【子供が生まれた日①】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
1月27日に子供が無事生まれました。女の子です。
 
 
生まれた後は特に問題もなく、とっても元気です。
 
 
実は今回、出産直後に色々なことが起こって感情的に取り乱していたので、この話をブログ記事に書くまでに時間がかかりました。
 
 
あれから約2ヶ月たって、だいぶ客観的に振り返れるようになったので、今回の僕とサヤの体験談をシェアします。
 
 
出産方式は無痛分娩を選んだので、サヤの入院日に僕は付き添いで産婦人科の入り口まで行きました。
 
 
でも、ドアから向こうの待合室には入れませんでした。
 
 
今は都内はどこの病院も「立ち会い出産NG」になっています。
 
 
せっかく独立して仕事のスケジュールが調整自由になったのに、初めての出産に立ち会えないのはもどかしさを感じました。
 
 
だた今は昔と違ってスマホがあるので、LINEやZoomを使えば、生まれてすぐにリアルタイムのやりとりができます。
 
 
僕はとにかく、無事生まれてくれればそれでいい、と思いました。
 
 
その願いが叶って子供は何事もなく無事生まれたのですが・・・直後に予想外のアクシデントが起こりました!
 
 
 

サヤがピンチに!

子供が生まれてすぐに、LINEのビデオ通話でサヤから連絡が来ました。
 
 
生まれたばかりの赤ちゃんは、テレビで見るような「オギャー!オギャー!」という大きな声で泣いていました。
 
 
事前に読んだ本の中に、「赤ちゃんが生まれてすぐに泣くのは、肺のすみずみまで空気を取り込むためです。うまく泣けたら、ちゃんと肺呼吸の機能が動いている証拠です。」
 
 
と書いてあったので、一安心しました。
 
 
サヤも元気そうに見えました。
 
 
サヤが僕に言いました。
 
 
「ちょっと色々とアクシデントがあったんだけど、今はもう大丈夫だから安心して。また後で報告します。」
 
 
何だろう?でも今は詳しくは話す時間はないんだろうな。
 
 
そう思いました。
 
 
すると途中で通話相手が病院の先生に代わって、報告がありました。
 
 
「実は今回、ちょっと出血が多くて、全部で2リットル出血したので、輸血をしました。事後報告になってしまって申し訳ありませんが、緊急だったので先に輸血しました。今は落ち着いていますのでご安心ください。」
 
 
ということでした。
 
 
この時には出血の基準が分からなかったので、「今は落ち着いているのなら、大丈夫だろう」ということで、そんなに気にしませんでした。
 
 
2~3分ぐらいの通話が終わった後、「2リットルの出血って基準はどのぐらいなんだろう?」と試しにネットで調べてみました。
 
 
すると記事を読んでいるうちに、一気に不安がこみ上げてきました。
 
 
出産時の出血は通常0.5リットルだそうです。
 
 
0.5を超えると、「出血多量」の分類に入り、輸血が必要になることがある、と書いてありました。
 
 
2リットルって、その4倍じゃないか!!
 
 
僕は一気にソワソワしてきました。
 
 
これって、けっこうなピンチなのでは??
 
 
今は落ち着いたって言ってたけど、けっこうヤバかったんじゃないか?
 
 
と思ったら、心配で全身の力が抜けていくのを感じました。
 
 

2回目の通話

その後、サヤから2回目のLINEビデオ通話が来ました。
 
内容的にはたしか、「また出血し始めて、2回目の処置が終わった報告」的な内容だったと思います。
 
 
僕はサヤと話しながら涙があふれ出してきてしまい、完全に取り乱していました。
 
 
正直、この時に何を話したかほとんど記憶がありません。
 
 
ずっと後になって落ち着いた時にサヤから言われたのは、
 
 
「私はシンヤに自分を励ましてもらおうと思って電話したのに、逆に私がシンヤを励ますことになった」
 
 
ということです。
 
 
確かに、サヤは通話しながら僕に向かって、「大丈夫だから、心配しないで。私は元気だから。」と言っていました。
 
 
でも本当は僕の方から「大丈夫、心配いらないよ。」と言って欲しかったそうです。
 
 
ただ、ネット記事を読んで出血量のヤバさ情報を知ってしまった僕は、「大丈夫だよ」とはとても言えない心境でした。
 
 
あまりゆっくり話している時間がないようで、サヤとの通話は今回も2~3分で終了しました。
 
 
 
・・・つづく。
 
 
 
 

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From  師範代Shinya(新村真也)

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4件のコメント

Shinyaさん、Sayaさん。
おめでとうございます。
2月が出産予定と聞いていたので、気になっていました。
三人の写真も素敵で、私も嬉しくなりました。
でもSayaさん大変だったんですね。
そんな事も知らずShinyaさんには、質問メールをしていましたが、いつもと変わらず、質問にきちんと回答がありました。大変な中ありがとうございました。

Setukoさん
暖かいメッセージありがとうございます!
大変でしたが、乗り越える過程で絆が深まった感があります。
Setsukoさんの上達の嬉しいご報告も、僕らにハッピーを追加してくれました!

日本で助産師をしていました。

難しいですよね。

逆に「大丈夫だよ」と言われたら、女性って「大丈夫じゃ状況じゃない」となります。
だから、先生が取り乱されたのは、健康的で正常な状況じゃないかとも思いますし、今後サヤさんが「大丈夫」ということは、大丈夫ではないサインということもありうると思いました。

私は、母が鬱になったので帰国しましたが、彼女はいつも「大丈夫」と言います。明日治るから…と。でも、そうじゃないことは長年付き合ってきて解っていたので、ちゃんと確認するために帰って来て、正解でした。そして「本当に、日本人って面倒くさいわあ!」と言ってやりました。アサーティブに自分の気持ちを伝える前に、相手の気持ちを慮るのですから…

無痛分娩は、痛みを軽減できる長所と、子宮の収縮が弱くなってしまい、産後の子宮の戻りが悪く弛緩出血してしまうこと、自分の体の危機に気付けない短所があります。
アメリカではほとんど無痛分娩ですが、アメリカの帝王切開率は日本に比べて優位に高いです。

アメリカで歯の治療をしましたが、ただの虫歯治療にまで麻酔を使い、ひたすら削られました。麻酔が切れた後の痛みが強く、そして帰国してみてもらったら、中で歯根の壊死が起こっていました。痛みは大切だと思います。だから、私は安易に痛みを止めるのは危険だなあ…と実感しました。
でも、中には、痛みが負に働く疾患を持った方もいらっしゃるので、一概には言えませんが。

Yasuyoさんは日本で助産師さんだったんですね!
まさにこの道のプロフェッショナルですね!
確かに、女性の「大丈夫」の言葉は、「大丈夫じゃない」と訳すように!という一節を本で読んだことがあります。

無痛分娩はそんなデメリットがあるんですね。
デメリットをあまり知らなかったので、安心しきっていました。
本当に焦りました。

Yasuyoさんのお母様も色々と大変でしたね。

痛みは命を守る警報装置のようなものですね。
むやみに痛みを止めるのは考え物だと、今回学びました。

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