【ジャッキーとシュワルツェネッガー】

 
From  師範代Shinya(新村真也)
 
僕は小さい頃から、アクション映画が大好きでした。
 
僕の小学校時代のヒーローは、ジャッキーチェンでした。特に時代劇の頃のジャッキーカンフー映画が好きでした。
 
 
ジャッキーの強さは、「達人」の強さです。後天的に身につけたカンフーによって手に入れた強さです。
 
最初は弱いジャッキーが、秘伝のカンフーの師匠に出会い、修行を積んで必殺拳法をマスターして強くなります。そして、最強の悪のカンフー使いを倒す・・・というストーリーです。
 
映画のタイトルが変わっても毎回変わらずこのパターンですが、僕は毎回飽きずに見て、興奮していました。
 
このジャッキー映画のストーリーの流れこそが、「達人」の道です。
 
技術を修得することによって手に入れた強さです。
 
 
 

ターミネーター襲来!

その後、僕が中学生になった頃、「ミュータントタートルズ」という映画を見に行きました。これは、カンフーを身に付けたカメたちが、悪いやつらをやっつけるというSFバトルものです。
 
 
カンフーを訓練して強くなったカメたちも「達人」タイプです。これは楽しめましたが、ジャッキー映画ほどの興奮はありませんでした。
 
 
当時の映画館では、1本見た後に、会場から出ないでそのままいれば、おまけでもう一本見れるという特典がありました。
 
 
ミュータントタートルズを見終わった僕は、そのままおまけの映画を見ました。そして、おまけの方がミュータントタートルズよりも大きな衝撃を受けました!
 
 
その映画は、アーノルド・シュワルツェネッガー演じる「ターミネーター」でした。
 
シュワちゃんの戦い方は、ジャッキーやタートルズの「達人」的な戦い方とはまるで違いました。
 
シュワちゃんは、筋肉ムキムキの強く大きな肉体を使って、拳をブンブン振り回して周りの物や人をドッカンドッカン破壊していました。
 
 
さらに素手で戦うことにはこだわらず、マシンガンやバズーカといった飛び道具も平気で使います。
 
 
その戦い方は、まさに「豪傑(ごうけつ)」です。
 
後天的に訓練&努力して手に入れた「技」で戦うのではなく、「恵まれた強い肉体」を使って豪快に戦うのです。
 
 
 

訓練とは無縁の「素の強さ」

また、豪傑は「訓練」や「修行」とは無縁です。生まれつき肉体的に強いのですから、修行して強さを追い求める必要はありません。
 
その証拠に、シュワちゃんの出演するアクションバトル映画には、ジャッキー映画のような「修行シーン」が出てきません。
 
「シュワちゃんは最初から強い」という設定がほとんどです。ターミネーターなんて、サイボーグですしね。
 
(もちろん、現実にはシュワちゃんがあの肉体を手に入れるまでには相当なトレーニングを積んだことは間違いありませんが)
 
もし、シュワちゃんが敵と戦うときに、ボクシングのファイティングポーズを取りながらチョンチョンとステップを踏み始めたり、カンフーの「鶴の構え」をして片足で立ったりしたら、キャラの雰囲気が台無しですよね。
 
シュワちゃんは、「豪傑」のキャラなので、あの「何も構えずに拳をブン回す戦い方」がしっくり来るのです。
 
 
 

2つのファイトスタイル

ジャッキーの「達人」スタイルと、シュワちゃんの「豪傑」スタイル。この2つは、スタイルが根本的に違います。
 
達人と豪傑、どっちが強いか?という議論をしても意味がありません。どっちも強いし、どっちもカッコいいです。両方とも僕らの心をとらえます。
 
ただ、もしあなたが今、シュワちゃんのような恵まれた体格ではなく、それでも今からできるだけ短期間で戦いに強くなりたい!と思った場合、達人タイプと豪傑タイプ、どちらの人に弟子入りしたらいいでしょうか?
 
どちらが現実的に「強くなりたい!」という目的が達成できそうが気がしますか?
 
