
from 師範代Shinya(英語学習のヒントをYouTubeでも発信中)
先日、妻のサヤと一緒に、話題の映画「Michael/マイケル」を見てきました。
この映画は、マイケル・ジャクソンがジャクソン5の少年時代から、世界的なスーパースターになっていくまでを描いた伝記映画です。
日本では2026年6月12日に公開され、僕はけっこう後になってから見ました。
大人になったマイケルを演じているのは、実の甥にあたるジャファー・ジャクソンです。
映画の内容は・・・いや〜、めちゃくちゃ良かったです!
マイケルがどうやってスーパースターの座に上り詰めたのかという部分はもちろん、その裏側にある家族との葛藤もかなり描かれていて、「これだけ才能がある家族でも、人間関係は難しいんだな」と感じました。
そして何より、マイケルを再現する役者さんたちがスゴい。
幼少期を演じた子役も驚くほど歌とダンスが上手で、マイケルっぽかったです。
大人のマイケルを演じたジャファーは、さらにスゴいです。
ジャファー自身は以前から歌手として活動していたそうで、まったくの歌やダンスの素人だったわけではありませんが、本作は映画初出演で、マイケルを再現するために2年以上にわたって映像を研究し、マイケル本人の振付師たちともトレーニングを重ねたそうです。
あの独特の動きや雰囲気を、あそこまで再現するには、相当な努力があったんだろうなと思います。
ちなみに、僕は洋画を見るときには、英語のセリフがどこまで聞き取れるかを自分の中で挑戦しながら聞くのですが、今回の映画のセリフはけっこう聞き取れる率が高かったです。
知っている有名人の実話で、SFモノより固有名詞が少ないので、セリフの大部分を聞き取れたのが嬉しくなりました。
そして映画を見ながら、僕はあることに気づきました。
振り返ってみると、僕の人生の所々に、ずっとマイケルがいたんです。
中学生の僕は、理科室の前でムーンウォークを練習していた
僕が初めてマイケル・ジャクソンを知ったのは、確か中学生の頃でした。
当時はムーンウォークが流行っていて、僕も学校の昼休みに理科室のガラスを鏡代わりにして、クラスメイトと一緒に何度も練習していました。
これが意外とうまくできて、クラスメイトから、
「おおー、スゲー!」
みたいに言われたのが嬉しかった記憶があります。
さらに、マイケル主演の映画「ムーンウォーカー」がテレビで放送された時には、ビデオに録画して何度も見ました。
本当に、テープがすり切れるんじゃないかというくらい見ていました。
ただし、この頃の僕は英語がまったく分かりません。
家にCDアルバム「BAD」があったので、歌詞カードを開いて英語を読んでみたこともあります。
でも、何を言っているのかサッパリ分からない。
日本語訳も載っていたので読んでみるのですが、それを読んでも、
「これは一体、何を歌っているんだ?」
という感じでした。
当時の僕にとってマイケルは、「なんかダンスがスゴい人」だったんです。
ダンス自体にも詳しくなかったので、ただムーンウォークの動きだけを見て、研究してマネしていました。
19歳では、マイケルの「音」ではなく「動き」を見ていた
それからしばらく、僕はマイケルから離れていました。
次に再びマイケルを見るようになったのは、19歳でストリートダンスを習い始めた時です。
僕が通っていたダンススクールの先生たちは、みんな口を揃えて、
「マイケルはスゴい!」
と言っていました。
ダンスをやっている人たちにとって、マイケルはやはり別格の存在だったんです。
この頃の僕は、中学時代とは違う目線でマイケルを見ていました。
ムーンウォークだけではなく、ダンス全般を分析するようになったのです。
足をどう動かしているのか。
手の使い方はどうか。
どこで体重を移動しているのか。
どうして、あんなに一つ一つの動きがカッコよく見えるのか。
ターンの仕方が独特だけど、どうやってるんだろうか。
など、ひたすら動きを分析していました。
同じマイケルのダンスを見ているのに、中学生の頃とは見えているものが変わっていたんです。
28歳で初めて、マイケルを「英語」として聞いた
そして次にマイケルが僕の人生に登場したのが、28歳で英語学習を始めた時でした。
この頃から洋楽を聞くようになり、久しぶりにマイケルの曲も聞きました。
今度は歌詞カードを開いて、英語そのものをちゃんと分析してみました。
すると、中学生の頃にはただの「音」にしか聞こえなかったものが、少しずつ英語として見えてきます。
ただ、実際に聞き取ろうとすると難しい。
マイケルの歌い方は速いし、音もかなり変化します。
歌詞カードに書いてある英文と、自分の耳に入ってくる音が、
「全然違うじゃん!」
と感じることが何度もありました。
でも、これは英語学習としてかなり良い経験になりました。
英語は、文字に書かれている通り一語ずつキレイに発音されるわけではない。
単語同士がつながったり、音が弱くなったり、消えたように聞こえたりする。
マイケルの曲は、それをイヤというほど僕に教えてくれました。
なぜマイケルのコンサートでは、人が気絶するのか?
そして今回の映画を見ながら、昔からずっと疑問だったことを思い出しました。
マイケルのコンサート映像を見ると、観客がものすごく興奮しています。
泣き叫んでいる人もいれば、本当に気絶して運ばれていく人もいます。
僕は昔から、これが不思議でした。
「いや、気絶しちゃったら、最後まで見れないじゃん!」
と思っていたんです。
せっかく高いチケットを買って、大好きなマイケルを見に来たのに、途中で倒れてしまったら一番盛り上がるフィナーレを見逃してしまいます。
なぜ、そこまで興奮するんだろう。
もちろん、世界的なスターを目の前で見た興奮や、会場全体の熱狂など、いろいろな理由があると思います。
でも今回、映画を見ていて、
「もしかして、もう一つ理由があるんじゃないか?」
と思いました。
英語ネイティブには、マイケルの歌が違って聞こえている?
これは、現時点では完全に僕の仮説です。
英語ネイティブの耳に聞こえるマイケルの歌と、日本人の僕たちに聞こえるマイケルの歌は、そもそも体験として違うのではないでしょうか。
僕が中学生の頃にマイケルを聞いた時には、歌詞の意味はほとんど入ってきませんでした。
メロディーがあって、声があって、ダンスがあって、その全体を「カッコいい!」と感じていました。
でも英語ネイティブの場合は、そこに最初から「言葉」が乗っています。
マイケルが歌った瞬間に、そのメッセージがいちいち翻訳することなく、ダイレクトに心へ入ってくる。
もしそうなら、僕たち日本人が感じている以上に、感情を揺さぶられるのかもしれません。
もちろん、それだけで人が気絶するとは思いません。
でも、
「英語が分かる人には、あのライブは僕とは違うものとして聞こえていたのでは?」
という疑問が、急に湧いてきました。
そこで僕は、実際に英語ネイティブに聞いてみることにしました。
マイケルの曲は、歌詞の意味がリアルタイムで入ってくることで、どんなふうに感じるのか。
そして、あの熱狂ぶりと歌詞のメッセージには何か関係があるのか。
次回の記事では、ネイティブに直接聞いてみた結果をお伝えします。
・・・つづく。
P.S.
今回の映画を見ながら、改めて「英語が分かるようになると、同じ映画や音楽でも楽しみ方が変わるんだな」と感じました。
もし今、
「英語を勉強しているけど、実際に外国人と話すのはちょっと怖い」
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