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From  師範代Shinya(新村真也)

英会話スクールに通い始めて、ちょうど1年が過ぎた頃のこと。

年末のクリスマスパーティーで敗北感を味わってからというもの、僕はモンモンとしていました。

この1年間、毎週英会話スクールに通い、毎日クルマの中で教材のCDを聞き、毎週ネイティブのいる外人バーへ行って、「ナマの英語」に触れてきました。

とくに、外人バーには、週3回ペースで半年間通っていました。ネイティブの友達も増えて、彼らと携帯で英語のメールするようにもなっていました。

仕事以外の時間は、ほぼ「英語に囲まれた生活」を実現していたのです。

なのに!!

なかなか聞き取れるようにならないのです!!

なかなか話せるようにならないのです!!

唯一、自分がスムーズに話せていると感じるときは、マジックを英語で演じているときくらいです。

でも、マジックショーが終わって、フリートークになると、とたんにリズムがガタガタになる自分を感じていました。

マジックショーの最中は、相手の目を見ながら、スムーズに生き生きと話しているのに、フリートークになったとたんにカタコトになってしまうのです。

マジックショー前後のあまりのギャップに、自分でも笑ってしまうほどでした。

単語はポツポツ出てくるのですが、まとまった文章にできません。それどころか、単語すら出てこない時の方がほとんどです。

1年前に比べれば、たしかに外国人に向かっていく度胸はつきました。

それなりに英語そのものに「慣れてきた」感じはあります。カンタンな自己紹介くらいなら、できるようになりました。

それに、しっかりした文章で話せなくても、ジェスチャーや単語を並べれば、けっこうコミュニケーションは取れるもんだ!ということを体験し、自信はつきました。

おかげで、青い目の外国人たちを前に、緊張して冷や汗が出てくることもなくなりました。

ヒゲ イラスト

 

でも・・・「1年間の英語学習」の成果としては、僕は満足できませんでした。

1年前、英会話スクールに通いを始めたばかりのときに想像していた、「1年後のペラペラな自分」とはかけ離れた状態だったのです。

 

ネイティブ幻想

この頃から、僕は感じ始めました。

「このまま、『ネイティブとのフリートーク』を繰り返していても、なにも変わらないんじゃないか?」

と。

いや、本当は、もうちょっと前から、うすうす感じ始めていたのです。

ネイティブとのフリートークから得られる「英語に関する学び」が、思ったほど多くないことに・・・

僕の当時の英語力でのネイティブとの会話は、こんな感じでした。

———————-

(目の前にあるアイテムを見て)

僕:「How do you say this in English?」
(これって、英語でなんて言うの?)

相手:「Oh, it’s ○○.」
(○○って言うんだよ)

僕:「Oh, I see! Thanks!」
(なるほど!ありがとう!)

———————-

○○の部分には、バーで見かけるアイテムが入ります。マグカップ、ダーツの道具、お酒の種類、カウンターに置いてある雑誌に載っている写真のアイテムとかです。

また、相手が話している途中で分からない単語が何度か出てきたら、その意味を聞きました。

———————-

僕:「What does ○○ mean?」
(○○って、どういう意味?)

相手:「Oh, it means ○○.」
(あ、それは○○って意味だよ。)

僕:「I see! Thank you!」
(なるほど!ありがとう!)

———————-

○○には、カンタンに言い換えた英語表現が入ります。

こんな感じで会話がポツポツと進んでいきます。

毎回、外人バーでの滞在時間は2~3時間くらい。

流れはいつも、こんな感じでした。

① 常連客にあいさつする。(How are you?)

② 新しいマジックネタを英語で見せる。

③ さっきのようなフリートークをする。

①は、いつも同じセリフだし、②は、もともと家で仕込んできたセリフを出す感じなので、「新しい情報」は入ってきません。

③のフリートークでの会話は、さっき例をあげた感じで、ゆっくり進みます。多少、単語を習うことができるとはいえ、次から次へと質問していくわけではないので、バーに滞在している間の会話から得られる「新単語」は、せいぜい3~4つくらいです。

しかも、ネイティブの友達は、僕とのフリートークで「英語の間違い」を訂正してきません。

たしかに、逆の立場になって考えてみればわかります。僕だって、目の前で一生懸命、外国人の友達が日本語を話している最中に、

「そこは、わたし 『が』 じゃなくて、わたし 『は』 だよ!」

なんて、間違いをいちいち指摘しようとは思いません。

それよりも、

「この人は、何を伝えようとしているのかな?」

と、推測する部分に意識を集中させます。

そして、相手が話し終わった頃には、どこが間違っていたのか、すっかり忘れてしまいます。

 

フリートークは学べることが少ない?

②のマジックショーは、「事前に仕込んだ英語のアウトプットの場」としては最高でした。

・自分の英語が「通じる!」とう実感を得られました。

・自分の発音に自信がつきました。

・外国人が怖くなくなりました。

でも、③のフリートークで得られる「学び」が、あまりにも少ないことを実感し始めました。

もちろん、もし僕の英語力が高ければ、深い会話ができて、「異文化の考え方を知る」という「学び」はあるでしょう。

でも、当時の僕は、まだその領域には程遠い状態でした。

「ネイティブと話しまくってれば、自然に英語がしゃべれるようになるなんて、ホントか?どう考えても、これをただ続けて英語がスムーズにしゃべれるようになれる気がしないぞ!」

と感じ始めたのです。

最初のうちは、

「ネイティブに囲まれている、イケてる自分」

「外国人を怖がらずに話しかけられる積極的な自分」

に満足していました。

ネイティブと一緒にいるだけで、満足していました。

そんな僕も、だんだん冷静になってきました。

そして、英会話の世界でよく言われている、

「ネイティブと話すのが上達への一番の近道!」

という言葉が、力を失っていくのを感じました。

それはまるで、

「遠くからぼんやり見えていたときはキラキラ輝いていた夢のような世界が、だんだんと霧が晴れくると、本当の姿は想像していたのと違うことに気づく」

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そんなプロセスに似ていました。

(仕事や恋愛にも通じる感覚ではないでしょうか?)

この頃から、僕の中で「ネイティブ幻想」が少しずつ薄れていきました。

さらにその後、追い打ちをかけるように、僕のわずかな「自信」が、音を立ててガラガラと崩れるような出来事が待っていたのです!

・・・つづく。

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From  師範代Shinya(新村真也)
 (英語の達人養成ジム 師範代)

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