【なぜ、英語が上達するにつれて英会話を楽しめなくなるのか?】

From  師範代Shinya(新村真也)

英会話を始めたばかりの頃、僕は外国人の人たちと英語で話すのが楽しくて仕方ありませんでした。

 

まだ中学レベルの英語もまったく使いこなせていなかったので、伝えられる内容はものすごく限られていましたが、それでも少しでも会話ができただけで、すごく楽しかったのです。

 

その頃は、英語の上級者を見て、うらやましく感じていました。

 

「いいなぁ!あんな風に自由に英語でしゃべれたら、きっと楽しいだろうなぁ!

 

もっと自由にコミュニケーションを取れたら、今よりもっともっと充実感を得られるに違いない!」

 

と思っていたのです。

 

でも・・・

 

実は、現実は逆なのです!!

 

両方体験して分かったこと

僕は、割と短期間のうちに英語初心者から上級者の仲間入りをしたことで、

 

「英語学習を始めた頃の気持ち」

 

と、

 

「高い英語力を手に入れた今の自分の気持ち」

 

の2つを比べることができました。

 

これがもし、初心者から上級者になるまでに10年とか20年とかかかっていたら、最初の頃の記憶や感情は薄れてしまうと思います。

 

でも、僕は英会話を初めて1年後に音読トレーニングとイメージ英文法に出会ったおかげで、その3年後にはTOEIC900点を超える力を手に入れることができました。

 

さすがに3年のスパンなら、最初の頃の自分の気持ちと今の自分の気持ちを比べることはカンタンにできます。

 

そこで見えたことをお伝えします。

 

初心者の頃の英会話が楽しい理由

僕が英語初心者だった頃は、英語でちょっとしたことをしゃべるのにも、ものすごい集中力を使っていました。

 

初めて会った人に自己紹介をしたり、趣味について話すだけでも、かなり頭を使って英単語をひねり出す感じで話す必要がありました。

 

内容はたいしたことを話してないのですが、ネイティブと10分も話したらもう、クタクタです。

 

初心者が英語でコミュニケーションしようとすると、全力を集中させる必要があります。

 

全神経を今の目の前のことに集中させて、他のことは一切頭に入ってきません。

 

緊張するので、汗をかきます。

 

そして、英会話が終わって日本語が使える状態になると、ホッとして開放感を味わえます。

 

この、

 

「目の前のことに全力集中している状態」

 

のことを、心理学用語で

 

「フロー体験」

 

と呼びます。

 

フロー体験

人間がフロー体験をしている時には、脳内には「快感物質」がたくさん出ているそうです。

それが、「楽しい!」とか、「充実している!」という気持ちにつながります。

 

あなたも、好きなことをずっとやっていて没頭していたら、いつの間にか時間が過ぎてしまった・・・なんて経験がありませんか?

 

TVゲームでも、スポーツでも、プラモデルの組み立てでも何でもいいのです。

 

いつの間にか時間が過ぎたと感じる時は、「フロー体験」をしている状態です。

 

フロー体験は、人間に幸福感や充実感を与えてくれます。

 

時間がたつのが遅いと感じるとき

逆に、つまらない作業を延々と繰り返しているときには、時間がたつのが長く感じて、イライラしたりします。

 

これは、フロー体験とは真逆の状態です。

 

最近、「好きなことをやって生きていこう」みたいなコンセプトのビジネス書が人気ですが、好きなことをやっているとフロー体験をしやすいので、みんな憧れるのです。

 

好き嫌いは関係ない

でも実は、好き嫌いに関係なく、フロー体験をしていると、人間の脳内には快感物質が出るそうです。

 

そして、英会話をしているときには、自然とフロー体験に入ることができるのです。

 

全神経を目の前にいる外国人の話す英語と自分の話そうとしている英語に集中するので、強制的にフロー体験を作り出すことができます。

 

これが、僕ら日本人が英会話を楽しいと感じる大きな理由のひとつです。

 

でも、これが中上級者になると、英会話の最中にフロー状態に入りづらくなってきます。

 

次回は、僕自身が「脱フロー体験」したときのお話をお伝えします。

 

・・・つづく。

 

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From  師範代Shinya(新村真也)

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