From 師範代Shinya(新村真也)
英会話業界にいると、よく、受験英語や学校英語を批判する声が聞こえることがあります。
「受験英語は実戦の場では使えない」
「学校英語は社会へ出ても役に立たない」
「日本人の英語力が低いのは、頭でっかちな受験英語教育のせいだ」
という感じで、けっこうボロクソに叩かれたりしています。
本当にそうなんでしょうか?
今回は、受験英語未経験のままTOEIC975点&英検1級を取れた僕の視点から見た「受験英語」への感想をお伝えします。
受験英語未経験者
プロフィールにも書いてある通り、僕は高卒です。最初から大学に行くつもりはなかったので、受験勉強もしたことがありません。
中学の時も、高校受験を経験していません。
そもそも机に向かって勉強するのがキラいだった僕は、塾にすら行ったことがありませんでした。
とはいえ、高校までは卒業するつもりだったので、中学の時点で受験勉強をしなくても、その時の成績だけで推薦で入れる高校に行きました。
僕のふだんの成績で推薦で行けた高校は、偏差値が低く、地域の学校ランキングでは下から数えた方が早い感じでした。
そんな感じで選んだ高校だったので、ヤンキーがひしめく学校に入学してしまい、3年間、ケンカで流血が日常茶飯事の、ハラハラドキドキの怖い思いをしました。
当時、「ろくでなしブルース」というケンカ漫画が流行っていましたが、僕の学校のクラスは、まさにあんな感じの雰囲気でした。
他のクラスメイトと同じように、高校卒業と同時に18才から社会へ出て働き、最初の職場は鉄工場の現場作業員をやっていました。
現場で働いているのは、僕と同じ高卒や中卒の叩き上げの職人たちばかりでした。
そんな僕にとって、「受験英語」はまったく縁の無い存在でした。
僕の英語学習法
そんな生き方をしていたので、僕が28才の時に英会話スクールに行き始めた時には、「受験英語からやり直す」という発想はありませんでした。
代わりに、「実戦で叩き上げる」というアプローチを取りました。
具体的に言うと、外国人の集まるバーに行って、ひたすら実戦でしゃべるというものです。
それでも思ったような効果が得られなかった僕は、途中で英会話がイヤになってしまい、半分あきらめかけたタイミングで、「音読トレーニング」と「イメージ英文法」に出会いました。
英語力アップ!
「音読トレーニング」と「イメージ英文法」という2本の柱を手に入れた僕は、その後大きく英語力を伸ばすことができました。
そして、2年後にはTOEIC735点&英検2級を取り、カナダにビジネス留学しました。
3ヶ月滞在した後、カナダ国内を2週間ほどひとり旅をしてから日本に戻ってきました。
帰国後は英検準1級に合格し、TOEICも870点を取れました。
その後、英会話スクールの講師になってからも音読トレーニングを続けたおかげで、TOEIC900点を超えました。
僕がそれまで受けたことのある英語テストは、TOEICと英検だけだったので、受験英語のテスト問題がどんなものかまったく知りませんでした。
受験英語初体験!
そんな僕が、初めて受験英語というものを見たのは、英会話スクール講師になってしばらくした頃です。
当時、僕はちょうどTOEIC900点を取ったばかりで、自信がついていました。
そんなとき、急に「高校生受験対策クラス」を受け持つことになったのです!
これには焦りました!
受験経験のない僕が、高校生の受験を手伝うなんて!・・・
でも、僕は自分の英語力に関しては、それなりに年月をかけて積み上げてきた自信があります。
そして、大人になってから英語を身につけた経験から、大人(高校生)に英語を教える技術にも自信があります。
どんなに受験英語が難しいとか世間で言われていると言っても、さすがにTOEICや英検準1級よりも難しいってことはないだろう!
と思ったのです。
有名国立大学や有名私立大学の英文科を受験する高校生たちの受験対策クラスを、今の自分が教えることができるのか?
そして、その生徒たちを志望校に受からせることができるのか?
今まで考えてもみなかった、この新しいジャンルに挑戦してみたくなりました。
・・・つづく。
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