From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
前回の記事では、6つのチェックリスト、
①自分の中の「話せる」の基準はどのくらいか?
②自分の試合(英会話)の経験値はどのぐらいか?
③例文の丸暗記になっていないか?
④ボキャ不足が原因ではないか?
⑤英語と日本語の文化の違いを意識しているか?
⑥持っている武器で戦おうとしているか?
以上のうち、③を詳しく解説しました。
今回は、④を解説していきます。
④ボキャ不足が原因ではないか?
これも、実はけっこう多いケースです。
「言いたいことが口から出て来ない」場合は、その原因がボキャブラリー(英単語力)不足なのか?
それとも、文章を組み立てる順番がめちゃくちゃになる「文法力不足」なのか?
を切り分ける必要があります。
「え~と・・・○○って英語で何て言えばいいんだっけ?」
という感じで言葉が出て来なくて迷っている場合は、ボキャ不足です。
「英単語は全部浮かんでくるんだけど、それをどういう順番で並べればいいのか分からなくなっちゃった・・・」
という場合は、文法力不足です。
もちろん、厳密にどっちと切り分けられないケースも多いとは思います。
言いたい内容によっては、
「英単語も浮かんでこないし、語順もめちゃくちゃになる」
ということもあります。
ただ全体の傾向として、自分が文章を作れない原因が「ボキャ不足か?」「文法力不足か?」どっちのケースが多いか?の判断はつくと思います。
ボキャ不足が原因の場合は、瞬間英作文トレーニングは卒業しても良いケースが多いです。
言いたいことを英語で伝えるための3つのスキル
英文を作って自分の言葉で話そうと思ったとき、必要になるのは「英単語力」と「文法力」と「発音スキル」の3つです。
自分の知っている英単語を、正しい順番(文法)で並べて、相手に通じる発音で話す。
そうすれば、相手に自分の言いたいことが伝わります。
この3つの役割のうち、瞬間英作文トレーニングの役割のメインは「文法力」です。
ちなみに僕の作っている「瞬間英作文トレーニング動画セミナー」では、発音のレクチャーも入れ込むことで、2つのスキルアップができるようにしてあります。
ただし、瞬間英作文トレーニングでは「ボキャ不足」を補うのは難しいです。
なぜなら、瞬間英作文トレーニングの例文は「できるだけカンタンな英単語を使って、短い例文を大量に」がコンセプトだからです。
もし、英単語でつっかえてしまった場合は、肝心な文法力に意識を向けるのが難しくなってしまいます。
そのため、瞬間英作文トレーニング用の例文では、意識して「日本人が中学校で習う英単語」や「日本でカタカナ語として定着している英単語」が使われています。
瞬間英作文トレーニングを繰り返しても、ボキャブラリーはあまり増えません。
もしあなたが今、「話せない」と感じているとしたら、その原因は主に「ボキャ不足」でしょうか?それとも「文法力不足」でしょうか?
もし理由のメインが「ボキャ不足」だと気付いたら、今すぐ瞬間英作文トレーニングは卒業して、代わりに音読やボキャビルに時間と労力を注ぎ込んだ方が良いかもしれません。
一度卒業しても戻ってこれる
ちなみに瞬間英作文トレーニングは、一度卒業したらもう戻れない、なんてことはありません。
一度ボキャビルや音読で英単語力をグッと上げたら、また瞬間英作文トレーニングに戻って構文力を磨いてもOKです。
僕もいまだに、瞬間英作文トレーニングをやることがあります。
最近の具体的な例で言うと、アメリカのユーチューバーの動画(カメラのレビュー動画)を見ているときに、こんな文章を話していました。
↓↓↓
背景:一眼カメラのレビュー動画。ユーチューブ動画を作る時に「自分撮り」がしやすいように、液晶画面がクルッと回転して正面(レンズ側)を向くタイプのカメラをレビューしている時のセリフ。
If I couldn’t have a screen pointed at me, it just wouldn’t be a camera that I would buy for creating videos on YouTube.
(もし自分の方に向く画面がなかったら、それは私がユーチューブ動画を作るために買うカメラにはならなかったでしょう)
この文章は僕が自分で話そうと思った時にポッと作れるレベルではありません。
この構文は「仮定法」と呼ばれるやつです。(仮定法はネイティブがよく会話の中で使います)
すべての助動詞が過去形になっているだけではなく、途中で「just」が入っています。僕にとっては「え?ここに入るの?」という位置に入っているので、自分で文章を作ろうと思った時には、おそらくこのjustを入れることはできないでしょう。
「この例文はレベルが高いけど、自分の言葉として言えるようになりたい!」と思ったので、僕はさっそくこの例文を瞬間英作文で仕上げました。
自分のカメラ(動画の中に出てくるのと同じカメラ)を触りながら、「この液晶がなかったら、おそらく買わなかっただろうなぁ・・・」と思いながら、それを誰かに伝えるつもりでこの例文を言う→答え合わせをする、という作業を何度も繰り返しました。
こんな感じで、僕もいまだに「この例文言えるようになりたい!」と思った文章に出会った時には、その都度瞬間英作文トレーニングで仕上げるようにしています。
もしあなたが、
「今の不完全な時点で瞬間英作文トレーニングを卒業してもいいんだろうか?」
と悩んでいたとしたら、
「いつでも戻れるから大丈夫!」
という気持ちでいれば、あまり重く考えずに手放すことができるかもしれません。
・・・つづく。
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weblio辞書でjustを検索すると、こんな例文が見つかりました。
He just might pass the exam.
彼はたぶん試験に合格するだろう
どうやら”たぶん”という意味で使われているみたいです。
ご参考までに。
ミツさん
例文を調べていただき、ありがとうございます!