From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
ソニーの語学学習専用CDプレーヤーのレビューの続きです。
前回の記事までは、語学学習機能のメインの、
・スピードコントロール機能
・ワンタッチ3秒戻し機能
・AB区間リピート機能
の3つの機能を詳しくレビューしてきました。
最終回の今回は、その他の機能を見ていきます。
細かい部分を見れば見るほど、語学学習者の立場で作られた「かゆいところに手が届く」CDプレーヤーだと実感します。
発売されたのが2014年ですが、入れ替わりの激しい家電業界の中で、5年も続くロングセラーになっている理由が分かりました。
リモコンの優秀な機能
英語テキスト付属のCDは、フレーズやユニットごとに曲番が分かれているのが普通です。
その結果、曲番が多いものがほとんどです。
1枚のCDに40~80曲分ぐらい入っているものもあります。
80曲分あるCDの中で40曲目をかけようと思った場合は大変です。
早送りボタンか巻き戻しボタンのどちらを使ったとしても、40回押さなければなりません・・・
これは、かなり面倒です。
でも、このCDプレーヤーのリモコンには、「1~10番までの選曲ボタン」が付いています。
1曲目~9曲目までは、数字ボタンを使うと、1プッシュでダイレクトに曲を選べます。
10曲目以上の曲番を再生したい場合は、「10+」というボタンを使います。
たとえば、「10+」「0」という順番で押すと、10曲目が再生されます。
40曲目をプレイしたい場合は、「10+」を4回押してから、「0」を押します。
99曲目も、同じ操作でトータル5回だけボタンを押せば良いのです。
これは、かなりの時間と労力の削減になります。僕は今まで、この数字キーがないCDプレーヤーを使ってレッスンをしていた時期があるので、ありがたさが身にしみます。
数字キーを本体に付けなかったのは、本体の操作パネルが小さくて操作しづらいと判断したからでしょう。
リモコンの操作性
リモコンのサイズは、大き過ぎず、小さ過ぎず、ちょうど良い大きさだと感じます。
ボタンはもう少し大きくてもいいかな・・・という感じですが、押しづらいほどではありません。
よく使う語学学習モードの、
・スピードコントロール機能
・ワンタッチ3秒戻し機能
・AB区間リピート機能
は、すべて下の方にまとめてコーナー化されて、さらにそのゾーンだけ黒く色がついています。
そのすぐ上はラジオ選局ボタンが2列並んでいますが、ここはできれば、CDプレイ&進む&戻るボタンを配置して欲しかったな、という印象です。
そうすれば、CDの操作ゾーンが1つに集約されるので、操作ミスが防げるはずです。
ラジオ機能
英語学習をしている人たちの中で、「ラジオ英会話」を聞いている人はかなり多いと思います。
このCDプレーヤーには、「お気に入りラジオ局」ボタンが3つ付いています。
自分のお気に入りラジオ局をトップ3まで登録できるので、一度設定してしまえば、あとはボタンを1回押すだけで、お気に入りのラジオ局を呼び出すことができます。
これは、毎日ラジオを聞いている人にとってはかなり便利な機能だと思います。
再生停止しても、曲番が記憶される機能
英語学習をしていて、あるあるのシチュエーションがあります。
それは、
「一時停止(=)しようとして再生ボタンを押したつもりが、間違えて停止ボタン(■)を押してしまった」
という状況です。
ふつうのCDプレーヤーの場合、停止ボタンを押すとすべてがリセットされて、一番最初の曲に戻ってしまいます。
そうなると、またさっきの曲番に戻してから、さっき止めた秒数のところを探す手間がかかります。
これはけっこうストレスです。しかも、停止ボタンと再生ボタン(一時停止ボタン)は隣り合っていてデザインも同じなので、押し間違えをしやすいのです!
でも、このCDプレーヤーを使えば、そんな心配は無用です!
停止ボタンを押すと、CDの回転は止まりますが、止めた場所の曲番と秒数は記憶しています。
再生ボタンを押せば、一時停止した時と同じように、さっきとまったく同じ場所から再生してくれます。
これは、ありがたい機能です。
もし、リセットをかけて最初に戻りたい場合は、停止ボタンを2回連続で押せば、記憶モードが解かれて最初に戻ります。
これは、とってもありがたい機能です。
・・・つづく。
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