From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回の続き)
妻のSayaが音読トレーニングを始めてわずか1ヶ月で、映画のセリフが聞き取れた理由は何か?
その理由を探るべく、僕はSayaを英語学習者サンプルとして研究することにしました。
リスニングが良い人の2つの共通点
まず、これまでの僕の研究結果から言えることは、リスニング力の高い人たちに共通する2つの要素があります。
それは、
①文法の基礎がしっかり身に付いていること
②発音が良いこと
です。この2つが揃っている人は、リスニング力が高い傾向にあります。
なぜなら、耳から入った英語を聞き取って正確に理解するには、「文章の意味を理解する力」と「音を正確に聞き取る力」の両輪が必要だからです。
たとえば、これまで聞いたことのない言語を初めて聞いた場合、どんなに耳が良くても正確にリピーティングするのは難しいです。
たとえば、この文章を1回だけ声に出して読み上げみてください。
↓↓↓
「メラソミラレロダチースビカ」
次に、目を閉じて見ない状態でもう一度記憶だけで言ってみてください。
・・・かなり難しいですよね?
この例文は13文字ですが、1回だけ耳で聞いた後に正確にリーピーティングするのは、かなり難しいと思います。
どこで意味が切れているかも分からないからです。
では、次の例文(同じく13文字)を1回だけ声に出してみてください。
↓↓↓
「アイライクシンヤズレッスン」
次に、目を閉じて同じフレーズをリピートしてみてください。
・・・どうでしょうか?
さっきよりカンタンだと感じませんでしたか?
おそらく、
「アイ・ライク・シンヤズ・レッスン」
という感じで、意味の区切りで切れて頭に入ってきたのではないでしょうか?
さらに、
I like Shinya’s lesson.
という感じで、アルファベットが浮かんだかもしれません。
これは、文章を分解して理解できる「文法力」のおかげです。
また、like や Shinya といった、聞き覚えのある発音が入っているのも記憶を助けてくれます。
これと同じことが、映画を見たSayaのリスニングにも言えるのです。
そこで僕は、Sayaのバックグラウンドを文法と発音の2点から探ってみることにしました。
Sayaの英語のバックグラウンド
Sayaの英語のバックグラウンドを時系列で並べていくと、こんな感じになります。
↓↓↓
①生後半年~幼稚園を卒業するギリギリまで、父親の仕事の関係でアメリカに住んでいた。(6年半)
※ここで「なんだ帰国子女じゃん!」と結論づけるのはまだ早いです。後で詳しく解説します。
②中学校では英文法をガンバった。
③高校では、しゃべれないけど読み書きはそれなりにできた。
④大学は内部進学なので、受験英語の経験はなし。
⑤大学入学前のクラス分け用テストでは、英語がヒドい点数だった。(TOEIC換算で300点台)
⑥大学は心理学科だったので、まったく英語を勉強しなかった。
⑦社会人になっても英語にはまったく触れていない。
という感じです。
ひとつずつ見ていきましょう。
①生後半年~幼稚園までアメリカに住んでいた
僕のように日本で生まれの日本育ちの「純ジャパニーズ」の人は、
「海外に年単位で住めば、英語が話せるようになる」
「特に幼いうちから英語圏に住んでいた人は、英語ペラペラ」
という考えになりがちです。でも、実際にはそうでもありません。
大事なのは「英語圏に住んでいるかどうか?」よりも、「英語を使う環境にあるかどうか?」の方が大事です。
僕もこれまで、「英語圏で生まれて小学生まで現地で暮らしていた」というような人に何人か出会ったことがあります。
でも、「英語は覚えてない」「昔はどうか分からないけど、今は英語はぜんぜん話せない」という話をたくさん聞きました。
Sayaもその1人です。
「海外生活の中で英語を使う環境にあるか?」というのは、子供の場合、
・学校で英語を使う時間があるか?
・放課後に英語を使う時間があるか?
・家で英語を使う時間があるか?
の3つがメインになります。
次回はこの3点から、Sayaの幼少期の英語バックグラウンドを探ってみます。
・・・つづく。
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