From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕が20才の頃、「鉄工場の作業員」から、「アクション俳優」に転職しようと決めて、「俳優養成所」に入った時のストーリーの続きです。
僕の中で「アクション俳優の世界への情熱」がだんだん冷め始めてきました。
その理由は、
①日本のアクション俳優の世界が想像以上に厳しい「タテ社会」だと分かったこと。
②自分のやりたいカンフーアクションのジャンルは、日本では需要がないことが分かったこと。
③どうしてもカンフースタイルをやりたいなら、香港に渡ってスタントマンから始めてコツコツと階段を上がっていく必要があると分かったこと。
です。今思い返すと、僕はこの頃から「組織の階段をかけ上がって出世すること」に興味がありませんでした。
「自分のやりたいことをやらせてもらえるまで、下積み期間を耐え続ける」
という考え方が、どうも自分の中で馴染まなかったのです。
やってみるまで分からない
「これが本当に自分のやりたいことなのか?」
それは、実際にやってみるまで分かりません。
一度もやったことがないことを、
「これが自分のやりたいことだ!」
と考えても、それはあくまで想像の世界だけの話です。実際にやってみたら、
「あれ?こんなもんか?もっと○○だと思ってた。ふ~ん・・・」
みたいな気分になることは、よくあります。逆に、
「何気なく始めたことが、意外に面白くてハマってしまい、すっかりのめり込んでしまった・・・」
なんてこともよくあります。
それが本当にやりたいことかどうか?なんて、実際にやってみるまで自分でも分からないのです。
それなのに、いきなりコツコツ下積みの世界に飛び込むのは、「時間」の面でとてもリスクが高いと感じました。
特にアクション俳優の世界は身体を激しく使うので、他の芸能ジャンルに比べると寿命が短い気がします。
だからこそ、「下積みから入ることのリスク」を強く感じました。
「いつか自分が主役になれる日」を夢見てタテ社会の階段をコツコツ登り、やっと役をゲットできるポジションに上り詰めた時には、年齢的に身体が動かなくなっていた・・・なんてことになったら悲し過ぎます。
そもそも主役ポジションを取ることができずに、下積みのまま終わる確率の方が高いでしょう。
そんな未来が見えたことで、僕の中でアクション俳優の道への情熱が冷めてきました。
ジャッキー・チェン・スタイル
僕の中で「アクション俳優の世界への失望」を感じ始めた反面、
「自分の作りたいスタイルで、自由にアクション映画を作ってみたい!」
という欲求が芽生えてきました。
ジャッキーチェンのように、自分で自分の映画を監督して、主役を演じるスタイルです。
そこで僕は、「今すぐに」ジャッキースタイルを経験してみることにしました。
実際に経験してみて、「思ったのと違った。やっぱり自分がやりたいのはこれじゃない」と感じれば、もうこの道に未練はありません。
ジャッキースタイルを経験するのに、組織に入る必要はありません。
ビデオカメラが1台あれば、後は自分で仲間を集めて自由に撮影すればいいだけです。
別に最初から職業としてやらなくても、お金をかけずに自分のやりたいことはできます。
「その道で食べていけるかどうか?」
「最初からいきなりプロレベルの作品を生み出せるかどうか?」
を考えるから、ハードルが上がって身動きが取りづらくなるのです。
そのことにふと気付いた僕は、すぐにジャッキースタイルでの撮影を始めました。
ラッキーだったのは、初期投資は一切かかりませんでした。
僕の家には子供の頃からビデオカメラがありました。父がビデオカメラが好きで常に家に置いてあったので、僕は小学生の頃から弟と一緒に「8ミリビデオ」のカメラを使ってムービーを撮影して遊んでいました。
僕がアクション俳優の道を目指し始めた頃にも、家にビデオカメラと三脚がすでにありました。
撮影クルー
僕が集めた撮影クルーは、当時高校生だった弟でした。
弟とは小学生時代から一緒に「ミニ自作映画」を撮影してきたので、息がぴったり合います。
また、ジャッキー映画も昔から一緒に見てきているので、詳しい説明はいりません。
さらに、弟は工業高校に通っていたので僕よりずっとガジェットに詳しく、ビデオカメラの扱いが上手でした。
まずは弟と2人で「ジャッキースタイル映画作り体験プロジェクト」を始動させました。
・・・つづく。
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