【ノウハウコレクターになってしまいました⑩(最終回)】

From  師範代Shinya(新村真也)

(→前回のつづき)

最近、ネットで見つけた「家電レンタル」のサイトで、一眼カメラをレンタルしたストーリーの続きです。(最終回)

レンタルした一眼カメラを毎日使い続けた結果、

・細かい設定ができる

・背景をボカした芸術的な動画が撮影できる

・レンズ交換ができる

・写真(静止画)がキレイに撮れる

の4点が、ビデオカメラにはない、一眼カメラの大きなメリットだと気付きました。

もちろん、他にもあるとは思いますが、少なくとも一眼カメラ初心者の僕が気付いた範囲内ではこんな感じでした。

そして、使っているうちに、これらのメリットは僕の今の環境(ホワイトボードの前に立って解説しながら話す動画)では、ほとんど活かせないことが分かってきました。

正直、ビデオカメラとの違いが分かりづらいのです。

むしろ、一眼カメラの「繊細さ」が扱いづらいと感じてしまいました。

もちろん、色んな数値の設定などを細かくいじれるようになることで、その繊細さをコントロールできるようになるでしょう。

そうすれば、ビデオカメラには出せない「自分好みの味」を出せるようになるかもしれません。

でも、そこまで設定の微調整にハマるほどの情熱は、少なくとも今の自分にはないと気付きました。

 

やってみなければ分からなかった

これらの気付きは、実際に一眼カメラを使ってある程度の本数の動画を撮らないと気付かなかったことです。

もし、最初の頃まま「ノウハウコレクター」として、色んなメーカーの他の一眼カメラの情報をリサーチしているだけでは、今の答えにたどり付くことはなかったでしょう。

他の選択肢を検討する前に、まずは自分で決めた1つの道具を使って実践経験を積むことで、次の道具を検討する目も養われるんだな、と改めて気付きました。

ノウハウコレクターになっていることに気付かない

今回、自分でも驚いたのは、「自分がノウハウコレクターになっていることに気付いていなかった」ことです。

僕も今までさんざん「ノウハウコレクターにならないように気をつけましょう」的なメッセージを発信していたにも関わらず、自分がまったく知らない「一眼カメラ」という世界の中に足を踏み入れたとたん、ノウハウコレクターの罠にハマっていました。

この「自覚できないこと」が、一番やっかいなんだろうな、と気付きました。

だからこそ、このブログで体験談としてシェアしようと思ったのです。

ノウハウコレクター化する流れ

今回、僕がノウハウコレクター化した流れを、8つのステップでまとめてみます。

①動画が撮りやすい一眼カメラの最新モデルの存在を知って、気になり始めた。

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②そのカメラを安くレンタルできるサイトを見つけて、嬉しくなった。

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③注文して届くまでの間、有名ユーチューバーさんたちのようなプロっぽくて美しい動画を自分が撮れている自分の姿を想像してウキウキしていた。

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③期待に胸をふくらませながら使ってみたものの、1回目で自分のイメージしていた結果が得られなかったことで、ヘコんだ。

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④カメラの機種選びを間違えたんだ!と思って、他のメーカーの同じような価格帯のカメラを調べ始めた。

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⑤せっかく借りたカメラは、ケースに入れられたまま棚の上に置きっぱなし状態。

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⑥僕の頭の中は、「問題解決モード」に入ってしまい、ひたすら「今の問題を解決できるカメラはどれだ?」という質問の答えを求めて、情報収集に明け暮れる。

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⑦時間とエネルギーのほとんどを「他のカメラの情報収集」にあてているうちに、「頭でっかち」になっていったが、せっかく借りたカメラそのものには触っていないので、肝心のスキルや経験値は少しもアップしていない。

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⑧ノウハウコレクター誕生!!

という流れです。

恐ろしいのは、ステップ④のあたりからは自覚症状はなかった、ということです。

一眼カメラをふだんから使っている経験値の高い人の目から見たら、

「あ、こいつノウハウコレクター化してるな!」

と気付けるでしょうし、

「とりあえず今あるカメラで色々と撮ってみなよ!そうしないと、次のカメラを借りるにしても、また同じことを繰り返すよ。」

というアドバイスが出てくるでしょう。でも、この世界にうとい本人は気付かないのです!

英語学習の世界でも毎日ノウハウコレクターが生まれている

僕の予想では、英語学習の世界も、今回の僕と同じように「8つのステップ」にハマッている人が、たくさんいると思います。

本人も自覚症状のないまま、ノウハウコレクター化してしまうのです。

英語教材は、世の中にあふれています。種類は多いし、どれも魅力的なフレーズなので、迷います。

教材の情報収集をしているだけで、1日の自由時間の大半を消費してしまいます。

その結果、かんじんの「英語を声に出す」トレーニング時間がほとんど取れずに、「英語教材マニア」になってしまうのです。

今回、自分が久しぶりにノウハウコレクターになったことで、この状態がいかにやっかいか?が改めて実感できました。

そして、ノウハウコレクターでいるうちには、望む結果は手に入らないので、「問題は解決しない」ということも十分に分かりました。

改めて気付いた、ビデオカメラの良さ

今回の一件で、僕は改めてビデオカメラの良さに気付きました。

何も設定をいじらず、フルオートの設定で録画ボタンを押すだけでそれなりの映像が撮れるビデオカメラは、僕にとってはありがたい存在です。

話すネタを思いついてから撮影を始めるまでの時間が短ければ短いほど、「伝えたい内容を忘れるリスク」が減ります。

撮影の手間が少ない方が、同じ時間内で多くの動画を撮れます。

動画コンテンツというのは、画質の良さが価値を決めるとは限らないと思います。

もちろん、芸術的な作品とか、風景を撮るような動画なら、色味や画質も大事でしょう。

でも、僕のようなレクチャースタイルの場合は、ホワイトボードの文字がちゃんと読めて、英単語を発音する僕の口元がしっかり映るだけの解像度があれば、問題ないと思います。

視聴者の方々は、英語学習をテーマにした動画を見るときに、

「どんなに美しい画質の芸術的な動画を見られるか?」

に注目しているのではなく、

「どんな役立つ英語学習情報が得られるか?」

に注目しています。

その需要に応えるための、僕にとっての最高の相棒は、現時点では「一眼カメラ」ではなく、「ビデオカメラ」だと気付きました。

それに気付けただけでも、今回のレンタル代の元は取れたかな?とは思っています。

ノウハウコレクターになってしまった話(完)

 

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From  師範代Shinya(新村真也)

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