From 師範代Shinya(新村真也)
最近、僕はオンライン英会話レッスンを受け始めました。
きっかけは、カリスマ予備校講師の安河内哲也先生から「僕はこの5年間、毎日オンライン英会話レッスンを受け続けているんです」という体験談を聞いて、触発されたことです。
安河内先生ほどの超実力者でも、「試合(英会話)」の経験値を毎日積み続けているのは本当にスゴいと思いました。
思い返せば、僕は最近自分が対人の試合をしていないことに気付きました。
音読でストックを積み上げる作業は週6日間続けていますが、そのストックを稼働させる場がないと、いざという時にスムーズに技が出せなくなるかも?
と思い始めました。
そこで、試しにオンライン英会話に申し込んで、しばらく続けてみることにしました。
さすがに5年間も続くか自信はありませんが、とりあえず3ヶ月ぐらい毎日受け続けたら、何か見えてくることがあるはずです。
最近、オンライン英会話についてご質問をいただくことも増えてきたので、ブログ記事やYouTube動画のネタにもなるし、一石二鳥だと思いました。
僕のこれまでの試合(英会話)体験談
まず参考データとして、僕の試合体験談をまとめておきます。
①28才で英会話を始めた最初の1年間は、ひらすら試合だけ重ねる生活(英会話レッスン週1回&外国人バー週3回)
②29才で音読と瞬間英作文トレーニングに出会ってからは、試合ペースは落として技磨きに専念(英会話レッスン週1回&外国人バー月1回程度)
③31才でカナダに留学してからは、3ヶ月間毎日が試合(ホームステイでホストファミリーとも毎日会話)
④帰国して英会話スクールの講師に転職後は、同僚のネイティブ講師と毎日試合×8年間(仕事上の会話&週末も一緒に出かけて遊ぶ)
⑤東京に引っ越して独立&結婚を同時にした後は、都内で開催されているミートアップ(言語交換イベント)にたまに参加して試合(月1回:2時間程度)
⑥コロナ後は、音読のみで試合(会話)はまったくしていない状態
という感じです。
僕は28才の時に「試合だけ繰り返しても上達できなかった経験」があるので、おそらく多数派の日本人英語学習者よりも「英会話の効果に対する期待」が薄い方だと思います。
とはいえ、音読などの自主練で「技を磨く」だけの生活では、「いざ試合!」となった時に、いつもの実力を出しづらくなることも事実です。
英語は武道やスポーツと同じ
僕は昔、空手(実際に技を当てるフルコンタクトの流派)をやっていたのですが、
・空手の「型」が上手にできる
・サンドバッグに向かって正しいフォームでパンチ&キックが打てる
という状態になっても、いざ試合会場で実際に生身の相手と向かい合った時の緊張感は、また別物でした。
試合が始まっても緊張と恐怖のあまり、筋肉がこわばってしまい、ふだん練習していた技の半分も出せませんでした。
焦ってフォームが崩れて、子供のケンカみたく「めちゃくちゃに手足を振り回す」ような戦い方になってしまったのを、今でも覚えています。
フォームが崩れるのでパンチやキックの威力も半減して、当たってもふにゃふにゃした手応えしかありませんでした。
気がついたら試合が終わっていて、何が何だか分からないまま、判定負けしていました。
僕はこの時、「ふだんの練習と対人試合は、まったくの別物なんだな」と思いました。
どんなに練習で上手にできても、試合で実力を出せるようになるためには、「試合の経験値」を積むことも大事だと気付いたのです。
これは武道に限らず、スポーツ全般に言えることだと思います。
(ちなみに武道の場合は、「ルールのある試合」に慣れても「ルール無用のストリートファイト」に巻き込まれた場合は、また違う恐怖や緊張感に襲われると思います)
英会話でも同じ
これは英会話でも同じです。
音読や瞬間英作文トレーニングの時にはしっかり文法を意識して話すことができても、「いざ試合!」となった時には、緊張してめちゃくちゃな英語を話してしまうことがあります。
・外国人慣れしていないから、相手の見た目で緊張する
・「内容を考える」作業と「英語を話す」作業を同時にするから、脳に対する負荷が高い
・会話のリズムやスピードに対する慣れがない
など、色んな要素が組み合わさって、「普段の練習なら絶対しないようなミス」をしてしまうことがあります。
後から振り返って、
「He don’t ~なんて言っちゃった。頭ではちゃんと三単現のルールが分かっているのに・・・あ~もう!!なぜだー!!」
という感じで、自分がイヤになったりします。
これは、ふだん音読や瞬間英作文トレーニングをしていても、「対人の試合慣れ」していない場合によく起こることです。
これは自分の英語力が低いわけではなく、ただ単に「慣れの問題」です。
試合の中で実力が出せていないだけで、実力がないわけではありません。
そんな感じで、試合の経験値を積むことは大事なのです。
インプットとアウトプット、両方のバランスが備わって初めて「英語が話せる状態」をキープできます。
僕はここしばらくアウトプットから離れていたので、今回は良いチャンスだと思いました。
オンライン英会話は、コロナの影響で今後ますます普及していくジャンルだと思います。
オンライン英会話をガッツリやる体験をしておくことは、英語学習者としても、英語教育者としても「メリットしかない」と思いました。
・・・つづく。
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