From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
僕が先月受けたTOEICのスコア結果のレビューのつづきです。
今日は、リーディングセクションのゲージを分析します。僕がいつも、どんな感じで自分の点数結果を分析しているのか?を一緒に見ていきましょう。
まず、下から2本の語彙と文法のパートが100%を逃しています。
ここは、パート⑤&⑥の穴埋め問題です。語彙のゲージは、パート7の中にたまに出てくる語彙問題も入ります。
語彙と文法のパートは、いつもは自分のなかでは得点源でだいたい100%取れるパートなのですが、今回はイマイチでした。
解いていて正解が分からないような問題は特になかったので、引っかけ問題にやられてしまったのかも知れませんね。
長文問題で大コケ!
上3本は、パート7の長文問題です。
ここが、3本とも大コケしています。これが、今回の大幅点数ダウンの直接の原因です。
一番低いところを見ると、3本目のゲージが63%になっています。
この理由はハッキリ分かっています。今回、僕は最後の10問を捨てました。読むスピードが間に合わなかったのです。
後半には、ダブルパッセージやトリプルパッセージの問題がひしめいています。そして、それらの問題の正解率が、この3本目のゲージに出てくるのです。
なので、3本目のゲージが低く出るのは、想定していました。
一番上のゲージは、文章全体を読んで、「この文書が書かれた目的は何か?」というようなタイプの質問に答える問題の正解率を表しています。
文章の目的を「推測」しなければなりません。調子の良いときは、だいたい90%台なかばぐらいは取れるのですが、今回は大幅ダウンしました。
上から2本目のゲージは、具体的な情報を見つけて答えるものです。たとえば、「ミーティングは何時から開始するか?」とか、「参加者は誰か?」など、細かい情報を拾って答えます。
このパートも、僕は調子の良い時は90%なかばぐらい出ます。今回は、このパートも78%止まりでした。
最後の10問を塗り絵したの加えて、全体的に細かいミスがあったのが、今回の結果につながっているんだと思います。
慣れないと難しい問題
ちなみに、僕が昔苦手だったのは、3本目のゲージの「ちりばめ系」の問題でした。
これは、TOEICの中で最もゲーム性の高いタイプの問題になります。
ひっかけ比率も高く、「英語力が高いだけでは解けない問題」の代表格です。
僕は昔、この「ちりばめ系問題」をアメリカ人の友達に解いてもらったことがあります。
彼はアメリカの大学の文学部を卒業していて、僕の知り合いのネイティブの中でも、語彙力と文法力は最も高いと感じる人でした。
その彼がTOEICの「ちりばめ系問題」を解いてもらったところ、見事にひっかかって間違えていました。
僕が正解を言ったら、ものすごく悔しがっていました。
「なんて意地悪な問題なんだ!こんな問題を、君ら日本人は解いているのか?スゴいな!」
と驚いていました。
慣れれば取れる
3本目のゲージは、ゲーム性が高いだけに、慣れれば点数を上げやすいパートでもあります。
僕は一時期、ひたすらダブルパッセージ問題を解きまくって、ひっかけ問題の傾向と対策を練習しました。
その結果、「TVゲームをやり込んだような状態」になり、TOEICテストの出題者の考えが読み取れるようになりました。
「あっ!このあたりでひっかけようとしてるな!その手には乗らんぞ!正解は・・・これだぁーーー!!ビシッ!」
みたいな感じで、正解率が上がりました。
その結果、だいたい安定してゲージが95%前後になりました。
このパートは、最もゲーム性が高いだけに、しばらく離れていると勘が鈍ります。
数年ぶりにプレイした格闘ゲームで必殺技コマンドを忘れてしまい、対戦相手にボコボコにされる感覚に似ています。
分析してやっと元が取れる
いかがだったでしょうか?TOEICテストは、こうやって細かくゲージを分析して初めて、投資の元が取れます。
分析せずにただトータル点数を確認するだけでは、もったいなさ過ぎます。5,000円以上払って日曜日の貴重な時間を投資しているのですから、それだけの価値を受け取りたい!と僕はいつも思っています。
以上、今回の僕のTOEIC点数分析結果でした。
次回は、TOEIC分析シリーズ最終回として、全体を通して僕が気になったことをお伝えします。
・・・つづく。
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