【電子辞書の2019年新モデルをチェック!④:最終回】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
今年の電子辞書の新モデル情報の続きです。
 
 
僕は、この10年以上、カシオの電子辞書「EX-word」を使い続けています。
 
 
「EX-word」の唯一のライバルは、シャープの「Brain」です。
 
 
「カラー液晶画面」を搭載し始めたのは、シャープの方が早かったです。おそらく、テレビなどの家電業界で培った技術力をいち早く活かせたのでしょう。
 
 
12年ぐらい前に、初めてのカラー液晶画面モデルがシャープから出た時のことは、今でも覚えています。
 
 
たしか名前は、「パピルス」でした。
 
 
僕は当時としては珍しい「カラー液晶」にとても心を惹かれたので、電器屋さんの売り場でさんざん触りまくって、買おうかどうしようか悩みまくりました。
 
 
その結果、
 
 
・当時のカラー液晶搭載のモデルが「英語学習」に特化していなかったこと
 
・価格がかなり割高だったこと
 
・本体が充電式で、カシオの白黒液晶モデルに比べて駆動時間が短かったこと
 
 
の3点が気になり、買わずに見送りました。
 
 
カラー液晶の英語モデルがなかった理由は、カラー液晶の技術を活かして「植物図鑑」や「昆虫図鑑」などの写真付きの辞典をメインで打ち出していたからだと思います。
 
 
また、カラー液晶になったことで、なぜかアンテナを付けて、「テレビも見れる」という機能を打ち出しました。
 
 
これを見たときは、僕の心は完全に離れました。
 
 
「余計なものに気を散らされずに英語学習に専念できるのが電子辞書を買う理由なのに・・・電子辞書にテレビ機能を付けるなんて・・・カラー液晶モデルは絶対買わん!」
 
 
と思いました。
 
 
 
その後、カシオもカラー液晶画面のモデルを出すようになりました。
 
 
シャープは新しく「Brain」という名前でカラー液晶モデルを出すようになりました。
 
 
テレビ機能付きの電子辞書は、しばらくして売り場から姿を消しました。
 
 
おそらく、スマホとの差別化ができなくなったのが理由ではないかと思います。
 
 
シャープがテレビ機能をなくして、英語モデルを出すようになっても、僕はカシオを選び続けました。
 
 
なんとなく、シャープの電子辞書は「テレビ付き」の軟派なイメージが頭の中に残っていたからです。
 
 
でも、今の「Brain」は、硬派な学習用モデルです。
 
 
僕はBrain を買って使ったことがないので、カシオの EX-word とシャープの Brain、 どっちが良いのか?をユーザー目線でお伝えすることはできません。
 
 
でも、今回、電器屋さんの売り場で「Brain」の新モデルもじっくり触ってチェックしてきたので、その感想をお伝えします。
 
 

ターゲットが違う?!

そもそも、シャープのBrain は カシオのEX-word とはターゲットが少し違うようです。
 
カシオのEX-wordのカテゴリーは、
 
・プロフェッショナル(英語専門)
 
・ビジネス
 
・専門(医学、理系など)
 
・学生
 
・外国語(英語、中国語、スペイン語など)
 
・生活・教養(日本語メイン)
 
 
という感じです。
 
 
一方、シャープのBrainの方は、
 
 
・高校生
 
・大学生・ビジネス
 
・中学生
 
・生活・教養
 
 
という感じで、学生をメインターゲットにしています。しかも、最も収録辞書が多い「最上級モデル」は、高校生向けです。
 
 
カシオのEX-wordが、大人の英語学習を意識しているのに対し、シャープのBrainは、学生に特化している印象です。
 
 
そのため、デザインや機能も学生を意識したものになっています。
 
 

反対側に折りたたんで片手持ちができる

一番の違いはここでしょう。シャープのBrainは、画面を反対側にひっくり返して、半分に折りたたむことができます。
 
 
すると、完全にスマホのような感じで、片手に持って操作できるようになります。
 
 
画面もヨコ型表示ではなく、タテ型表示になります。
 
 
これは、日常的にスマホを使っている中高校生に受け入れられやすいデザインです。
 
 
片手持ちできる電子辞書とうのは、斬新で魅力的です。
 
 

驚異の軽さ&薄さ!

シャープのBrainは、片手持ちを想定しているため、完全に「充電式」です。
 
 
今は昔と違って、充電池の性能がアップしているので、デメリットはあまりありません。
 
 
1回充電したら、120時間はもつようです。毎日1時間使ったとしても、充電するのは年3回だけでOKです。
 
 
充電池にするメリットは、本体の軽量化&小型化です。
 
実際に手に持ってみると、かなり薄くて軽いです。パンフレットによると、本体は265グラムです。(カシオのEX-wordは、電池込みで285グラム)
 
 
もちろん、スマホと比べるとまだ大きくて厚いですが、電子辞書としてはかなり小さいです。
 
 
このあたりが、Brainのウリだと思います。
 
 

収録辞書はそんなに差はない

肝心の中身はどうか?というと、英語系の辞書に限って言えば、収録辞書自体はそんなに差はありませんでした。
 
 
もちろん、カシオのEX-wordは「プロフェッショナルモデル」や「外国語モデル」といったカテゴリーがあるので、そこと比べれば違いはあります。
 
 
ただ、ふつうに英語学習用として使うことを想定した場合は、Brainの高校生モデルでも、十分な種類の辞書が入っていると感じました。
 
 

結局、どっちが良いのか?

カシオのEX-wordとシャープのBrain、どっちがいいのか?は、使うシーンによります。
 
 
もしあなたが、毎日の通勤電車の中で、立った状態で片手で操作しながら学習したい場合は、シャープのBrainが良い選択になるでしょう。
 
 
いつでもバッグからサッと取り出して、片手で操作できる気軽さは、英語学習のハードルを下げてくれます。
 
一方、プロフェッショナルモデルや英語専門モデルなど、本格的な内容で硬派な学習スタイルを望む場合は、カシオのEX-wordがオススメです。
 
 
僕は、個人的には硬派なモデルの方が好みなので、EX-wordを選び続けていますが、あなたの好みや学習スタイルに合わせて選ぶのが良いかと思います。
 
 
あと、この記事を読むだけで判断せずに、必ず電器屋さんの電子辞書売り場に行って、自分の手で操作してみるのがオススメです。
 
 
以上、今年の電子辞書の新モデルのレビューでした。
 
(完)
 

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カシオ EX-word のおすすめモデル

 
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