From 師範代Shinya(新村真也)
英語学習を始めようとするとき、
「まずはNHKとかでしっかり独学して、それなりに力を付けてから、英会話をやろうかなぁ」
と思う人もいれば、
「いきなり実戦で英会話!」
というタイプの人もいると思います。
僕がまさに実戦英会話タイプでした。
でも、ただ会話をしているだけでは、英語力はすぐに頭打ちになってしまいます。
英語は、スポーツと同じです。
①知識を仕入れる
↓
②技術を身につける
↓
③試合で対人練習
の順番でステップを踏んだとき、初めて学習効果を最大限に高めることができます。
英語で言えば、
①知識(文法、英単語)
↓
②技術(音読、瞬間英作文トレーニング)
↓
③試合(英語でフリートーク)
という順番です。
僕が東京の五反田駅前で主催する「英語の達人養成ジム」では、この①知識と②技術の部分をサポートすることに特化しています。
なぜなら、この部分を専門に教える英語スクールがとても少ないからです。
逆に、試合(英会話)の部分は、他にも選択肢がたくさんあるので、そこで補強してもらえれば良いと思っていした。
でも、英語の達人養成ジムの会員さんたちから、
「ぜひ試合クラスも作って欲しい!」
という要望をいただいたので、去年末に一度試しにやってみました。
毎週1回の定期セミナーが終わった後の時間で、みんなで試合をしてみたのです。
その結果、とても良い反響をいただいたので、ここでシェアをしたいと思います。
「ガチ試合」VS「練習試合」
実は、試合の中にも2種類あります。
「ガチ試合」と「練習試合」とです。
ガチ試合とは、格闘技に例えるなら、「何でもアリのケンカファイト」です。
パンチ、キック、投げ、関節技、何を使ってもOK!とにかく勝てばOKという試合です。
対して、練習試合とは、「パンチだけしかダメ」とか、「キックだけしかダメ」とか、制限を加えます。
さらに、パンチの中でも、「ストレートパンチしか打っちゃダメ」とか、縛りを加えます。
すると、相手からはストレートパンチしか来ないので、心理的な恐怖が減って、伸び伸びと試合に集中できるのです。
僕はこの原理を英会話に利用しました。
英会話の場合は・・・
英会話の世界での「ガチ試合」とは、「何でもアリのフリートーク」です。
文法、英単語、会話のトピック、に一切の縛りがありません。どんな難しい文法を使ってもOK!
とにかく、各人が自分の持てる英語力をすべて出す!という試合です。
対して、「練習試合」とは、「過去形しか使っちゃダメ」とか、「トピックは、お互いの仕事の話題に限定」とか、制限を加えます。
さらに、過去形の中でも、「Yes / No 疑問文しか使っちゃダメ」とか、縛りを加えます。
すると、相手から来る英語の質問が予測できるようになるので、心理的な恐怖が減って、伸び伸びと英会話に集中できるのです。
話を続かせるための仕掛け
僕が作った試合の場は、「練習試合」でした。
文法制限を加えるだけではなく、「会話を続かせるヒント」を僕が伝えることで、会話を続かせやすくする仕掛けをしました。
日本人が英会話が苦手なのは、ただ文法や英単語レベルが足りないだけが理由ではありません。
会話そのものの文化が違うのです。
#こんなに違う!会話の文化
日本では、口数の多い人は軽く見られる傾向があります。
寡黙&無口であることを美徳とする文化です。
「仕事中のムダ話は禁止!」というルールを掲げている会社は多いことが、無口の美徳文化を物語っています。
なので日本人は、会話の最中に、「相手に聞かれたこと以上の答えを返すこと」に抵抗がある人が多いです。
でも、欧米では、口数の多いことを美徳とする文化です。
職場でも、けっこうムダ話をしています。そもそもそれを、ムダ話だと思っていないのかも知れません。
「話し合うことで、新しいアイデアが生まれる」みたいな考え方があります。
なので、欧米人にひとつの質問をすると、10個くらいになって返ってきます。
僕は最初に外人バーに通い始めた頃、この「情報量の差」に驚きました!
僕が3分に1回くらいのペースで1つ質問するだけで、会話が20分以上続いてしまうことがよくありました。
会話に含める情報量が、日本と欧米とはまったく違うのです。
会話をするときの時の「マインドセット(心の姿勢)」を変えない限り、いくら英語力だけを上げても、英会話を続かせて、さらに盛り上げていくことは難しいです。
それができるようになるためのアドバイスも含めた練習試合を、実験的にやってみました。
次回は、その結果をお伝えします。
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