From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
前回の記事では、
「僕が英会話スクールのネイティブの先生を友達扱いするのをやめたら、逆に向こうが友達扱いしてくれるようになった」
という体験談をお伝えしました。
あの時は不思議でしたが、今振り返るとなぜなのか何となく分かります。
僕がネイティブの先生と仲良くなれた理由
理由は大きく、2つあると思います。
①僕の方から自己開示した
②相手にも話を振る余裕ができた
そしてこの2つの理由の元になったのは、
「ふだんの音読トレーニングの文章を自分用にアレンジして会話(試合)の中で使い続けた」
ということです。
詳しく解説しますね。
①僕の方から自己開示した
人は、「自分のことを打ち明けてくる人」と接すると、警戒心がゆるんで仲良くなる傾向があります。
僕は毎週のレッスンの前に、「仕込み」をしていきました。
といっても、最初のうちは30秒ぐらいの音読教材の文章を少しだけ自分の言葉にアレンジして使っていただけです。
それでも、当時の初心者レベルのクラスで30秒ぐらい自分のことを話せる人はほとんどいませんでした。
初心者レベルの場合は、自分から話すというより、聞かれたことに対して「Yes」「No」で答えるぐらいが普通です。
僕もアドリブだったらそのぐらいしか話せませんでした。
でも、音読教材の文章を使って仕込みをすれば、ある程度の中身のある内容を伝えられます。
仕込んだネタを出し切ったら、後はまた「Yes」「No」レベルに逆戻りです。
それでも僕は、ネイティブの先生からどう思われるかを気にするのをやめました。
仕込んだストックは多少強引でも必ずレッスン内やロビーにいる時間で出すようにしました。
ベストなタイミングを測ろうとするのをやめて、自分のペースで進めるようにしました。
その結果、僕は自分の情報をネイティブの先生に伝える機会が増えました。
毎週ネタを考えるためには、仕事内容だけでは足りません。
僕は自分のプライベートな内容を英文にまとめて、ネイティブの先生にぶつける作業を繰り返しました。
たとえば、年の近いカナダ人男性の先生と話す時には、
(英語で)
↓↓↓
「先月出会ったばかりの女性と今週末初デートするんだけど、今どう進めようか作戦を練っているところなんだ。
日本人男性よりも、西洋人男性の方が女性の扱いは上手なイメージがあるんだけど、西洋人男性の視点から、何かアドバイスはある?」
みたいな感じです。
(こうして日本語で書くと高度な内容に聞こえるかもしれませんが、実際は音読トレーニングでこれまで仕上げた英文を切り貼りしているだけなので、全体的に不自然さの残る英文です)
するとこんな感じで返ってきました。
「まずはいきなり花束を渡してみたら?日本人は初デートで花束を渡すことはしないよね?でも、それで嫌われることはないと思うよ。」
そしてアドバイスをもらったら、その内容を実行して、すぐ翌週のレッスンのために「仕込み」をします。
「花束作戦、うまくいったよ!ありがとう!もしこれでめでたく彼女と付き合うことになったら、君のおかげだね!」
というセリフを用意して音読して暗記して、それを本人に会った時に言います。
How are you?
と聞かれた直後に、すぐ言う感じです。
そんなことを繰り返していると、だんだん相手も自分のプライベートなことを話してくれるようになりました。
ちなみにこの時を境に、僕は「初デートでいきなり花束を渡す」というのがテッパンの作戦になりました。
日本人男性でこれをやる人は本当に少ないので、驚かれます。
「いきなり花束作戦」は、その後の31才からの婚活期間にもすごく役立ちました。
また、すでに付き合っている彼女や奥さんに対して「日常的に愛の言葉を口に出して伝える」という西洋文化も、この時期にネイティブの先生から学びました。
「西洋人男性が好きな日本人女性たちの多くは『愛の表現』を求めているんだ。
日常のコミュニケーションがそれほどスムーズにできなくても、毎日愛の言葉をかけるだけで満足する女性は多いよ。
逆に日本人男性でそれができたら、最強じゃん!」
みたいな会話をしているうちに、どんどん仲良くなっていきました。
・・・つづく。
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