【TOEIC900点でも英語を話せないって本当?僕のリアルな体験談④】

from 師範代Shinya

(→前回の続き)

前回までは、僕がこれまで見てきた「TOEICテストで900点を超えていて、英語ペラペラにしゃべれる人」の体験談をお伝えしました。

今回は、900点持っていても、英語を話す時には苦手な方々の特徴をお伝えします。

僕の個人経験上、英語を話すのが苦手な方のタイプには大きく2パターンありました。

①過去に大学受験が得意だった人

②エンジニアなどの理系の仕事をしている人

この2つのパターン両方、もしくは片方に当てはまる人で、TOEIC900点以上持っている人の中には、「英語を話す時になると、ぜんぜん口から出てきません」ということが多いです。

①のパターンは、テスト受験そのものを楽しめるタイプです。

このタイプの人は、テストを作る側の意図を素早く汲み取って、正解をハイスピードで正確に見抜けます。

ひっかけ問題にも釣られないので、マークシート形式のTOEICテスト(LRテスト)では、特に強いです。

受験をしていた頃に覚えたハイレベルな英単語や高度な文法の知識も残っているので、改めて勉強し直さなくてもTOEICレベルの英文なら読めます。

そのため、問題集を解くことだけに専念して、驚くほど短期間で900点以上を取ってしまう人もいるのです。

TOEIC(LRテスト)は英語コミュニケーション能力のテストとはいえ、紙の上で正解を選ぶ形式である以上、やはり受験テクニックが使えます。

短期間で900点を取れるメリット&デメリット

その点で、やり直し英語を始めて割と短期間で、TOEIC900点を達成してしまう人達も見てきました。

そういう人達は、半年~1年ぐらいのスパンで集中して問題集に取り組み、毎月のようにTOEIC本番テストを受けて、場慣れしながら確実に点数を上げていきます。

紙の上のテストにも、やはり場慣れが必要です。

本番会場独特の緊張感や、会場ごとに違う音響設備による、リスニング問題の聞こえ方の違いなど、場慣れしないと実力を発揮できない要素があるのです。

それを分かっているので、本番に連続して申し込んで、毎月の進捗を測ります。

1回本番を受けるごとに自分の中での改善点を見つけて、そこに取り組んだテスト勉強をしていきます。

練習も本番も、過程を楽しみながらTOEIC問題を解く作業を繰り返していくのです。

すると、最短期間で900点に到達することができます。

英語を話す力は時間がかかる

一方で、英語を話す力を手に入れるためには、ある程度の時間がかかります。

TOEICの点数のように、定期的に伸びていくことは少ないです。

しばらく停滞期が続いたと思ったら、ちょっとした伸びを感じます。

その後また停滞期があり、しばらくするとまた伸びて、たまに落ちていると感じることもあります。

そんな小さな変化を繰り返しながら、徐々に話せることの幅が広がっていくのが、英会話力が伸びる過程です。

そのため、上記の方法で短期間でTOEIC900点を取った人にとっては、先に点数が上がり、それにふさわしい英会話力は追いついていない状態になりがちです。

もちろん、900点を取った後に英会話につながるスピーキング練習を続ければ、時間と共に追いつきます。

でも、スピーキング練習は瞬間英作文などの地味な反復練習が多いため、知的な作業を好むタイプの人にとっては、なかなか続けられません。

多くの場合は、

・900点を取れた時点でモチベーションが落ちて、英語から離れる。

・さらなる高みである990点満点を目指して、テスト勉強だけを続ける。

というパターンになががちです。

また、スピーキングのトレーニングを始めたとしても、TOEIC900点レベルにふさわしい英会話力が身につくまでには年単位かかるのが普通です。

その間に、「あの人はTOEIC900点あるらしいけど、全然話せてないじゃん。」みたいな判定を、周りの人達からされるケースがあります。

TOEIC行く900点以上で話せないタイプは、エンジニア職に多い理由

上記のように、短期間でTOEICテストの点数を上げられる人は、

「自分の問題を自分で見つけて、集中的に解決していく」

アプローチを取るのが得意な人です。

このタイプは、理系職に多い気がします。

その結果、エンジニアの仕事をしていることが多いのです。

エンジニア職だと、会社からTOEICの点数を上げるように言われることもよくあります。

でも、点数を上げても実務で英語を話す機会は少ないので、結果的に英語スピーキングの練習をするモチベーションにつながりにくいのです。

以上が、僕がこれまで見てきた、「TOEIC高得点でも英語が話せない人」のからくりです。

ただし、1つだけ確実なことがあります。

英会話ができるかできないかに関わらず、TOEIC900点を取っている人で、「英語の土台の力がない人」に出会ったことは、僕は一度もありません。

次回の記事で詳しくお伝えします。

 

・・・つづく

 

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