From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※通学コースの受講生のKさんがスランプを抜け出した体験談の続きです。
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「TOEICの悔しさはTOEICでしか晴らせない!」
Kさんは、音読トレーニングとTOEIC対策の両方を毎日こなすようになりました。
英語力+受験力=TOEICの点数
これが、TOEICの点数を伸ばす公式です。
そう考えると、KさんのTOEICの点数も伸びて当たり前の状況でした。
でも、点数がなかなか伸びない状態が続きました。
Kさんは当時、ほぼ毎月のペースでTOEICを受けていました。
経験のある方なら分かると思いますが、月1でTOEICを受けるというのは、かなりのオーバーペースです。
前回のスコアが送られてきた頃にはもう、「週末は次のテスト本番日」という状態がずっと続きます。
この状態では、頭と心が安まる時間がありません。
2~3ヶ月ぐらいなら気合いで乗り切れますが、TOEIC受験ラッシュの生活が半年~1年続くと、だんだん疲れが抜けなくなって、ダメージが蓄積されていきます。
もちろん、中には集中して毎月受験しまくって結果を出している人もいるでしょう。
でも、僕自身は自分で実験した時は逆効果でした。
ダメージが蓄積してくると、だんだん集中力がなくなってきます。
先ほどの「TOEICの点数の公式」ですが、実はもう一つの隠れた要素があります。
英語力+受験力+(当日の集中力)=TOEICの点数
なのです。集中力がなければ、ふだんの英語力は発揮できません。
せっかく覚えたTOEIC攻略法もうまく使うことができません。
リスニングダウン症
僕の場合は、オーバーワークになると「英語のリスニング力が落ちる」という症状に悩まされました。
テスト本番に本当に英語が聞こえづらくなるのです。
家で練習問題をやっている時にはちゃんと聞こえていたのに、テスト本番日に限って英語のリスニング力が落ちて聞こえなくなるのです!
僕はこの症状を、自分の中で「リスニングダウン症」と呼んでいました。
実はKさんも伸び悩みの時期に、「リスニングダウン症」に悩まされていると報告してくれました。
やはりKさんも、
「家で問題集を解いている時には正解できるのに、TOEIC本番になると英語が流れていっってしまい、聞こえなくなってしまうんです・・・」
ということでした。
そしてこの時期のKさんは、結果を急ぐあまり「週1日の休み(英語から完全に離れる日)」も取っていませんでした。
リスニングダウン症の原因
テスト本番にリスニング力が落ちる原因は、大きく2つあります。
①オーバーワークになって脳が限界を超えている
②本番で良い結果を出すことに執着しすぎて脳が大きなプレッシャーとストレスを感じ、オーバーヒートしている。
どちらも、脳の力を100%使えなくさせて足を引っ張る原因になります。
人間は、結果にこだわればこだわるほど、肩に力が入ってリズムが崩れて、本来の力が発揮できなくなります。
これはスポーツや武道の世界でも同じです。
特に武道の世界では、勝ちにこだわることを「邪道」として、試合を禁止している流派もあるぐらいです。
対処法
リスニングダウン症から回復する方法は、この2つの原因を取り除くしかありません。
①オーバーワークから回復するためには、英語から離れて休むしかありません。
②テスト本番で力を発揮するには、受験中は点数への執着を手放して「脳がリラックスした状態」を保つしかありません。
でも、これは口で言うのはカンタンですが、実際にやるのはとっても難しいです。
僕も一時期リスニングダウン症に悩まされていた頃は、「わかっちゃいるけど、やめられない」という中毒症状になっていました。
ここで立ち止まったら、これまでやってきたことが全てムダになってしまうような気がしてしまうのです。
この時のKさんも、まさに同じ症状でした。
とても苦しそうでしたが、この時期に周りの人たちが「休むこと」を勧めても、なかなか手放すことはできません。
自分で乗り越えるしかないのです。
そしてKさんは、乗り越えました。
・・・つづく。
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