From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
これまで「英語初心者が仕事で英語を使いたい場合にどうしたらいいか?」をお伝えしてきました。
今日はこれまでお伝えした内容をもう一度まとめていきます。
目的2パターン
仕事で英語を使う場合の目的を2パターンに分けました。
パターン①英語を話す&書く必要がある(アウトプット&コミュニケーション)
パターン②英語を読む必要がある(インプット)
パターン①で英語を使うシーンは、
・英語で接客する
・英語でメールのやりとりをする
・英語でプレゼンする
・英語でミーティングする
などです。
パターン①の場合
パターン①の場合は、
・英語で接客する
・英語でメールのやりとりをする
の2つに関しては、定型文で乗り切れることが多いです。
僕自身もジーンズショップで働いていた頃に、「文法や英単語の知識ゼロの状態」で米軍兵士のお客さんを相手に、
May I help you?(いらっしゃいませ)
Sorry, we only have balck.(申し訳ありません、色は黒しかありません)
などの短い定型文の丸暗記だけで乗り切りました。
接客英会話のフレーズ集のCDを使って、ただ定型文を呪文のように丸暗記しただけでしたが、ちゃんと通じました。
もちろん、この「フレーズ丸暗記方法」だとフリートークはできません。
僕のことを「英語の話せる店員じゃん!」と思って英語のマシンガントークを浴びせかけてきた米軍兵士には、まったく対応できませんでした。
ただ、仕事上最低限必要なやりとりをすることはできました。
メールのやりとりの場合は、さらに定型文が使いやすくなります。
定型文をコピペして、必要な部分を変えるだけで完成します。
相手が想定外のことを返信してきても、グーグル翻訳で全体のざっくりした内容を調べてから、またそこに合う定型文をコピペ&部分修正で送るだけで乗り切れるパターンが多いようです。
実際にそうやって乗り切っている英語初心者の方々から、たくさん話を聞いてきました。
英語のプレゼンも暗記でほぼ乗り切れる
英語でプレゼンする場合も、作った原稿の丸暗記でほぼ乗り切れることが多いです。
僕が今まで見てきた英語学習者で「初心者だけど英語でプレゼンしなければならなくなった!」という人達の体験談を聞く限りでは、
「なんだかんだで大丈夫でした」
という声が大多数でした。
一番不安な「質疑応答タイム」も、まったく想定外の質問が飛んでくる確率は低いようです。(その時の参加者にもよるとは思いますが)
英語のミーティングはムリ
最も難易度が高いのは、英語でのミーティングです。
英語のミーティングはリアルタイムのスピーディーなやりとりになるため、丸暗記したフレーズが使える確率が低くなります。
議長や他の出席者の発言を聞き取った上で、自分がどう思うか?を瞬時に考えて英語で言わなければなりません。
英語圏の人達が多く参加しているミーティングの場では、日本の会議のように静かに聞いているだけではダメなケースが多いです。
①相手の英語を聞き取ること
②自分の意見を考えること
③考えたことを英語で話すこと
この3つをほぼ同時に行う必要があるのです。
英語初心者には、ハッキリ言ってムリです。
僕のツラい体験談
英語ミーティングでは、僕自身もスゴくツラかった体験談があります。
僕が英会話スクールの講師として転職してすぐに、英語の会議に参加することになりました。
・スクール内で行われている会議(週2回)
・新人講師を対象に本部で行われる研修会議(年2回)
これらはすべて、英語で行われていました。
スクールの会議には、参加し始めてからすぐに「みんなの議論の内容がまったく理解できない状態」に苦しみました。
社内会議というのは、独特の専門用語が多く飛び交います。
それを英語で理解するのは、新人にとって本当に大変です!
社内ルールやシステムもほとんど理解していない状態なので、おそらく日本語の会議でもついていけない期間が続くでしょう。
それをいきなり英語でやるので、さらにちんぷんかんぷんです。
僕の当時の英語力はTOEIC換算で870点程度でしたが、会議中は「みんなの言っていることが聞き取れない、発言できない」という状態が数ヶ月間続きました。
この時期は本当にツラかったです。
・・・つづく。
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