From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕がカラーコーディネーター1級の試験に再チャレンジしながら、ジーンズショップに転職した時の体験談の続きです。
新しい職場の人間関係に対する不満と怒りを燃料にして、僕は以前にも増してカラーの勉強に打ち込むようになりました。
プライベート時間はほとんどなく、家には寝に帰るだけの生活でしたが、風呂に入っている時間と寝る前の時間に何とか勉強を進めました。
まだ時間にも心にも余裕があった去年の1年間で、自分に合った勉強法を発見できたのが助けになりました。
3級、2級、1級1次試験まで合格していたおかげで、今年はその余力で走りながら1級2次試験勉強ができた感じでした。
もし今、ここからゼロスタートを切って3級からスタートしようと思ったら、時間的にも体力的にもしんどかったと思います。
ビジネススクールのカラーコーディネーター資格講座にも通えなかったでしょう。
早すぎて後悔することは少ない
よく自己啓発本などを読むと「人は行動をして後悔することよりも、行動しないで後悔することの方が多い」というようなフレーズが出てきます。
人は死ぬ間際のベッドの上では、
「あの時、なぜ○○にチャレンジしてしまったんだろう・・・」
という後悔よりも、
「あの時、なぜ○○にチャレンジしなかったんだろう・・・」
という後悔の方が多いそうです。
「あの時、俺はなぜあの子に告白しなかったんだろう・・・」
「あの時、なぜ私は周りの意見に流されて、自分が本当に興味のある○○にトライしなかったんだろう・・・」
など、仕事でもプライベートでも、大小も問わず「なぜ○○しなかったんだろう?」という後悔が大半を占めるそうなのです。
しかも、もう忘れかけていたような大昔のことを思い出すそうです。
僕が19才の時にたまたま読んだ1冊の本に、その一節が書いてありました。
それを読んで僕は、「きっと80才になっても、今の19才の時にチャレンジしなかったことを悔やむに違いない」と思い、アクション俳優への道を模索し始めました。
3年間演技スクールに通ったことで、アクション俳優への道はスッパリあきらめがつきました。
「よし!この件に関しては、もうやり残したことなはい!」
と思えたのです。
そしてその後、「カラーコーディネータの資格を取ってみたい」と興味がわきました。
アクション俳優を目指していた時のような、燃え上がる情熱ではありませんでしたが、小さくても興味があるならやってみる価値はあると思ったのです。
そして、なんだかんだでハマって1級を目指す所まで来ました。
早めにカラーの勉強を始めておいて、本当に良かったと思いました。
やっている時には気付かない
とはいえ、「なぜ○○してしまったんだろう?」という、行動したことに対する後悔は、一時的にはあります。
特に今回の転職はそうでした。
「転職するのが早すぎたのでは?せめて1級が受かってからの方が、ずっとラクだっただろうなぁ・・・」
「ここでスタッフの輪に入らず孤立する道を選んだのは、早すぎたのでは?せめて最低限の仕事内容を覚えてからでも良かった気がする・・・」
というような後悔がありました。でも、もう後戻りはできません。
おそらく、行動したことに対して後悔が少ない理由は、
「ピンチの真っ最中にも、『これで後悔はないぜ!』と感じている」
わけではなく、ピンチが過ぎ去った後に振り返って、
「なんだかんだであの時の決断は良かったのかも」
と感じるからだと思います。
この時の僕は、まさにそんな感じでした。
今振り返ると、あのタイミングで転職したことで、その後の色んな人生のイベントが起こったと分かります。
だから「なんだかんだであの時、早めに行動しといて良かった」と思えるのです。
「むしろ良かった」シリーズ
僕と妻のSayaはこれを「むしろ良かったシリーズ」と呼んでいます。(「むしろ良かった」は、僕らの大好きな作家の喜多川泰さんのセミナーで教わった言葉です)
何か困ったことが起こるたびに、「これもきっと、むしろ良かったシリーズでしょ?」と言うようにしています。
そして、時間がたつと実際にそうなります。
でも、苦しんでいる最中は「やっちまった~!」という気分になります。
ジーンズショップに転職したばかりの当時の僕は、「やっちまった~!」と思っていました。
・・・つづく。
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