From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
無事止血が成功したとはいえ、数値が安定するまでは何が起こるか分かりません。
サヤはトータルで4リットル出血していました。サヤの体重から計算すると、4リットルはほぼ全身の血液量に相当します。
つまり、この数時間で輸血によって全身の血が入れ替わったことになります。
もし輸血という文明が生まれる前の時代だったら、サヤは確実に命を落としていました。
僕は今まで献血にあまり興味がありませんでしたが、今は「過去に献血してくれた人のおかげでサヤが助かった。本当にありがとう!!」と思いました。
ただ輸血はリスクも伴うため、血液の数値が安定しているかどうかの検査をする必要があるそうです。
今は2度目の採血を終えて、検査の結果待ち時間になりました。
宿泊禁止ルール
この壮絶な数時間を考えると、いくら看護師さんと設備が整っているとはいえ、僕はこの場を離れる気にはとてもなれませんでした。
でも、入り口や室内のいたるところにある張り紙には、
「現在、コロナ感染拡大防止のため、付き添いの方の宿泊は固くお断りしております。」
と書いてあります。
おそらく夜通しの付き添いは難しいでしょう。時計を見ると、夜の10時になっていました。
僕は、誰かから「出てください」と言われるまでは、自分からは何も言わずにここで粘ることにしました。
どんなに早くても、検査の結果だけは聞いてから帰らせてください、というつもりでした。
1人での戦い
サヤはこれまで1人で不安と戦っていました。
でも僕と2人きりになったことで「これまで自分がどう感じていたか?」を一気に話し始めました。
・最初は何が起こったか分からなかった。
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・周りの人達がバタバタし始めて、自分の身体は相当ヤバそうな状態だと気付いた。
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・自分としては意識もしっかりしているので大丈夫だと思っていた。
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・急に貧血の症状が出て、目の前に星がチラつき始めて気分が悪くなった。
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・ここで意識を失ったら、もう戻れないような気がして、必死でこらえた。
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・救急車で運ばれる最中もすごく不安だったけど、付き添いで乗ってくれた救急隊員の人達がすごくプロフェッショナルで驚いた。みんな素早く動きながらも落ち着いていて、常に「大丈夫ですからね。」と声をかけ続けてくれた。この人達に大丈夫と言われると安心できると感じた。
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・救急車を降りて病院に運び込まれる瞬間に、突然MAXで身体がキツくなった。意識が飛びそうになるほど気分が悪くなって、ほとんど動けなくなった。(この時、「私はもうダメかも・・・死ぬかもしれない・・・」と思った)
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・病院到着後の、看護師さんや先生の声かけがすごかった。常に落ち着いた声のトーンで話しかけ続けてくれて、手を握ってくれたり、安心させてもらえた。「この人達に任せれば大丈夫に違いない」と感じた。
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・麻酔をかける時間がなかったので、止血処置(縫合)はそのまま行った。めちゃくちゃ痛くて何度も叫んでしまった。せっかく無痛分娩を選んだのに、結果的にここで激痛に耐えることになるとは、皮肉だと思った。
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・今は痛み止めの麻酔が効いて少しラクになっているけど、痛いことに変わりはない。
という感じでした。
サヤがこの数時間で壮絶な不安と苦痛の中で戦っていたことが分かりました。
話をすることでラクになる
サヤは話し終わった後、穏やかな表情を浮かべました。
サヤ:「やっぱ、話す相手がいると痛みが和らぐね。」
僕:「確かに。自分だけで耐えてるのはツラいよなぁ。気楽に弱音を吐ける相手がそばにいて話を聞いてくれるだけで、救われるよね。」
サヤ:「そうそう、そうなのよ。」
そんな話をしているうちに、時刻は夜12時を過ぎていました。
まだ血液検査の結果が来ません。
僕はもう、このまま結果が来ないで一晩ここにいれたらいいな・・・と思い始めました。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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自己紹介は、こちら
Shinya 先生!そしてSayaさん、大変でしたね。
でも、パパ、ママになれたのですね!おめでとう
どんなに不安だったか、お二人とも、良く耐えましたね〜。
Saysさんが2月ごろ出産と、動画の中で言ってましたが、一向にBabyの話を聞かないのでどうされたか、と思っていました。とにかく、3人揃った写真を見せてもらって、私も嬉しかったです。Babyちゃんの話、Saya さんのその後の話、聞かせてください。ご報告ありがとうございました
英語に関する質問等でなくてスミマセンでした
ありがとうございます!
やっとご報告できるまでに落ち着きました。
日曜のセミナーはサヤも講師として参加しますので、よろしくお願いします。
いえいえ、僕も英語に関係ない記事をよく書いていますので、気になさらないでください(笑)