【僕が「習い事」に感じた夢と希望:演技編106】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
※僕が20才の頃、「アクション俳優になろう!」と決めて、「俳優養成所」に入った時のストーリーの続きです。
 
 
久しぶりの「夏の集中ゼミ5日間」が始まりました。
 
 
僕は前回同様、「アクション俳優養成コース」を取りました。
 
 
目的の半分は「クラスメイトのK君と1対1で話すこと」です。
 
 
よくスパイ映画などで、「変装した主人公が重要人物に近づいて情報を聞き出すシーン」がありますが、今の僕にとってK君は重要人物です。
 
 
 

ボディーガードに守られたK君

K君はふだんの演技クラスの最上級コースで一緒に受けている先輩(年齢は僕と同じ)なのですが、ほとんど話す機会がありませんでした。
 
 
K君の周りにはいつも取り巻きの人達が7~8人いて、K君単体に近づくのが難しい状況なのです。
 
 
スクールの帰りに話しかけようとしても、スクールの外でも同じ取り巻きメンバーと一緒に帰っているのです。
 
 
まるで24時間ボディーガードに守られている重要人物のようです。
 
 
 

K君がボディーガードから離れるチャンス

でもアクション俳優養成コースの期間なら、そもそも参加人数が少ないし、いつものボディーガード達の中でアクションに興味がある人はほとんどいなさそうです。
 
 
僕がK君に接触するチャンスは、ここしかありません。
 
僕は映画ミッション・インポッシブルのトム・クルーズになった気分でした。
 
 
 

アクション俳優養成コーススタート!

いよいよ、コース初日がスタートしました。
 
 
教室に入ると、参加メンバーは前回同様、男性だけでした。
 
 
前回僕が参加した時より少し増えていて、トータル15人ぐらいいます。
 
 
前回も僕と一緒に参加した人達が半分ぐらい、後の半分は初めて会う人達です。
 
 
K君は、すでにクラスメイトの2~3人と知り合いのようで、親しそうに話していました。
 
 
さすがK君!このスクールに長くいるだけあって、どこへ行っても知り合いがいるようです。
 
 
でも、さすがにふだんのボディーガードの人達ほど距離感が近いわけではなさそうです。
 
 
今回の僕のミッションは2つ。
 
 
①K君のスクール在籍期間を聞き出すこと。
 
②アクション俳優業界の現状を聞き出すこと。
 
 
です。
 
 

ミッション①の目的

ミッション①の情報をK君から聞き出すことで、「このスクールにどのぐらいの期間通ったら、どのぐらいの仕事のチャンスがもらえるのか?」の基準が分かります。
 
 
僕が今まで一緒にやってきたクラスメイトたちは、みんな僕と同じ時期に入所した人達です。
 
 
皆が口を揃えて言う言葉は、「いったい、どのぐらいこのスクールに通ったらデビューさせてもらえるのかな?」という疑問でした。
 
 
その疑問の答えを、K君は知っているはずです。
 
 
K君のスクール在籍期間は正確には分かりませんが、これまでの言動から推理すると、相当長く通っていることは間違いありません。
 
 
ということは、K君はこれまで何度かテレビや映画に出たことがあるのかもしれません。
 
 
K君のクラスメイトがデビューする姿を目撃しているかもしれません。
 
 
いつものボディーガードのメンバーの中にも、すでにデビューしている人もいるかもしれません。
 
 
これは、僕がすごく知りたいことでした。
 
 
 

甘い夢を見させるポスター

このスクールに入る前に見た広告では、「芸能プロダクションと直結の養成所」というキャッチフレーズが書いてありました。
 
 
「レッスンで芽が出た新人は、デビューへ向けて事務所のマネージャーが全力サポートします」的な感じでした。
 
 
いつも通る入り口の廊下付近には、今現在芸能界で活躍しているスクール生の顔写真のポスターが、ドーン!と貼ってありました。
 
 
その中には、当時まだ小学5年生だった小栗旬さんもいました。
 
 
大人の有名人では、松平健さん、三原じゅん子さんの写真が一番大きく貼ってありました。
 
 
このスクールに通い続けてガンバっていれば、いつか自分の顔もポスターになってここに貼られる日が来るかも・・・
 
 
そんな甘い夢と期待を抱かせる演出が、スクールのいたるところにありました。
 
 
今思い返すと、このスクールは商売上手だったと思います。
 
 
 

ミッション②の目的

ミッション②の「アクション俳優業界の現状を聞き出すこと」は、僕は以前このコースの先生(現役の殺陣師)から否定的な意見を聞いたことがありました。
 
 
「素手の格闘アクションは、日本の芸能界ではほとんど需要がない。もしジャッキー・チェンのような格闘アクションで食っていきたいなら、香港に行くしかない」
 
 
と言われたことで、僕の夢は急激にしぼんでいきました。
 
 
でも、在籍期間が長いK君がこうしてまだアクション俳優養成コースを取り続けていることを考えると、もしかして先生とは違う視点や希望を持っているのかもしれません。
 
 
どちらにしてもK君から聞き出す情報が、僕の将来の方向性を決めるような気がしていました。
 
 
・・・つづく。
 
 
 

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