From 師範代Shinya(新村真也)
先日、ネットでおもしろいニュースを見つけました。
オーストラリアのスタートアップ企業(できたばかりの企業)の「Lingmo」という会社が、画期的な「同時通訳マシン」の開発に成功したそうです!!
その名も、
「Translate One 2 One」
Translateというのは、「翻訳」という意味です。ちなみにこのtranslateという単語を2つのパーツに分けると、
trans = 超える
late = 運ぶ
で、「言葉の壁を超えて、情報を運ぶ」です。
こんな風に、英単語というのは、必ず意味があるので、そこを意識しながら覚えるとおもしろいです。(これを語原学習法と言います)
そして、One 2 One の2には、「to」という単語と同じ発音で、かけてあります。
One(人)to One(人)
人と人を結ぶという感覚でしょうか。
また、One(1台)to One(1台)
という意味にも取れます。いろんな意味の含みを持たせた、ナイスネーミングだと思います。
どんなマシンか?
話を戻して、この「Translet One 2 One」の機能ですが、なんと「同時通訳」を自動でやってくれる機械だそうです!!
しかも、画期的な点が3つあります。
①オフラインで使える(ネットにつながらない場所でもOK!)
②翻訳時間はわずか3~5秒
③英語や日本語だけでなく、スペイン語や中国語、フランス語やイタリア語など、全部で8カ国の言語に対応している。
これは、もし本当に実現すれば、スゴい画期的な発明だと思います!!
ホームページで確認してみました
日本ではまだ発売されていないようなので、Lingmoのホームページへ行って確認してみました。
すると、2017年6月に発売と書いてあり、買った人のレビューが54個も載っているのですが、買った人たちのコメントを読んでみると・・・
「自分のが届くまで待ちきれないです!今はとりあえず星4つで!」(星4)
「他の人たちのレビューを読んだだけでまだ自分のは届いていません。」(星3)
「大きな助けになりそうです。」(星4)
・・・という感じで続いています。つまり、まだ商品が手元に届いていない様子です。
届いていないのに、どうやって星をつけたりコメントできるのか?不思議ですが・・・
さらに下の方を見てみると、こんな注意書きがありました。
↓↓↓
「配送期間は4~6週間かかります」
かなり長いですね。
一番早くレビューを書いた人のコメント欄の日付が、6月14日だったので、早くても届くのは7月中旬~末頃になりそうです。
つまり、まだ誰も試していません。
でも、もしここに書いてある機能が本当だとしたら、ものすごい発明になりそうです!!
値段はいくら?
これだけスゴい機械なら、きっと何十万円とか何百万円とかするのでは?と思いましたが、「Translate One 2 One」は意外に安くて、一台ったったの179ドルです。
2万円程度で買えるとは!!なんだか信じられません!
しかも、2台同時に買うと、2つで229ドルになります。安すぎる!!
同時通訳の大変さ
僕は前の職場でたまに会議を英語と日本語で同時通訳していたので、その大変さがよく分かります。
同時通訳は、英検1級とかTOEIC満点とか、そういうレベルを超えたもっと高いスキルが要求されます。
もともと語順のまったく違う英語と日本語を同時に通訳していくには、
「相手が次に何を言おうとしているか?」
を常に先読みしながら進めていく必要があります。
それは、ものすごい集中力を要します。3~5秒で通訳することのハードルの高さは、実際に経験したことがある人なら分かると思います。
国際会議などの重要な場で同時通訳する一流プロの場合、何人かで待機しておいて、ひとり10分前後で交代しながらやるそうです。
一流のプロでさえも、同時通訳の集中力が持つのは10分程度です。
それを機械がやれるようになったら・・・スゴいことですね!
場所を選ばない便利さ
この「Translate One 2 One」は、ネットがつながらない場所でも使えるそうです。これは、かなり便利です。
これなら、飛行機の上やインターネットがつながらない環境でも気にせずに使えます。あとは、電池の持ちがどのくらいか?ですね。
あとこの写真では比べる対象物がないので、機械の大きさが分かりません。ものすごい小さいのか?そこそこ大きくて重いのか?でも使い勝手が変わってくると思います。
このマシンは、英語学習を不要にするのか?
前に「グーグル翻訳」のアプリのレビューでもお伝えしましたが、僕は「相手の目を見つめながら自分の言葉で伝える」コミュニケーションに勝るものはないと思っています。
機械で翻訳する以上は、いろんなニュアンスの言葉がすべて同じように変換されてしまうからです。
たとえば・・・
・Can I borrow your pen?
・Could I borrow your pen?
・Will you lend me your pen?
の3つは、伝える情報は同じなので、機械を通せば、
「ペンを貸してくれますか?」
という日本語に変換されるはずです。
でも、この3つには言い方の違いから来るニュアンスの違いがあります。
そのニュアンスの違いが、相手への気遣いだったり、その人の性格が現れていたりします。
そういった「個性」や「気遣い」までを機械が翻訳できるとは思えません。
とはいえ、僕はこの「Translate One 2 One」のマシンにすごく興味があります。
もう少したてば、きっとYouTube動画などでレビューする人が増えてくるでしょう。
そしたらまた、記事を書きたいと思います。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
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