【僕が「習い事」に感じた夢と希望:演技編157】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
※僕が20才の頃、「アクション俳優になろう!」と思って「俳優養成所」に入った時のストーリーの続きです。
 
 
初めての舞台を見て、「これは自分の進みたい方向ではない」と確信した僕は、今後の方向性を考え直すことにしました。
 
 
アクション俳優ではなく、ふつうの役者としての道を歩もうと思ったら、おそらく舞台の仕事を避けることはできません。
 
 
その舞台の仕事をしたくないというのは、おそらく役者を目指す者としては大問題です。
 
 
今まで習ってきた演技クラスの先生たちも、
 
 
「役者は舞台に立つ経験を繰り返すことで成長できる。」
 
 
「君たちがテレビや映画で見ている人気俳優たちも、ほとんどの人が舞台を経験している。」
 
 
「むしろ舞台がメインで、テレビや映画の仕事はサブの役者が多い。」
 
 
といったことを言っていました。
 
 
なので、僕の頭の片隅には常に「舞台」という言葉がありました。
 
 
そして今回、初めて舞台を見に行ったのです。
 
 

超肉体労働

僕の目には、舞台の仕事は超肉体労働に映りました。
 
 
僕は舞台を見ながら、
 
 
「自分が舞台に立つ側になったら、どうだろう?」
 
 
「自分はあちら側に行きたいのか?」
 
 
「たとえ本番当日に運悪く風邪を引いて高熱を出しても、注射を打ってまであんなに元気に振る舞うことができるだろうか?」
 
 
と常に自問自答していました。
 
 
そのせいで、舞台のストーリーの中身はまったく頭に入ってきませんでした。
 
 
今思い返すと、もし僕が見た舞台が劇団四季などの「超プロフェッショナルで本格的な舞台」だったら、そんな雑念を追い払って内容に集中させられてしまったかもしれません。
 
 
また、熟練の役者さんたちの圧倒的なクオリティーのパフォーマンスを見て、「これはスゴい!この世界に入りたい!」と思ったかもしれません。
 
 
でも、僕が見たのは「同じスクールに通う生徒達の中で本気の人達が出演している舞台」でした。
 
 
自分よりちょっと経験値が上で、本気度が高い人達が出ている舞台でした。
 
 
その点では、スキルの違いもあったと思います。
 
 
ただ当時の僕には、改めて劇団四季の舞台を見に行こう!などと思いつく心の余裕はありませんでした。
 
 

突きつけられた現実

なんと言っても、ここ数年間追い求めてきた夢の世界が、自分には合わないのでは?という現実を突きつけられたような気分になっていたからです。
 
 
アクション俳優の道だけを目指していたときには、
 
 
「日本の映画やドラマはアクションシーンが少ないから、そもそも需要がない」
 
 
「本気でアクションをやりたいなら、香港に渡るしかない」
 
 
ということが判明し、ヘコみました。
 
 
そしてアクションをあきらめて普通の役者としての道を目指し始めたら、早くも「舞台に興味がわかない」というカベにぶち当たりました。
 
 
そして僕の決めた「演技スクールに通う期間のタイムリミット」の3年は、残りあと半年に迫っていました。
 
 
 

つなぎの仕事が面白い

一方で、僕が「つなぎの仕事」として続けていたイトーヨーカドーの服飾売り場での仕事が、面白くなってきました。
 
 
まず、職場の人間関係がとても良く、同年代の男女がたくさんいました。
 
 
仕事上だけではなく、プライベートでも付き合いがありました。
 
 
普通の飲み会だけではなく、みんなで休みを合わせてスキーに行ったり、富士山を登ったりしました。
 
 
仲は良いけど高校や中学の部活のような強制感はなく、ゆる~くつながっている感じでした。
 
 
まるで大学のサークルのようなノリでした。(僕は大学に行ったことがないので実際にサークルの雰囲気は体験していませんが、おそらく大学のサークルに入ったらこんな感じだったでしょう)
 
 
当時22才だった僕にとっては、同い年や1~2才ぐらい年下の男女の人達と一緒に働けるのは、大きな幸せでした。
 
 
その前の鉄工場にいた頃とは大違いでした。
 
 
鉄工場では人間関係が狭くて、自分の父親ぐらい年齢の離れた親方(班長)と、自分より5~6才年上の先輩の3人だけでした。
 
 
(高校を出たばかりの頃の僕にとっては、年齢差5~6才はかなり年上で、自分に近い友達感覚で話せる存在という感じではありませんでした)
 
 
それが今は、同年代の愉快な仲間達と一緒に仕事ができているのです。
 
 
みんな元気でいつも笑いが絶えない職場でした。
 
 
職場の人間関係が良いというのは、それだけで魅力的な要素です。
 
 
さらに加えて、つなぎの仕事なのに仕事内容にどんどん興味が出てきて、ハマッてしまいました。
 
 
・・・つづく。
 
 
 

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