おそらく「達人タイプ」の人に弟子入りした方が効率が良さそうですよね。
 
 
そしてこの達人と豪傑の違いは、英語の世界でも同じです。
 
 
 

「英語の達人」は、熟練の技で戦う

僕の考える「英語の達人」は、日本にいながら訓練によって高い英語力を身につけた人たちです。
 
後天的なトレーニングによって身につけた「技術」を使って、ネイティブと対等に渡り合ったり、TOEIC高得点を叩き出したりします。
 
達人は「技の正確さ」が強みなので、TOEICのような正確さが求められる試験では、特に力を発揮します。
 
しっかりした文法やフォーマルな英単語を使いこなせるので、ビジネスの場面でもしっかりした印象を相手に与えることができます。
 
ただし、海外経験が豊富なわけではないので、ネイティブ同士のくだけた会話やジョークを言い合うようなシチュエーションでは、そのノリについていけないこともあります。
 
 
 

「英語の豪傑」は、生まれつきのパワーで戦う

英語の世界の「豪傑」は、生まれたときから英語に囲まれた世界で育った人たちです。
 
僕の視点では、帰国子女やネイティブがこの豪傑タイプです。
 
彼らは意識して英語をトレーニングしなくても、恵まれた環境で自然に身につけた高い英語力があるので、その力でTOEICやビジネスでも戦うことができます。
 
カジュアルな場面でくだけた会話をしたり、ジョークを言ってふざけたりすることもできます。
 
ただ、英語を体系的に学んで訓練した経験がないので、「文法の詳しい解説」や「英語の訓練方法」を人に伝えることはできません。
 
 
 

あなたはどちらに弟子入りするか?

ここで重要なのは、達人と豪傑、どっちの英語力が高いか?ではありません。
 
重要なのは、あなたがもし英語を本気で身につけようと思ったら、最初にどちらのタイプに弟子入りするか?です。 そして、あなた自身がどちらの道を歩むことを選ぶか?です。
 
もし、あなたが今、日本に住んでいて英語を学んで上達させたいなら、僕は「達人タイプ」に弟子入することをオススメします。
 
たとえあなたが最終的には豪傑タイプになりたかったとしても、とりあえず最初は達人に弟子入りし、達人の道を目指しましょう。
 
なぜなら、その方が効率がいいからです。
 
そしてもうひとつ、帰国子女やネイティブではない僕らが、「豪傑タイプ」をお手本にしても、ちょっと違った方向に走ってしまう危険があります。
 
 
 

下手に豪傑タイプをマネすると・・・

あなたは、ボビー・オロゴンというタレントを見たことがありますか?アフリカ系の黒人で、流ちょうに日本語を使いこなす人です。
 
ボビーのしゃべる日本語は、かなりくだけています。
 
「おめー、ふざけんなよ!」
 
「くだらねーこと言ってんじゃねーよ!」
 
といった感じで、日本人しか使わないような「日本語のネイティブっぽい表現」を使いこなします。
 
でも、ボビーの話す日本語を聞いて、あなたはどんな印象を受けますか?
 
やはり違和感を感じるのではないでしょうか?
 
もちろん、ボビーはタレントなので、わざと芸風であのキャラを演じているんだと思います。
 
でも、僕らは芸人ではありません。なのに、あのノリで英語をしゃべったら、ちょっと相手に不快感を与えてしまうリスクがある気がしませんか?
 
もし僕らが、外人バーで出会った外国人に、日本語で
 
「おめー、ふざけんなよ!」
 
「くだらねーこと言ってんじゃねーよ!」
 
なんて言われたら、その人と仲良くなりたいと思いますか?
 
僕ら日本人の大人が英語を学ぼうとしたときに、最初から豪傑タイプを目標にして、彼らに近づこうと表面だけをマネしてしまうと、僕らは「ボビーオロゴン化」してしまう危険があります。
 
自分が話す「言葉づかい」が相手に与える第一印象のインパクトは、自分が想像している以上に大きなものです。
 
 
 

達人への道

もしあなたが、日本にいながらしっかりした英語力を身につけたいなら、まずは最初に「達人タイプ」に弟子入りし、あなた自身も達人タイプを目指してほしいと思います。
 
それが、僕がこのスクールを「英語の達人養成ジム」と名付けた理由です。
 
もし、あなたがここまで読んでも「俺は最初から豪傑タイプを目指すんだ!」と思うなら、このブログはきっとあなたのお役に立てないでしょう。
 
この記事を書いている僕自身、豪傑タイプではないからです。
 
でも、もしあなたが英語の達人への道を歩んでみたいと思うなら・・・ぜひこれからも、このブログサイトの記事を読み続けてみてください。
 
映画の中でジャッキーがカンフーの師匠に出会ったのがきっかけで「カンフーの達人への道」を歩み始めたように、このブログサイトがあなたの「英語の達人への道」を歩み始めるきっかけになることを祈っています。
 
 
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From  師範代Shinya(新村真也)

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