From 師範代Shinya(新村真也)
(※僕がカナダにビジネス留学していた頃の体験談の続きです)
(→前回のつづき)
「速読速聴英単語」の本の前半部分にある、「英字新聞の独特のルール」の解説を読んだ僕は、衝撃を受けました!
英字新聞の中にある、とても短くてシンプルな記事の見出しすら読めなかった理由がわかったです。
英字新聞の記事の見出しには、ふつうの文法ルールにはない表現ルールが3つあります。
ルール① 過去形を使わない
英字新聞の記事の見出しには、「たとえ過去のことであっても、過去形を使わない」というルールがあります。
これが僕の頭を混乱させていた理由のひとつです。
そもそも、新聞の記事は「過去に起こった出来事」がたくさん載っています。
にも関わらず、記事のタイトルには過去形はなく、「現在形」のオンパレードです。
たとえば、殺人事件があったとしたら、
ふつうの「正しい文法」では、こんな感じで書きます。
Nancy killed Tom.(ナンシーがトムを殺した)
このkilledの~edの部分で、それが過去の出来事であることを伝えます。
でも、英字新聞の見出しでは、
Nancy kills Tom(ナンシーがトムを殺す)
みたいな感じで書くのです。
たとえそれが過去のことであっても、過去形は使いません。
これは、記事の臨場感を出すためらしいのですが、ルールを知らないとかなり混乱します。
ルール② be動詞を省略する
be動詞というのは、「is」、「am」、「are」などの言葉です。
僕は初めてこれを知ったとき、「ありえない!!」と思いました。
普通の文章でbe動詞が抜けてしまったら、何を言っているのか分からなくなります。
たとえば、さっきの例で言うと、
「ナンシーはトムを殺した」
という表現を、「受け身」にすることで、
「トムはナンシーに殺された」
と表現することができます。英語にすると、
Tom is killed by Nancy.
です。
でも、ここからbe動詞を抜いたら、
Tom killed by Nancy.
になってしまいます。
Tom killed~という部分を見ると、「トムが殺した」と訳してしまう可能性があります。
実際、僕はそんな感じで訳してしまい、こんがらがっていました。
ルール③ 未来は「to」で表す
ふつう、英語で未来のことを言う時には、「will」とか、「be going to ~」が使われます。
たとえば、こんな感じです。
Shinya will visit Canada.
Shinya is giong to visit Canada.
(シンヤはカナダに訪問する予定です)
学校でもそう習います。でも、英字新聞では、未来のことに「will」や「be going to ~」を使いません。
代わりに、「to」だけを使います。
たとえば、こんな感じです。
Shinya to visit Canada.
ふつうの会話では、こういう言い方はしません。なので、僕は混乱していました。
以上の3つが、英字新聞の記事の見出しの3つのルールです。
ルールを知らないと読めない
これらのルールを知らないと、たとえ英語力が高くても、英字新聞の記事の見出しを読むことはできません。
むしろ、英語力が高くて文法に詳しい人ほど、「なんだ?この文章は?意味が取れないぞ!」となります。
僕は文法は得意分野だったので、なおさら混乱しました。
「わかる」を「できる」に変える
また、この3つのルールを知って「ほぉ~!」と思っただけでは、すぐにまた忘れてしまいます。
このルールで書かれた英語の見出しを何度も声に出して読み返すことで、この3つのルールの独特のリズムが身体に入ってきます。
そうなって初めて、「できる」ようになるのです。
そこで僕は、この速読速聴英単語Core1900の本を音読トレーニングで仕上げることにしました。
そんなに時間はかからない
実際に始めてみると、そんなに時間がかからないことが分かりました。
すべてのページを終わらせなくても、全体の3分の1くらいを終わらせた時点で、見出しのリズムはかなりつかめるようになってきました。
そして、英字新聞が読めるようになって、得したことがいくつかあります。
次回はそれをお伝えします。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
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