【僕が「習い事」に感じた夢と希望:演技編102】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
※僕が20才の頃、「アクション俳優になろう!」と決めて、「俳優養成所」に入った時のストーリーの続きです。
 
 
ヒゲ先生の厳しいクラスを卒業した僕らは、事務所のスタッフの人から次に行くクラスのお知らせの紙を受け取りました。
 
 
紙を見て驚きました。
 
 
なんと!このスクールの最上級コースだったのです!
 
 
スクールの演技コースは何段階かにレベルが分かれていて、順当に行けば半年に1回のペースで1段階ずつ進んでいく感じでした。
 
 
計算上は、最上級クラスまではあと3レベルぐらいありました。今から1年半後ぐらいに行ける計算だったのです。
 
 
でも僕らは厳しいヒゲ先生のクラスをクリアしたことで、一気にレベルアップして最上級クラスに行くことになりました!
 
 
まさか、こんな展開になるとは!!
 
 
もう会えませんが、ヒゲ先生の粋な計らいに僕らは静かに感謝しました。
 
 
 

最上級クラスへの期待

僕は最上級クラスがすごく楽しみでした。
 
 
ヒゲ先生のクラスでは、本気で頑張る環境が与えられたことで、新しい自分を発見できました。
 
 
なりふり構わず全力で演技するのは本当に気持ちが良く、毎週の発表のたびに自分が少しずつ成長しているのが感じられて、充実した毎日でした。
 
 
一緒にガンバるクラスメイトがいるのも、大きな励みになりました。
 
 
さらに上のレベルのクラスに行ったら、どんな世界が待っているんだろう?
 
 
ヒゲ先生の超厳しいクラスをクリアした今、恐いものはありません。
 
 
もうどんなに厳しい先生に当たっても、乗り越えられるような気がしていました。
 
 
僕はこれまで一緒にヒゲ先生のレッスンを乗り切ってきた戦友のT君とSさんと一緒に、最上級クラスに行けることにワクワクしていました。
 
 
「今の俺たちだったら、どんな厳しいレッスンにも耐えられそうな気がするぜ!」
 
 
そんなノリで初めての最上級クラスのレッスンに臨みました。
 
 
 

最上級クラスの初日

最上級クラスのレッスンの初日、僕ら3人はおそるおそる教室に入りました。
 
 
すると、クラスの人数は思ったよりも多くて驚きました。
 
 
僕:「こんなに最上級クラスを受けている人がいるのか!」
 
 
T君:「ホントだ!30人ぐらいはいる感じだなぁ」
 
 
Sさん「おそらく、ヒゲ先生のクラスが少な過ぎたんじゃない?このぐらいの人数がこのスクールでは普通なのかもよ。」
 
 
クラス内は、かなりザワザワしています。
 
 
クラスメイト同士は仲が良いみたいで、すごい大声で話して盛り上がっています。
 
 
みんなリラックスした雰囲気です。
 
 
これまでのヒゲ先生の緊張感のあるクラスの雰囲気に慣れていた僕らは、違和感を感じました。
 
 
ヒゲ先生のクラスの始まる前は、みんな宿題の音読をブツブツと念仏のように唱えているのが普通でした。
 
 
レッスン前に私語で盛り上がる余裕のある人はほとんどいませんでした。
 
 
そんな環境で半年間もまれてきた僕とT君とSさんは、なんだか不安になってきました。
 
 
 
僕:「こんなにうるさくしていて大丈夫なんだろうか?」
 
 
T君:「ね!このクラスの先生もきっと厳しい人だろうし、入ってきた瞬間に怒鳴られるとか・・・」
 
 
Sさん:「キャー!」
 
 
僕:「でも、ここの人達は前からこのクラスでレッスンを受けてる雰囲気だから、おそらく先生のことも知ってるんじゃない?」
 
 
T君:「そうか・・・じゃあ大丈夫なのかな?」
 
 
 

先生登場!

しばらくすると、教室に先生が入ってきました。
 
 
ヒゲ先生に比べると、だいぶ若いです。
 
 
30代前半ぐらいでしょうか。僕らより10才ぐらい上といった感じの男性です。
 
 
顔立ちや雰囲気は、僕が中学3年の時の担任の先生(若くて熱血)に似ていました。
 
 
長細くて整った顔で、服装は黒いナイロン素材のシャカシャカした素材の上下を着ていてスポーティーです。
 
大きなボストンバッグを肩に背負っています。
 
 
いかにも体育会系のいでたちで、さわやかで女子からもモテそうな雰囲気の先生です。
 
 
先生は入ってくるなり、ザワつているクラスメイトの会話に入って何かツッコミのような冗談を言いました。
 
 
内容が内輪ネタだったので新参者の僕らには分かりませんが、クラスメイトたちはそれを聞いてドッと笑いました。
 
 
この「生徒に近い距離で話すノリ」も、僕が中3の時の担任の熱血先生に似ていました。
 
 
(この先はこの演技クラスの先生を「熱血先生」と呼ぶことにします)
 
 
熱血先生は機嫌良さそうに教室のすみに行きました。
 
 
大きなボストンバッグを肩からおろすと、ポケットから携帯を取り出してメールチェックを始めました。
 
 
まだレッスンが始まる数分前ですが、レッスン中の携帯電話の使用を厳しく取り締まっていたヒゲ先生のクラスに慣れていた僕は、違和感を感じました。
 
 
T君とSさんも同じようで、僕ら3人は顔を見合わせて苦笑いしました。
 
 
なんか思ってたのと違う・・・
 
 
そしてこの後レッスンが始まると、僕らの中にある違和感はどんどん大きくなっていきました。
 
 
・・・つづく。
 
 
 
 

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