from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
初心者レベルからスタートする時にオススメのトレーニングは3つです。
①実用英文法(中学英語)の知識をインストール
②音読(リスニングUP)
③瞬間英作文トレーニング(スピーキング力UP)
最初の1年間はこの3本柱でやっていけば、確実に土台が積み上がります。
世の中にはたくさんの英語トレーニング法がありますが、1度にやるのはMAXで3個までに絞るのがオススメです。
初心者の頃は、どうしてもあれこれ色んな本屋メソッドに手を出してしまいがちですが、種類が増えれば増えるほど、1つのメソッドにかけられる時間が減っていきます。
どんなに効果的なメソッドでも、実行する時間が少ないと効果も少なくなってしまいます。
たとえば、1日1時間トレーニングをする場合、
①1つのトレーニングを5分間×12種類
②1つのトレーニングを20分間×3種類
この2パターンを比べた場合、効果が出やすいのは②の方です。
5分間だと、集中力が上がってリズムに乗ってきたタイミングですぐに切り上げて、次のトレーニングに移ることになります。
毎回ゼロスタートになると、労力の割には効果が薄まってしまいます。
その点でも、1日3種類以下に絞るのがオススメです。
文法を学ぶ時の2つの道
最初のステップとして中学英文法を学び直す時に、2つの道があります。
1つ目の道は、学校でやった勉強をもう一度やるパターンです。
学校でやる勉強法は、「ルールの丸暗記」です。
たとえば、a と the の違いを学ぶ時には、学校ではこんな風にルールが並びます。
↓↓↓
・a と the は「冠詞」と呼ばれる。
・a は、単数の可算名詞の前に付く。
・the は、可算名詞、不可算名詞どちらにも付く。可算名詞の場合、単数&複数どちらにも付く。
・文脈の中に初めて出てくる名詞には、theは付かない。
・the は、太陽や月など、唯一のものを表すときに付く。
・the は電車やバスなどの公共の乗り物に付く。ただし例外として、タクシーには the は付かない。
などなど、ルールは他にも続きます。
こんな感じで、ルールと用法を丸暗記していくのが、学校英語の学び方です。
この方式が合う人もいます。
学生時代に英文法が得意だった人は、このスタイルが合っていると思います。
でも学校英語が苦手だった人には、合いません。
その場合は、2つ目の道がオススメです。
#2つ目の道:イメージで覚える
2つ目の道は、丸暗記ではなくネイティブのイメージで覚える方法です。
たとえば、a と the の違いを学ぶときには、こんな感じの解説になります。
↓↓↓
a = 他にもある中の1つ
the = お互いにどれか分かっていて指させるもの(数は関係なし)
以上です。
イメージ英文法のメリットは、シンプルだということです。
でも、これだとあまりにシンプル過ぎて逆に分からないかもしれません。
その場合は、例文で見てみましょう。
a と the の例文
I want a new car.
私は新しい車が(一台)欲しい。
この文章では、新しい車を買おうとした場合、選択肢はたくさんあります。
世の中には新しい車がたくさんある中で、1台欲しい、と言っているわけです。
だから a が使われます。
一方で、the はこんな感じで使われます。
Look at the moon! It’s beautiful!
月を見て!キレイだね!
この文章では、月はお互いにどれか分かっていて指させるものですよね。
同じように、太陽も the が使えます。
次のケースを見てみましょう。
場面:あなたは友達と電話で話しています。話題は、こんど一緒に行く海外旅行のプランについてです。
あなた:Let’s take the train.
(電車に乗ろう)
友達:I want to take the bus.
(バスの方がいいなぁ)
ここでは、両方とも the が使われています。
電車とバスには共通点があります。
それは、「時刻表で動いている」ことです。
お互いにどの電車に乗るか?どのバスに乗るか?を決めることができます。
でも、もしこれがタクシーだったらどうでしょうか?
タクシーは同時に乗れる車両の選択肢がたくさんあります。
他にもある中の1つです。
だから、タクシーには the ではなく、a が使われるのです。
例外の理由
でも、もし台風で電車が止まって、ほとんどのタクシーが出払ってしまっている中、1台だけ駅に入ってきたのを見た場合は・・・
そうです!
Let’s take the taxi!
ですね。他に選択肢はないので、ここで a は使えません。
こんな感じで、丸暗記せずに覚えるのが、イメージ英文法です。
あなたはどちらの方がお好みでしょうか?
・・・つづく。
p.s.
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