From 師範代Shinya(新村真也)
僕がカナダのバンクーバーの企業で働いてみたかった最大の理由のひとつ。それは、
「西洋の文化には、サービス残業がない」
という言葉が本当かどうか確かめることでした。僕は最初にこの言葉を、日本にいるネイティブの人たちから聞きました。
サービス残業どころか、残業自体も日本に比べて圧倒的に少ないと言っていたのです。
でも、いくらその言葉で日本で聞いても、実感が持てませんでした。
僕が高校を卒業してから働いてきた職場は、ほとんどが「ブラック」でした。
僕のブラック企業体験
僕がこれまで経験してきた中でも、カナダ留学前の最後の職場だった「ジーンズショップの店長」の仕事は、過酷な長時間労働でした。
毎朝8時に家を出て、家に帰ってくるのは夜11時頃でした。それが普段の「マシな生活」です。
それに加えて、年に何回か、エリア内に新しいお店ができるたびに、店長たちは休日を返上して何週間かの間、「応援」に行かなければなりませんでした。
新店応援出張の時には、朝4時~5時頃に中間地点のお店にみんなで集合して、そこから1台のクルマで現地に向かいます。
むこうのお店が閉店する夜9時までは、働きづめです。閉店後は乱れた店内を整頓して、むこうを出るのが夜10時半。
そこからご飯を食べて、眠い目をこすりながら運転して家に帰ってくるのが夜中の2時頃です。
翌日は、ふつうに自分のお店に出勤するので、朝7時起きです。
そんな過酷な出張中でも、給料が出るのはあくまでむこうの応援先のお店でタイムカードを押している時間内だけ。出張手当もありませんでした。
年に2回ある棚卸し応援では、応援先のお店で閉店後に作業を始めて、終わるのが夜中の2時。そこから運転して家に帰ってくるのが朝4時、なんて日もありました。
僕は服が好きだったし、お店で働くことは楽しかったのですが、
「この生活スタイルを続けられるのは、体力的に20代までが限界だろうな・・・」
とうすうす感じていました。
夢の世界
僕はそんな過酷な長時間労働の環境に7年間も身を置いていたので、サービス残業のない世界、さらに残業自体が少ない世界が想像できませんでした。
そして今、ついにカナダで働き始めることができたのです!!
初日の出勤日、僕は終業時刻の5時が近づくにつれ、僕はドキドキしながら期待に胸をふくらませました。
僕と一緒に受付のデスクで働いている「怖い金髪美女」のメリッサが、4時55分くらいからデスクの上を片づけ始めました。
おっ!明らかに帰る準備を始めている!
そして、ロビーにある大きな時計が、ついに5時を指しました!
すると、メリッサはスッと立ち上がり、僕に向かって笑顔で「See you tomorrow!」と言ってさっそうと出て行きました!
特に、同僚や上司に「お先に失礼しまーす!」的な言葉をかけることもありません。
僕にだけあいさつして、出て行ったのです!
その後も、5分くらいの間に次々とロビーを従業員人が通り、「See you!」と言いながら出て行きました。
僕の所属するマーケティング部門の同僚デイビッドもすぐに自分の部屋から出てきて、僕に言いました。
「さあ、終わりだ!帰ろうぜ!」
その後、デイビッドが「今日はどうだった?」みたいな感じで僕に初日の感想を聞いていきました。
そのまま少しデイビッドと受付で立ち話をしていたら、マーケティング部長のサラが部屋から出てきて、僕らに向かって、同じように「今日はどうだった?」と聞いてきました。
僕が答えたら、サラはニコッとしてねぎらいの言葉をかけてくれた後、「See you!」と言いながら先に出て行きました。
デイビッドとの立ち話が終わった5時10分頃には、オフィスは空っぽになっていました!!
誰もいません!物音ひとつしません!
な!!なんということだ!!
あの話は本当だったのか!!
こ、これが・・・残業のない世界・・・
実在したのか!!
僕は大きなカルチャーショックを受けたまま、帰り道につきました。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
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