From 師範代Shinya(新村真也)
前回の記事までは、「ターミネーターの映画のセリフを英語初心者レベルの妻のSayaが聞き取れて驚いた話」をお伝えしてきました。
今回は、映画館で見た新作ターミネーターニューフェイトの感想をお伝えします。
今回のニューフェイト(英語のタイトルはダークフェイト)は、ターミネーター2の正式な続編として作られました。
そのため、出演者も2の時と同じ役者さん達が登場します。
ターミネーター役のシュワちゃんや、サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンなど、豪華なキャストが出るだけでもワクワクします。
正直、それだけの前情報しかない状態で見に行きました。
ターミネーター2はこれまで何度も見ていたので、話にはついて行けます。
なので、あまり詳しいレビューなどは読まずに見た方が楽しめると思いました。
南米の時代
まず、今回のニューフェイトで感じたのは、「時代の流れが反映されている」ということです。
前作の2では、舞台はアメリカでした。出演者は全員アメリカ人(おそらく)で、いかにも「アメリカ映画」という雰囲気でした。
一方、今回のニューフェイトの舞台は南米のメキシコでした。
最初のシーンでも、登場人物はみんなメキシコ人で、英語ではなくスペイン語を話していました。
今回の主人公は、メキシコ人女性です。
新型ターミネーター役の男性も、南米系の人でした。
舞台がメキシコなので、とろこどころにスペイン語が出てきます。
僕はこれを見て、「やはり西洋文化では南米の力が強くなっているんだな」というのを実感しました。
スペイン語しか話さないアメリカ人
僕とSayaが3年前に新婚旅行でアメリカに行ったとき、スペイン語を話す人たちの多さに驚きました。
アメリカは経由地だったので、滞在期間は1日だけでしたが、とにかくいたるところでスペイン語が飛び交っていました。
中にはスペイン語しか話さない人もいるようで、かろうじて英語を話す人もスペイン語なまりが強すぎて、コミュニケーションに苦労しました。
スペイン語人口の勢力拡大
移民の影響で、アメリカのスペイン語人口は世界第二位だそうです。
アメリカ在住でスペイン語を母国語にする人は2015年の時点で4,100万人。この数字は、本国スペインを抜いているそうです。
このままいくと、アメリカのスペイン語人口は2050年までに1億3,280万人になる見込みだそうです。
日本の人口と同じ数のスペイン語を話す人たちがアメリカに住むことになるのです!
これだけ人口が増えてくると、当然存在感も大きくなってきます。
映画は、その時代の背景を反映します。今回のターミネーターニューフェイトも、西洋でのスペイン語を話す人たちの勢力の拡大を表しているように思いました。
女性の活躍
最初のターミネーター1のストーリーでは、「未来のロボットにとって最大の宿敵の人間ジョン・コナーの母親であるサラ・コナーが殺されそうになる」というテーマでした。
未来からタイムスリップしてきた殺人ロボのターミネーターが、宿敵ジョン・コナーを産む前の若き頃の母親がを狙って追い回すのです。
2作目では、こんどはターミネーターがジョン・コナーが小学生の頃の時代ににタイムスリップして、子供のジョンを殺そうとする、というストーリーでした。
そして今回の新作ニューフェイトでは、未来からやってきたターミネーターがメキシコ人女性の主人公ダニーを殺そうとする・・・というストーリーです。
最初、ダニーはサラと同じく「未来の革命家の男を産む母親」と思われています。
でも、実は違いました。(ここから先はネタバレになりますので、あなたがこれから見る予定の場合は、飛ばしてください)
ダニー自身が人類の未来のために戦う戦士だったのです!
戦士として目覚める前の、まだ若い頃のダニーを狙って、未来からターミネーターが送り込まれてきたのです。
このあたりに、時代の変化を感じます。
ターミネーター2までは、サラ・コナーは「人類の未来を救う男」を産む聖母マリアのような存在でした。
一方で今回のニューフェイトでは、ダニー自身が「人類の未来を救う女戦士」なのです。
この違いはとても面白いです。
アメリカでの女性の社会進出の度合いがより大きくなっていることを反映しているんだと思います。
海外映画は面白い
こんな感じで、海外映画を分析するのはとても面白いです。
映画はその時代のその国の文化の流れを反映しています。
特にアメリカは、「日本の10年後の姿」だと言われています。
昔と今のアメリカ映画を見比べることで、日本の今後の流れを予測するのにも役立つような気がしています。
※ちなみに、ターミネーターの映画のセリフは1つ1つが短いので、割と聞き取りやすいです。ディクテーション(聞いた英文の書き取り)の素材としても使いやすいと思います。
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