from 師範代Shinya
(→前回の続き)
※スカイツリーの中で開催されている「大昆虫展」に、3才の娘と2人で行ってきた体験談の続きです。虫嫌いの方はご注意ください。
カブトムシ&クワガタが大量に用意されていて、触り放題になっている「ふれあいの森」は、子供を連れて行くのにはピッタリな場所でした。
人の数も多かったですが、それ以上にカブトムシとクワガタの数が多かったので、十分すぎるほど触ることができました。
そこで僕が驚いたのが、娘の動きです。
生まれて初めて見るカブトムシ&クワガタに対する娘の行動を見て、僕は度肝を抜かれました。
娘は、生まれて初めて見るカブトムシとクワガタに対して、まったく恐れを持ちませんでした。
最初からためらわずに、手を伸ばして捕まえに行ったのです。
僕の周りにいた子供たちの中には、8:2ぐらいで男子が多く、年齢も小学生ぐらいがほとんどでした。
2割の女子たちのほとんどが、おっかなびっくりカブトムシにチョンと触っている中で、3才の娘はためらいなくムンズ!とつかみに行ったのです。
しかも、木から取る時の動きが、とても柔らかくてスムーズでした。
ムリに引きはがそうとせずに、カブトムシの身体の両端を優しく持ちながら、全体にまんべんなく力を加えて、少しずつ引っ張っていました。
クワガタのおおアゴも恐れずにつかむ
また、娘はクワガタの扱いも上手でした。
クワガタは、カブトムシに比べて身体が薄くて、きゃしゃです。
そのため、娘はクワガタの身体を横から持つのではなく、下から指をすべり込ませるようにして引き上げて、手にひらに乗せる形で持っていました。
しかも、手のひらに乗せた後は、親指で優しく押さえて、クワガタが腕の方に上ってこないようにコントロールしていたのです。
普通は、クワガタの大アゴに指をはさまれるのが恐いので、こういう持ち方はできません。
でも娘は、大アゴを恐れずに真正面から自分の指をクワガタの身体の下にすべりこませていきました。
いったいどこで、こんな扱い方を覚えたのか?
僕は不思議に思いました。
セミの扱いを応用できる
しばらくしてから、僕は気づきました。
これは、娘がふだんセミをつかまえて遊んでいる時の動きと同じだ!と。
僕はちょうど今の時期、7月なかば~8月上旬にかけて、ほぼ毎晩、セミの幼虫狩りを娘と一緒にしています。
幼虫をつかまえると、一晩で羽化するので、羽化の様子を観察した後、翌日朝に逃がします。
娘は逃がす前のセミとたわむれるのが朝のルーティーンになっています。
止まり木から優しくつかみ取り、手のひらに乗せて観察したり、羽を羽ばたいて飛ぶ様子を観察したり、自分のおなかにセミを止まらせてニコニコしています。
朝ご飯を食べるときには、テーブルの上にセミを置いた状態で食べています。
僕はそれを見ながら、セミが舞い上がって娘のヨーグルトの器の中にダイブしないかと、ヒヤヒヤしています。
そのぐらい、娘はセミの扱いに慣れているのです。
セミとのたわむれで培った「昆虫の触り方のスキル」を、カブトムシやクワガタに応用していることが分かりました。
基本を極めれば、応用もできる
正直、僕は今回のことは予想外でした。
というのも、セミとカブトムシでは、大きさもパワーも、身体の形も全然違うからです。
さらに、カブトムシは足がトゲトゲしていて、持ち方が悪いと指にトゲが刺さって痛いです。
さらに、手に乗せた時にも、カブトムシのツメが食い込んで痛みを感じることがあります。
でも、娘は痛がることは一切なく、自分の指が痛くならない方法で扱っていました。
おそらく娘にとっては、「足が6本あって木に止まる」という点で、セミもカブトムシも同じだったのでしょう。
セミは羽があるので大きく見えますが、実は身体は小さくて、足も細くて力は弱めです。
カブトムシのような足のトゲもありません。(クマゼミだけはトゲがありますが)
クワガタのような大アゴもありません。
その分、セミは「昆虫初心者向け」とも言えます。
娘は初心者向けのセミを使って「昆虫の基本の扱い方」を身体で学び続けていたのです。
そのおかげで今回、初めて触ったカブトムシ&クワガタも、上手に扱うことができました。
ちなみに、会場の「ふれいあいの森」では、係員さんが何人か監視していて、昆虫がダメージを受けるような乱暴な扱い方をしている子供たちを見つけたら、注意して回っていました。
大事な商品を傷つけられてしまっては困るのも分かります。
特に小学生男子の中には、木に止まっているカブトムシを力ずくで引っ張ってしまう子がけっこういるので、僕の周りでは係員さんたちが、ひっきりなしに注意して回っていました。(あくまで優しい言い回し&柔らかい声の声のトーンで)
でも、娘は扱いが終始ソフトだったので、一度も注意されませんでした。
「基礎が固まれば、応用力は自然と身につく」
ということを、僕は目の前で見ることができたのです。
そしてこれは、英語学習にも通じる部分だと思いました。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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