from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
※英会話レッスンで上達を感じるための「戦略&目標設定ワークシート(Nowさん作)」の解説の続きです。 (→この記事のシリーズを1話目から読む)
これまでは、毎回の英会話レッスンの後にやる振り返りの方法について解説してきました。
次に、トータルの長期戦略を見ていきましょう。
Nowさんは1回1回の英会話レッスンの振り返りだけではなく、全体像を考えながら長期戦略を組み立てています。
ワークシートの最初のページを解説します。
※Nowさんのワークシートのダウンロードは、ここをクリック
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やり方Ⅰ
①台本作り(自己紹介、日記)
②ミスチェック(文法、単語)
③音読(すり込み)
④試合(ミスを気にしない、気にせず出し切る)
⑤言いたいけど言えなかったことを調べ→刷り込み
この流れが基本になります。
1つずつ解説します。
【①台本作り】
自分の自己紹介や最近の出来事を日記にして、まずは文字起こしします。
【②ミスチェック】
次の英会話レッスンで、先生に台本を見せながら、ミスをチェックしてもらいます。
ここでは、文法、単語などを徹底的にチェックしてもらいます。
発音に自信のない場所があれば、先生の前で音読して、ちゃんと通じる発音になるまで練習しましょう。
これから覚える英文の台本なので、しっかり1レッスン分を使い切って直してもらいましょう。
英会話レッスン中にミスを気にするのは、この1レッスン分だけです。
【③音読】
直した台本を、音読で身体に刷り込んでいきます。
最終的には、台本を見ないでスラスラ言えるようになったら完成です。
(この刷り込み作業を「仕込み」と呼びます)
【④試合】
音読で身体に刷り込んだ台本を、英会話レッスンの中で使います。
この時には、ミスを気にしないで、気にせず出し切ることを意識します。
【⑤言いたいけど言えなかったことを調べ→刷り込み】
仕込んだ英文を出し切った後に、おそらく先生から色々と質問が来ると思います。
それに対して上手に答えられなくても、構いません。
レッスンが終わったら、「本当は日本語でこう言いたかったんだけど、言えなかった!」とくやしい思いをしたフレーズを調べます。
(英会話レッスン中に先生がこちらの意を汲み取ってフレーズを教えてくれることもあります)
そのフレーズをまた音読で刷り込んでいきます。ここでポイントは、「数を絞る」ということです。
先生に教えてもらった英単語やフレーズを全部覚えようとするのは、現実的ではありません。(前回の記事で詳しくお伝えした通りです)
自分がどうしても言いたかったのに、言えなかったフレーズや英単語だけに絞ります。
【別の先生で繰り返す】
ここまでやったら、次に④~⑤のステップを、別の先生を相手に繰り返します。
ネイティブキャンプやDMMなどの大手のオンライン英会話では、毎日違う先生を選んでも尽きることがないぐらい先生がたくさんいるので、この戦略ができます。
できれば1つの台本で30回試合(英会話)するのが理想です。
自己紹介の同じ台本で30回試合したら、ほぼどんな質問にも返せるようになります。
1つ目の台本を回している間に、次の台本を書いて、仕込み作業を進めます。
(※もし、ここで仕込みと試合の同時進行が難しいようでしたら、交互に入れ替えていくのがオススメです。
仕込み期間=1~3ヶ月、試合期間=1~3ヶ月という風に、交互に入れ替えていくのがオススメです)
とはいえ、1つの台本で30回もやる前に、飽きてモチベーションが落ちてくることもあります。
その場合は、次の台本が用意でき次第、次の話題に移っても構いません。
ただ、せっかく仕込んだ台本をフル活用するために、最低10回ぐらいは試合で活用する経験を積むのがオススメです。
試合の中で使った台本の内容は、体験の中で記憶に焼き付きます。
1人で音読している時よりも、ずっと記憶に定着する確率が上がります。
これが英会話レッスンの基本戦略です。
インプットする(仕込み)
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アウトプットする(試合:英会話)
という流れを繰り返すことで、自作英文の内容が記憶に定着していくのです。
よくある間違い
よくある間違いは、こんな流れです。
①レッスン中に、初見の英文を使ってレッスンする。(スクールの教材など)
②先生の前で、初見の例文を音読したり、その例文に関してQ&Aをしたりする。
③次のレッスンでは、また違う教材を使って初見の英文を音読する。同じ事を繰り返す。
という流れです。(ほとんどの英会話レッスンが、このパターンだと思います)
これでは、毎回のレッスンで使う教材の英文が定着する時間がありません。
英会話レッスン=アウトプット(試合)
英会話レッスンの時間はアウトプットの時間です。
スポーツで言えば、試合と同じです。
英会話レッスン中に初見の英文を先生の前で音読するのは、
「試合の最中に、相手の前で1人で筋トレを始める」
ようなものです。
せっかくレッスン代を払っているのに、もったいないです!
レッスン中に初見の英文を音読することほど、もったいない時間の使い方はありません。
音読は1人でできます。
事前に音読して、台本なしでスラスラ言えるようになっておいて、試合のフィールドに立つのです。
そして、試合の最中は「1人では体験できないこと」に使いましょう。
先生からの予想外の質問に何とか返したり、返せなくてくやしい思いをする体験こそが、英会話レッスンの有効な活用法なのです。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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