えられるようになっていけど、いざ英会話をしようとすると、自分の言いたい文章がうまく作れない・・・相変わらず英単語だけを並べるだけのような会話になってしまっている・・・
そんな声をいただくことがあります。
たしかに、音読トレーニングや瞬間英作文トレーニングの成果が会話に生きてくるまでにはそれなりの期間がかかることは事実です。
でも、かといって「まったく会話に活かせている実感がない」というのもツラいものです。
僕自身も、29才~31才までの2年間は音読トレーニング&瞬間英作文トレーニングをやりつつ、英会話スクールにも週1で通っていました。
その間、できるだけふだんのトレーニングと英会話(試合)をつなげる工夫をしていました。
英語力が上がって英会話スクールの講師に転職した後も、
「ふだんのトレーニングと英会話をうまくリンクさせて成果を実感している人」
と、
「ふだんのトレーニングと英会話が独立していて、うまく融合できない人」
の2パターンを見てきました。
多くの方にとっては、普段のトレーニングを英会話にリンクして成果を実感できた方が、学びへのモチベーションは上がりやすくなります。
そこで今回は、僕が音読トレーニングや瞬間英作文トレーニングの内容を、どうやって英会話に活かしていたのか?
トレーニングと試合をリンクさせる方法をお伝えします。
トレーニングと試合がリンクしない理由
そもそもなぜ、普段のトレーニングと英会話(試合)がリンクしないのか?の理由を探ってみましょう。
たとえば、あなたが音読トレーニングで使っているテキストの中で、「趣味について話す」というテーマの文章があったとします。
「私の趣味はテニスです。私は毎週末、近所の公園の中のテニスコートで友達と一緒にプレイします。私がテニスを始めたきっかけは・・・」
というような例文を音読します。これを何度も刷り込んでいくと、「趣味がテニスの人の自己紹介」の文章が口からスラスラ出てくるようになります。
でも、もしあなたの趣味がテニスではなかった場合、この文章をそのまま使うことはずっとないままでしょう。
このように、音読トレーニングの例文を丸々そのまま使える日を待っていても、なかなかやって来ません。
では、どうすればいいのでしょうか?
自分で勝手に書き換える
「自分で台本を勝手に書き換える」ことで、始めて自分の言葉で話せるようになります。
たとえば、さっきの音読トレーニングの例文で言えば、「テニスの話」を自分の趣味の話に置き換えるのです。
もしあなたの趣味がダンスだったとしたら、
「私の趣味はテニスです。私は毎週末、近所の公園の中のテニスコートで友達と一緒にプレイします。私がテニスを始めたきっかけは・・・」
の一部を置き換えて、
「私の趣味はダンスです。私は毎週末、近所のジムのヒップホップダンスクラスのレッスンを受けています。私がダンスを始めたきっかけは・・・」
というように書き換えるのです。
コツは、できるだけ原文を大きく変えずに済ますことです。
原文から大きく離れて全面的に書き換えようとすると、必ず
「これは文法的に正しいのだろうか?」
「この言い回しは自然だろうか?」
といった、余計な心配が出てきます。すると、書き換えに時間がかかる上になかなか先へ進めません。
できればテキストの原文を元に「英単語を置き換える」ぐらいがベストです。
そうすると、音読トレーニングで練習した文章を英会話の中で確実に使えるチャンスが増えます。
次回は、瞬間英作文トレーニングで学んだ例文を英会話に活かす方法をお伝えします。
・・・つづく。
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