From 師範代Shinya(新村真也)
(※僕がカナダで一人旅していた頃の体験談です)
(→前回のつづき)
「プルルル!プルルル!」
ジェフの携帯電話が鳴りました。
メアリーのヨガレッスンを終えた僕らは、リビングのソファーでリラックスしていました。
携帯電話に出たジェフは、何やら親しげな様子でしばらくしゃべった後に、電話を切りました。
そして、僕に向かって言いました。
「ルームメイトのダンが、予定より早く帰ってくるらしい。今日の夕方にはここに着くってさ。」
ダンは、僕が1日目に泊まった部屋の主です。
ジェフのルームメイトで、この家の家賃を折半しています。
ここに僕が滞在中は、ずっとダンは実家に帰っている予定で、僕がダンの部屋を使わせてもらえるはずだったみたいですが、予定変更になったようです。
ジェフ:「じゃあ、今日からシンヤはリビングで寝てもらおうかな。このソファーは倒すとベッドになるから、快適に寝れるよ。」
そう言ってジェフは巨大ソファーをベッドに変形させました。
たしかに、この広くてフカフカのソファーの上なら、快適に寝れそうです。
ダン
僕は当初、自分がここにいる間はダンには会えないと思っていましたが、ダンが早く帰ってくることになったせいで、会えることになりました。
僕が泊まった部屋には、写真がなかったので、ダンがどんなやつか分かりません。
ジェフのように2メートル近いデカい男なのか?
それとも、横幅の大きい男なのか?
ドキドキしながら待っていました。
意外な雰囲気
夕方になると、玄関のドアが開いて、誰かが入ってきました。
ダンのようです!
ジェフは特に変わった様子もなく、テレビを見ています。
ダンがリビングに入ってきました!
身長は僕と同じか少し低いくらいで、中肉です。
意外だ!
トロントについて以来、ジェフとジェフの家族、そして彼女のメアリーしか見ていないせいか、
「カナダ人の白人はめちゃくちゃデカい」
という概念が、僕の脳内にすっかり植え付けられていました。
ジェフは身長198センチです。
ジェフの弟も同じくらいありました。
ジェフのお父さんは少しだけ小さくて、185センチくらいありました。
ジェフのお母さんとお姉さんも、175センチくらいはあるように見えました。
ジェフの彼女のメアリーは、180センチ近くあるように見えます。
僕の中では、トロントに着いて以来出会った人々のほぼ全員が、「大きい人たち」でした。
そんな僕にとって、ダンの体型は意外でした。なんだか親近感がわきました。
ひげ面
とはいえ、ダンの顔は思いっきり白人ぽいです。くっきりした目鼻立ちに、もみあげからアゴヒゲがつながっていて、口ひげも伸びています。
一言で言えば、「ヒゲモジャ顔」です。
ジェフといい、ダンといい、どうやらこの国では男達はヒゲを伸ばすのが流行っているようです。
でも、ヒゲを伸ばすと年齢が分からなくなります。
ダンは何歳くらいなんだろう?
そう思いながら、あいさいつしてみました。
僕:「Nice to meet you! I’m Shinya!」
ダン:「You too! I’m Dan.」
ダンの話す英語の発音は、カナダのスタンダードな感じで、僕の耳にも聞き取りやすいです。
ほっ!良かった!
ちょっとしたあいさつ会話をした後、お互いが何をしているのか?を話しました。
どうやらダンは、大学院生のようでした。
しかも、
「社会へ出て数年間働いてから入学したタイプの大学生」
ではなく、
「高校を卒業してから入学した大学生」
のようです。
ということは、今は20代半ばってことか・・・
見えない・・・どう見ても僕より年上に見えます。
これはおそらく、ヒゲのせいでしょう。
あと、ダンはどことなく落ち着いていて、貫禄のようなものがあります。
そういう全体の雰囲気が、ダンが20代の若者に見えない理由だと思います。
とはいえ、まだ会ったばかりです!
これから先、ダンの色んな面が見えるかもしれません。
少なくとも、僕が滞在する4日間は、この家でジェフとメアリー、ダンの3人との共同生活をすることになります。
20代~30代の男女がひとつの家で暮らす・・・
僕が英語学習を始めたばかりの頃によく見ていたアメリカのコメディードラマ「フレンズ」のような生活が数日間体験できると思うと、ワクワクしてきました!
・・・つづく。
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