From 師範代Shinya(新村真也)
先日、妻と一緒にロフトに行ったときのこと。
妻が女子向けアイテムを物色している間、僕は男向けアイテムコーナーを見ることにしました。
広めの通路の一番目立つ場所に、何やら目を引く黒いアイテムがディスプレイされていました。
それは、昔からよく通販番組で見かけるような、
「電源を入れるとブルブル動く腹筋強化マシン」
の最新版でした。昔のように大きなかさばるデザインではなく、薄いゴムのような素材でできていて、ピッタリと肌に張り付くようになっているデザインです。
そのため、服の下に着ても目立たないようです。
デザインのうまさ
僕はこれを見たとき、「おっ!なんだかカッコいいな!」と思いました。
その理由は、このマシンのデザインが、「割れた腹筋と同じ形」だったからです。
6つに割れた腹筋の形をしたゴムに、6つのパーツがついています。
これを装着すると、それだけで「ボコッ」とふくらんだ6つのパーツが、まるで腹筋が割れているかのように見せてくれるのです。
「これはかなり潜在意識に働きかけるデザインだ!」
と思いました。いかにも「効きそう」に見えるのです。
プロモーションビデオの力
この商品のとなりには、テレビモニターがあって、プロモーションビデオが常に流れている状態でした。
そのビデオでは、筋肉ムキムキで腹筋バキバキに割れたハンサムな白人男性が、汗ばんだ身体で部屋に入ってきます。
そして、重そうなバーベルを軽々と上げたり、腹筋をしたり、けんすいをしたりして、筋肉トレーニングをしています。
さして一連のトレーニングが終わった後、おもむろにそのブルブルマシンを取り出して、バキバキの腹筋の上に貼って電源を入れるのです。
すると、その男性のお腹がブルブル震えて、男性は目をつぶって瞑想のような状態になります。
そして、画面は消えていきます。
僕はこのビデオにすっかり引き込まれていました。
腹に貼り付けるだけで、腹筋に刺激を与えてバキバキにできるのかもしれない。やる価値アリでは?
有名人の力
そのビデオは、他にも日本の有名なアスリートも登場していました。
僕はあまりスポーツ選手に詳しくないので、知らない人だったのですが、プロバスケの男性選手グループと、女性のアスリート1人(スポーツのジャンルは忘れました)が、それぞれ違うシーンで使っている映像が流れました。
バスケ選手は練習の後に使い、女性アスリートは服の下に装着してふだん別のことをしている時に、密かにブルブルトレーニングしている光景が流れました。
バスケ選手も、女性アスリートも、まるでそのブルブルマシンを常に使っているかのような、そしてブルブルマシンのおかげで最高のパフォーマンスが出せているかのような演出がされていました。
「服を着たままで装着できて、密かに筋トレできるのか!なんてラクなんだ!!やってみたい!!」
僕はいつの間にか、そんな気分になっていました。
密かに「ながらトレーニング」
こういった「人にバレないように、密かに筋トレ」というコンセプトは、僕にとってとても魅力的でした。
昔、アニメのドラゴンボールで孫悟空やピッコロさんが「超重い服」を着てふだんから生活していて、戦うときにそれを脱ぐと、ものすごいスピードで動けるようになる・・・というシーンを見て、僕はモーレツにワクワクしました。
ドラゴンボールのコンセプトに影響を受けて、高校の頃は密かに制服の下に「手首に巻く重り」と「足首に巻く重り」を装着した状態で生活していました。
風呂に入る時と寝る時以外は、常にその重りを手足に装着し続けていました。
それをたまに外して走ると、ものすごく速く走れるような感覚がありました。高くジャンプできているような感覚がありました。(実際に数値を測っていないので、気のせいかも知れませんが)
そんな経験があったので、この「腹筋ブルブルマシン」も、似たようなコンセプトでモーレツに心を惹かれました。
見覚えのある光景
ところが、そのビデオがしばらく進んで有名人のシーンを全部見終わった頃、僕はふと感じました。
「あれ?この状況・・・どっかで見たことあるぞ?いつだろう?デジャブか??」
そして、20秒ぐらいたった時に、思い出しました。
「これは!!スピード・○ーニングだ!!」
そうです!僕はこれとまったく同じ感覚を、「英語の聞き流し教材」のCMで味わったことがあったのです!!
まさに、あの時に見た聞き流し教材のCMと、この腹筋ブルブルビデオは、まったく同じ構成で作られていることに気付きました。
・・・つづく。
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