From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
前回の記事では、3つ星先生(不人気先生)のレッスンを受けるメリットとして、
「リアリティーのある英会話が体験できる」
ことをお伝えしました。
スーパー、コンビニ、カフェのチェーン店など、チップ制度がない場所では、店員さんのやる気がないことが多いです。
また、ホテルも安いところでは学生アルバイトを雇っていたりするので、サービス精神がないスタッフがほとんどです。
そういう場所で店員さんにぞんざいな態度を取られても、傷つかないマインドを養うことができます。
さらに、こういう人達は発音も違います。
やる気のないネイティブが話す英語の発音は、本当に聞き取りづらいです。
僕ら日本人が日常よく耳にする英語は、
・映画やドラマのセリフ
・英語教材のCDのナレーター
・TOEICなどの英語テストのナレーター
・キャリアの長い英語の先生
などの人達が話す英語です。
役者もナレーターもみんな滑舌を良くするトレーニングを受けています。
英語の先生も長年発音を指導していれば、自然に自分の発音にも気を配るようになるでしょう。
一般人の発音
一方で、一般人はそんな訓練は受けていません。発音も気にしません。
まして「やる気がない状態」となれば、なおさらいい加減な省エネ発音になるでしょう。日本語でも夜中のコンビニ店員さんの発音は、
「いらっしゃいませ」→「しゃせ~」
「ありがとうございます」→「あざ~す」
「すみません」→「さ~せん」
みたいに聞こえますよね。
あれの英語版です。
そういう「やる気のない時の省エネ発音」をぞんぶんに味わて、「ぞんざいな態度を取られても気にせず流せる精神力」を鍛えられるのが、3つ星先生とのレッスンの醍醐味だと気付きました。
3つ星先生たちの全体的な特徴
その後も僕は、意図的に3つ星先生たちのレッスンを受け続けました。
(さすがに連日は精神的にコタえるので、4つ星後半~5つ星パーフェクト先生たちのレッスンと交互に受けるようにして、心のバランスを保ちました)
その結果、3つ星先生たちに共通するポイントにいくつか気付きました。
①やる気がない(笑顔ゼロ)
②省エネ発音
に加えて、
③レッスンに5分ぐらい遅刻しても、何も言わない
④レッスンを予定時間より早く終わらせようとする
⑤ネット回線が弱くて画像が乱れる(あきらめて最初からカメラをオフにして音声だけでレッスンをやっている人もいる)
⑥音声もプツプツ途切れる(これが一番困る)
⑦音声が急に大きくなって割れたり、逆に小さくて聞き取れなくなったりする(パソコンのマイク性能の問題かも)
⑧音声が遠い(なぜかめっちゃ遠くに座ってる)
⑨ベッドに寝転がっている
⑩事前に手元に用意したメモに書いてある質問を事務的に次々とぶつけるだけなので、警察の取り調べみたいなやりとりになる。
⑪ひたすら自分のことを話し続ける
などです。
どれも日本人目線からすると「あり得ない!」と思われるかもしれません。
でも、もし海外に住んだら、こういう人達が働くお店で買い物をしたりサービスを受けるのが標準状態になります。(行く店にもよりますが)
リアリティーを求めるか?快適さを求めるか?
オンライン英会話の醍醐味は、こういう「両極端な先生たちと会話できる」という点にあると思います。
・めっちゃフレンドリーで話しやすく、プロ精神にあふれた先生とのレッスン
・めっちゃ態度が悪くて話しにくく、やる気が感じられない先生とのレッスン
どちらも「英会話トレーニング」という視点で見たら、有益なポイントはあります。
人気の4~5つ星先生とは、英会話を楽しむ醍醐味を味わえます。
英語学習へのモチベーションを高めるのにも役立つでしょう。
英文法や英単語に関して質問しても、納得の回答を得られる確率が高いです。
3つ星先生とは、海外のリアルな「やる気なし英会話」を体験することができます。
やる気のない態度の人との盛り上がらない会話を続ける精神力を鍛えられます。
良い意味で「相手に期待しない状態で話す」という高度な国際コミュニケーションテクニックを学べます。
相手の態度を変えることはできませんが、自分がそれをどう受け取るか?は自分次第です。
日本にいながらこのリアルタイプの英会話を味わえるのは、ある意味スゴいことです。
オンライン英会話ならではのメリットだと思います。
もしあなたが将来、海外に住みたいと思っているとしたら、3つ星先生とのレッスンをたまに受けておくのも良いかもしれません。
もしあなたがまだ英会話初心者で、「できるだけ優しい先生との会話を楽しみたい!」と思っている場合は、4つ星~5つ星先生とのレッスンを選ぶと良いでしょう。
あなたが英会話に快適さを求めるか?リアリティーを求めるか?によって、選択肢は変わってきます。
その後の僕の選択
あえて3つ星先生たちのレッスンを受けてみる期間を終えてからは、僕は基本的には4つ星~5つ星先生のレッスンを受け続けています。
理由は、「せっかく毎日決まった時間に事前予約していて選択肢が広いので、そのメリットを活かして人気の先生を選びたい」という損得勘定です。
また、「どうせやるなら、気分よく25分間の会話を楽しみたい」という理由もあります。
でも、たまに急用でレッスン時間をずらさなければならなくなることもあります。
そんな時には、人気の先生のレッスンをキャンセルして、改めて別の先生のレッスンを予約しなければなりません。
そういう時には、3つ星先生に当たる確率も上がります。
3つ星先生に当たった時には、
「よし!リアル英会話を訓練するぞ!」
と腹をくくって、どんな先生が目の前にやってくるか?どんな態度を取ってくるか?を、一歩引いた状態で楽しむようにしています。
以上が、僕がオンライン英会話でみんなの評価の低い先生をあえて選んでみた体験談でした。
今後また新しい気付きがあれば、ブログやYouTube動画などでシェアしますね。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
※もくじは、こちら
自己紹介は、こちら
こんにちは。
普通なら嫌な気分だけで終わってしまう様な先生に対しても、受け止め方、視点を変えた見方をする事で、こんなに前向きに捉える事ができるのですね。しかし、この事が頭で分かっていても、きっと私には難しいでしょう。メンタルもShinya さんの様になれる様になりたいです。
ありがとうございます!
僕も以前は海外でぞんざいな態度をされた時には怒ったり、戸惑ったりしていました。
でも、何度も繰り返すうちに慣れました(笑)
西洋の人たちに日本人と同じ価値観を要求することはできない、と悟りました。
良い意味の「あきらめ」かもしれません。