From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
僕が最近、本を読む機会が減った理由。
それは、スマホが防水になったことです。
以前は、防水スマホではなかったので、風呂で湯船につかっている時には読書をしていました。
でも、iPhoneが防水タイプになってからは、風呂でYouTube動画を見ることができるようになりました。
これは、昔はぜいたく品だった「風呂付きテレビ」が実現したのと同じ状態です。
風呂と動画は相性が良く、とても快適です。
動画は音声が流れてくるので、頭を洗っている時など、目を離すシーンでも内容を理解できます。
さらに手に持つ必要すらないので、湯船の隅にスマホを置いておけば、身体を洗いながら見ることができます。
一方、本の場合はちょっと面倒です。
文字を目で追う必要があるので、頭を洗うときなどはいったん中断しなければなりません。
また、本を開いた状態では置けないので、身体を洗いながら読むのもムリです。
読むときにはタオルで手の水気を拭き取る必要があります。
さらに、気をつけて触っていても、湯気で全体がフニャフニャになって、ページがめくりにくくなってきます。
このちょっとした不便さが積み重なるうち、だんだん面倒になってきてしまったのです。
スマホが防水ではない頃には、多少不便でも風呂で本を読んでいました。
でもスマホが防水になって、風呂で動画を見る便利さを知ってしまってからは、もう不便な本に戻れなくなってしまったのです。
僕は、「本の内容を動画で見れたらどんなにラクだろうか?」と思うようになりました。
僕がよく見る動画の種類
僕がよく見る動画の種類は、大きく2種類あります。
①ビジネス系ユーチューバーの講義動画
②ガジェット系ユーチューバーのレビュー動画
たまに気晴らしにエンタメ系や格闘技系の動画を見たりしますが、基本はこの2つです。
①はビジネス書を読むような感覚で見ることができます。ただ、やっぱり内容は本よりも短めでコンパクトにまとまっています。
僕はふだんYouTube動画を作る側でもあるので、動画コンテンツと文字コンテンツの違いがよく分かります。
こうしてブログ記事や本のように文字で書いている時には、思ったことを余すことなく伝えることができます。
でも同じ内容を動画にした場合は、かなりムダを省いてコンパクトにまとめます。
ブログ記事で書いた内容をすべて動画の中で話すと、間延びしてしまうからです。
動画と本を読むのとでは、取れる情報量が違います。
要点だけをサラッと短時間でインプットしたい場合は、動画が最適です。
逆に細部まで濃くインプットして、忘れた時には何度も復習したい場合は、本が最適です。
それぞれの得意領域が違うのです。
さらに本のメリットとしては、取れる情報の選択肢の多さが魅力です。
世の中には、「人前に出て話すのは苦手だけど、めっちゃいい知識を持っている人たち」がたくさんいます。
特に何冊も本を書いて出しているような作家タイプの人は、めったに人前に出てきません。
YouTube動画で自分の話す姿を撮ってアップするような人は、ごく一部です。全体的に見れば、かなりの少数派です。
「書くスキル」と「話すスキル」は、共通点は多くあります。
でも、大きな違いもあるのです。
YouTube動画で話すためには、
・滑舌のスキル
・発声のスキル
・自分の顔を不特定多数の人前にさらす覚悟
・身なりを整える手間
・撮影機材のセッティング
など、書くこととは別のものが必要になってきます。
これがけっこう面倒です。
ハードルの高さの違い
さらに、動画では心理的なハードルも高くなります。
例えば、有名ユーチューバーのコメント欄には、たくさんの人達が「私はこう思う!」「俺の意見はこうだ!」と自分の考えを書き込んでいます。
でもコメントを書き込む人達の中で、「自分自身も動画を作って意見を発信している人」は、ほとんどいないのが現状です。
動画で自分の意見を発信することのハードルは、想像以上に高いのです。
本を出すこととコメント欄に書き込むことにも、大きな心理的ハードルの差があります。
僕自身の体験からの個人的な実感値としては、
レベル1:コメント欄への書き込み
↓↓↓
レベル2:ブログで情報発信
↓↓↓
レベル3:本を出版して情報発信
↓↓↓
レベル4:YouTube動画で顔を出して情報発信
の順で心理的ハードルが上がっていきます。
そうなると当然、「文字で発信している人の数」よりも「動画で発信している人の数」の方が減ってしまいます。
ビジネス系ユーチューバーは、母数が圧倒的に少ないのです。
一方で、本を出している人はたくさんいます。
「動画で顔出しはしないけど、良い本をたくさん書いている著者」
はたくさんいます。
動画の世界と本の世界では、作者の母数と情報量が圧倒的に違うのです。
だからこそ、本を読むメリットがあります。
僕はここしばらくビジネス系YouTube動画を見まくっているうちに、そのことに気付きました。
・・・つづく。
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