From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
僕が23才の頃、服飾系の会社へ転職するために「カラーコーディネーター」の資格を取ることにした話の続きです。
 
 
カラーコーディネーターの授業は、テキストを読み進めるスタイルではなく、先生の実体験を交えた話の中で学ぶ感じでした。
 
 
先生がホワイトボードに今日学ぶメイントピックを書いて、それに関して体験談を語ってくれたり、質問を投げかけてきます。
 
 
たとえば、テキストにはこう書いてあったとします。
 
 
「視細胞にはカン状体とスイ状体があり、カン状体は暗い所で働き、わずかな光にも反応するが、色相には反応しない。
 
スイ状体は明るいところで働き、明暗、色相、彩度に反応する。」
 
 
この文章を読んでも、ぜんぜんしっくり来ないし、記憶にも残りません。
 
 
でも、先生はこんな風に話しかけてきます。
 
↓↓↓
 
先生:「明るい所から急に暗い所に入ると、すぐには見えませんよね?最初はすごく暗く見えているけど、しばらくたつと暗闇に目が慣れて、見えるようになってくる経験をしたこと、ありませんか?」
 
 
みんな:うなずく
 
 
先生:「暗闇に目が慣れる時には、カン状体が一生懸命働いて、わずかな光にも反応できるようにガンバっているんです。こんど暗闇で目が見づらくなったら、『カン状体がんばれ!』ってつぶやいてくださいね。」
 
 
みんな:笑う
 
 

色を感じるスイ状態

先生:「でも、カン状体だけだと、色を感じることができないんです。暗い場所で目が慣れても、色までは認識できなくて白黒写真を見ているような感じになりませんか?
 
私達が色を感じるためには、明るい場所で働くスイ状体が必要です。スイ状態のおかげで、私達は色を感じることができるんです。」
 
 
みんな:へぇ~
 
 
先生:「ちなみに、色盲(しきもう)とか、色弱(しきじゃく)って言葉を聞いたことがありませんか?色を見分けることができなくなる病気の名前です。」
 
 
みんな:あ、聞いたことある!
 
 
先生:「このスイ状態が調子悪くなると、色を感じられなくなります。生まれつきスイ状態に異常があるケースと、後から異常が出るケースがあります。
 
 
実は私の友人でカラーコーディネーターの人が、色盲になってしまったことがあります。」
 
 
みんな:えっ!それは大変!!
 
 
先生:「別に色盲になっても日常生活に支障はないんだけど、カラーコーディネーターの仕事をする上では困ることが多いということで、その友人は手術をしました。」
 
 
みんな:目の手術?!痛そう・・・
 
 
先生:「そしたら、見える世界が劇的に変わったって言っていました。それまで見分けられなかった色が見分けられるようになって、ふだん身の回りにあるモノの色が、自分の思っていたのと違うことが分かったそうです。
 
 
今まで赤だと思って色が、本当はこんな色だったんだ!って感動していました。スイ状体の力はスゴいですね!」
 
 
みんな:へぇ~スイ状体って、そんなに大事なんだ!
 
 
先生:「もちろん、その人の場合はカラーコーディネーターだから手術したんですが、普通の人は手術は必要ありません。
 
 
運転も普通にできるし、仕事でも支障が出ることはほとんどありませんよ。カラーの勉強しているうちに、微妙な色の見分けができなくて、もしかして自分はスイ状体に異常があるかも?!と気付く人もいます。でも焦らなくて大丈夫です。」
 
 
先生はそうやって僕らの記憶に残りやすい話をしてくれた後に、後付けでテキストのページを教えます。
 
 
先生:「ところで、今話したスイ状体とカン状体の話は、テキストの○○ページに載っています。後でさらっと読んで復習しておいてくださいね。」
 
 

ストーリーのパワー

先生のこのストーリーを聞いた後には、もう僕らの脳内には、
 
・暗闇で目が慣れる話=カン状態
 
・手術した人の話=スイ状体
 
 
という風にインプットされています。この状態で先ほどのテキストの文章を読むと、スーッと理解できます。
↓↓↓
 
「視細胞にはカン状体とスイ状体があり、カン状体は暗い所で働き、わずかな光にも反応するが、色相には反応しない。
 
スイ状体は明るいところで働き、明暗、色相、彩度に反応する。」
 
 
今思い返しても、この先生の教え方はとても上手でした。
 
 
カラーの勉強って面白い!と思わせる要素をたくさん盛り込んでくれました。
 
 
僕は最近、演技スクールをやめて目標がなくなったことで、しばらく習い事を離れていました。
 
 
でもここへ来てまた、新しいジャンルへの学びのモチベーションが上がってくるのを感じました。
 
 
・・・つづく。
 
 
 

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