【リーディングトレーニングの行き詰まり】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
※僕が英検1級に合格した後に、TOEICテストで満点を狙っていた頃のストーリーの続きです。
 
(→前回のつづき)
 
 
TOEIC問題を使った速読トレーニングは、直接効果が出やすくて実戦的ではあるものの、「内容がつまらない」という点ですぐに飽きてしまいました。
 
 
これには困りました!
 
 
架空の話と分かっている新聞記事を読むのもイマイチしっくり来ないし、ビジネス文書も読んでいてあまりワクワクしません。
 
 
さらに、テスト問題の文章という性質上、読者を引き込む書き方がされているわけではありません。
 
 
内容に起伏がなくて、読んでも「だからどうした?」「俺は今、何をやっているんだ?」と思ってしまうのです。
 
 
その点、英字新聞はまだ「英語で世界中のニュース情報を取っている」という感覚がありました。
 
 
そして、取った情報を元に、ネイティブの同僚とのランチで話題にして議論したりできる楽しさがありました。
 
 
でも、TOEICの長文問題で仕入れた内容は、すべてが作り物なので「情報」ではありません。
 
 
どうしよう??
 
 
英字新聞に戻るか?
 
 
いや!ネガティブ情報で脳がいっぱいになるのがイヤで英字新聞から離れたのに、また戻るのか?
 
 
それではまた同じパターンを繰り返すことになるぞ!
 
 
あぁ、どうしよう??
 
 
僕は、途方に暮れました。
 
 
 

英語のリーディング素材は高い

僕は、またペンギンリーダーズやラダーシリーズ、オックスフォードのブックワームシリーズなどの「語彙制限本」に戻ることを考えました。
 
 
語彙制限本は、内容が小説や有名人の自伝、自己啓発本など、トピックが幅広く選べます。
 
 
語彙レベルとトピックを自由に選べるという点では、これほど英語学習者にピッタリなリーディング素材はありません。
 
 
ただ、ひとつだけ欠点をあげるとすれば、価格が高いことです。
 
 
海外から輸入していて関税がかかるからか?あるいは元の価格が高いからか?
 
 
理由はよく分かりませんが、ページ数に対して価格が高いので、あまり対費用効果が良くありません。
 
 
 

ネイティブ用の本はどうか?

では、ネイティブ用の本はどうか?というと、たしかに価格は語彙制限本に比べると安めです。
 
 
300ページぐらいの本が、1冊1500円~2000円ぐらいで買えます。
 
 
ただ、どうしても英文のレベルは高くなります。
 
 
ジャンルにもよりますが、僕が好きなジャンルのビジネス書の中で超有名なロングセラー、「金持ち父さん貧乏父さん」は、ネイティブの小学生6年生が読める語彙レベルで書いてあると言われています。
 
 
でも、実際に原書を読んでみましたが、さすがに語彙制限本のように流れに乗って200WPM前後でスラスラ・・・とまではきませんでした。
 
 
この辺りに、第2言語としての英語学習者と、ネイティブとの差を感じます。
 
 

過去に撃沈した本の再トライ!

そこで僕は、語彙制限本のラダーシリーズの中で、過去に買ってみたものの、難しすぎて最初の数ページで挫折した、レベル5(MAX)の本2冊に再トライしてみることにしました。
 
 
その2冊とは、旧5千円札の新渡戸稲造が書いた世界的名著中の名著、「武士道」。
 
 

武士道 Bushido: The Soul of Japan (ラダーシリーズ Level 5)

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そして、ベストセラー本「バカの壁」です。
 

バカの壁 The Wall of Fools (ラダーシリーズ Level 5)

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ちなみに僕は、この2冊とも日本語版でも読んだことはありませんでした。なので、まったくの初見で英語で読むことになります。
 
 
日本人の自分が、「武士道」を初めて読む時に英語版で読む、というのも何だか変な感じがしますが、他の本に比べれば興味を引かれるものでした。
 
 

先進的な偉人

新渡戸稲造は、あの時代に世界をまたにかけて日本と海外の架け橋になった人物です。
 
 
そして、当時としてはかなり珍しい、アメリカ人の奥さんをゲットしました。
 
 
そして、カナダで行われた国際会議の後、倒れてカナダで亡くなったそうです。
 
 
僕がカナダのバンクーバーにいたとき、新渡戸稲造を記念して作られた日本庭園とお墓のような場所がありました。
 
 
とても美しい庭園で、僕は日本人であることが誇りに思えてきました。
 
 
そんな新渡戸稲造が残した名著を、英語で読むのは感慨深いものがありました。
 
 
・・・つづく。
 
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