From 師範代Shinya(新村真也)
(※僕がカナダに3ヶ月間留学した後、帰国した後の体験談です)
(→前回のつづき)
僕がカナダに3ヶ月留学を終えて、帰国後に受けた一発目のTOEICテストの記憶は、今でも忘れません。
まず、留学直前に受けたTOEICは、735点でした。
この時の実感値としては、
「あんまり手応えがない」
です。それが正直な感想です。
よく、「TOEIC730点を超えるとビジネスで使えるレベル」みたいに言われます。
それは実際にそうだと思います。僕もカナダの企業で働いたので分かります。
(ただ、730点はビジネスで使えるレベルの入り口で、さすがに「使いこなす」まではいきませんが・・・)
僕がTOEIC300点レベルだったときには、730点の人は、雲の上の存在に見えました。
「スゲー!仕事でも使えちゃうレベルなんだぁ!きっと、TOEICテストも楽勝なんだろうなぁ・・・」
と思っていました。でも、実際に735点を取った時の手応えは、ほとんどありませんでした。
カナダから帰国後のTOEICの感触
ところが、カナダから帰国後すぐに受けたTOEICの感触は、まったく違っていました。
まず、リスニング問題を聞きながら、
「あれ?TOEIC問題って、こんなもんだったっけ?」
と驚きました!
ほとんど聞き取れるのです!
しかも、リスニングのスピードがえらい遅く感じました。
さらに、リーディングの問題も、以前ほど難しく感じませんでした。
そして、英文を読むスピードが圧倒的に速くなっていることに気づきました。
自分の目が動く速度が違うのです。
意識して速く動かそうとしている感覚ではなく、自然に読んでいるスピードが、以前より圧倒的に速い感じでした。
見える景色の違い
TOEICテスト受験中は、それまでとはまったく違った景色が広がりました。
735点を取った頃には、まだ「よく見えない霧の中をもがいている」ような感覚でした。
何となくこれが正解かなぁ~?
とは思うのですが、
絶対これだ!
という自信はありません。
で、スコアが返ってきたのを見て、
あ、あれで当たってたんだぁ・・・
みたいな感じです。
でも、今回は違いました。
リスニングは、ほぼ一字一句聞き取れました。
リーディングも、ほとんど読めました。
知らない英単語の数が減ったのもありますが、それ以上に変わったことがあります。
それは、「知らない英単語があっても、気にせず読み飛ばして、文章の全体像をつかむ」ことができるようになったことです。
そして、そのスピードが圧倒的にアップしていました。
「一字一句、正確に訳せ」
と言われたら自信がありませんが、少なくとも、
「TOEICで問われている問題に答えるだけの情報は取れている」
感覚です。
ドキドキの結果
このスコア次第で応募できる仕事の幅が変わる!という考えはあったものの、気持ちの上では、ほとんどプレッシャーがありませんでした。
ただ、純粋に、留学していた頃に自分が得たものの結果を見てみたい!という気持ちでした。
とは言っても、留学で得たモノはかなりたくさんあって、ひとつひとつが大きくて、英語力のアップなんて、その中の1要素に過ぎませんでした。
なので、「今回は、絶対○○点取れないと困る!」みたいな感覚はありませんでした。
僕のイメージでは、まあ、800点くらい取れればいいかなぁ・・・くらいに思っていました。
そして、1ヶ月後に返ってきたスコアを見てみると・・・
なんと!!
870点!!
これは予想以上のデキでした!
まさか、こんなに早く860点を超えてしまうとは!!
TOEICのランク
TOEICには点数に応じたランクがあります。
・215点までがEランク。英語での意思疎通が難しいレベルです。
・220点~465点までがDランク。身近な話題であれば、相手にゆっくり話してもらってなんとか切り抜けられるレベルです。
・470点~725点までがCランク。シンプルなやりとりであれば、自分の意思を伝えるだけの英語力は備えているレベルです。
・730点~855点までがBランク。仕事で英語が使えるレベルです。多少の文法ミスはあっても、意思疎通は問題なくできます。
・860点以上がAランク。自分の経験の範囲内では、専門外の分野に関しても話についていけるレベルです。ネイティブには及ばないものの、第二言語として十分なレベルに達している状態です。
TOEICでは、点数別でこのE~Aランクに大きく分けています。
ちなみに、Aランク以上はありません。
つまり、860点以上は、990満点の人まで含めて、みんな「Aランク」というグループに入るのです。
Aランクには、「一番上のグループ」に属する喜びがあります。
僕が去年まで憧れていた「Aランク」に、自分がこんなに早く入れるとは、思ってもいませんでした。
ランクのカベ
A、B、C、D、Eのランクには、それぞれ「カベ」があると言われています。
Cランクの点からBランクの点に行くまでには、カベがあります。
Bランクの点からAランクの点以上に行くにも、カベがあります。
カベということは、「そこで一度つまずいて、しばらく停滞する時期がある」ということです。
実際には、800点台と900点の間にも分厚いカベがあるのですが、ここではそれは置いておいて、なぜ僕がBランクの730点から、一気にAランクの870点までジャンプアップできたのか?
なぜBランクを超える時のカベにぶつからなかったのか?
それを冷静に自己分析してみました。
ただ単に、
「やったー!俺、スゲー!」
「やっぱ、留学したおかげだな!」
だけで終わらせてしまっては、もったいない!
せっかくだから、この結果を分析して、「今カベを感じている他の英語学習者仲間」が日本にいながらAランクのカベを乗り越えるためのヒントを見つけよう!
そう思いました。
次回は、その分析結果=「なぜ、僕がAランクのカベにぶつからずに乗り越えられたのか?」をお伝えします。
・・・つづく。
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