From 師範代Shinya(新村真也)
「オススメの英語学習用スマホアプリはありますか?」
この質問は、僕が最近よく聞かれるようになったことのひとつです。
スマホのアプリがどんどん進化して、スマホ1台あれば何でもできるようになってきたおかげで、英語学習アプリもすごく充実してきました。
僕も英語学習仲間から「いいアプリ見つけたよ!」と教えてもらって実際にやってみて、
「これはよくできたアプリだ!とても無料とは思えない!」
と感じたものがたくさんあります。また、月額300円でさらに質の高い英語学習内容を提供するアプリを見せてもらったことがあります。
「この内容で月300円なら、かなり安いもんだ!」
と思いました。
でも、僕は今、スマホアプリを自分の英語学習に使っていません。
なので、「オススメはどれですか?」と聞かれた場合も、「スマホアプリを英語学習のメインにしない方がいいですよ。」とお伝えしています。
今日のトピックは、時代の流れに逆行する発言になるので、きっと反論があると思います。
それを覚悟でお伝えします。
スマホは便利だけど・・・
最初にお伝えしておくと、僕はデジタル機器を否定していません。
僕がオススメする「英語学習3種の神器」は、すべて最新テクノロジーを詰め込んだデジタル機器です。
でも僕は、スマホを使った英語学習だけは要注意だと思っています。
その理由は、「スマホでできることの多さ」です。
アプリを追加していくだけで、たくさんのことをスマホ1台でできてしまうのは、すごくラクですよね。
友達とのラインのやりとり、フェイスブックの投稿、ブログ記事の投稿、YouTube、電話の着信、グーグル検索・・・たくさんのことがスマホ1台でできてしまいます。
スマホを開くと、僕らの目の前には「できること&やること」がいっぱい広がって目に飛び込んできます。
「あっ!○○さんからメールが返ってきてる!」
「あっ!フェイスブックの投稿にコメントが付いた!」
「あっ!前に住んでたアパートの近くでコンビニ強盗事件?」
などなど、気になることがいっぱいです!!
英語学習をしよう!と思ってスマホを開いても、そこには僕らに「他のこと」させようとするたくさんの誘惑がひしめいています。
特に僕は、ヤフーニュースに弱いです。
ヤフーニュースの見出しが気になってクリックすると、関連記事が気になって、次々とクリックしていき、気づいたら30分くらい時間が過ぎていた・・・なんてことがよくあります。
「鉄の意志」でガマンしたら?
「ヤフーニュースなんかに負けるのは意志の力が弱いからだ!メールだろうが電話の着信だろうが、そんな誘惑は無視して、まっさきに英語学習に向かえばいいじゃないか!」
とあなたは思うかもしれません。「鉄の意志で誘惑を絶つ」作戦ですね。
でも、ちょっと待ってください。
あるとき、アメリカでこんな実験が行われました。
①ダイエット中の人たちを2つのグループに分けます。
②Aグループの人たちの職場のデスクの上には、1日中お菓子を置いておきます。Bグループの人たちの職場のデスクには、何も置きません。
③Aグループ&Bグループの人たち両方に、1週間お菓子を食べずにガマンしてもらいます。
④それぞれのグループの人たちの、この1週間の「仕事のはかどり具合」をチェックします。
その結果、AグループとBグループ、どちらの人の方が仕事の効率が高かったでしょうか?
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正解は・・・そうです!Bグループの人たちの方が仕事がはかどりました。
意志の力
人間の「意志の力」には限りがあります。仕事に向かうためには、集中力が必要です。集中力を高めるには、意志の力を消費します。
Aグループの人たちは、目の前にお菓子が置いてありました。そのせいで、常に「食べたい衝動」を抑え続けなければなりませんでした。
その結果、「甘い誘惑に耐える」ことに意志の力を使い果たし、仕事そのものに集中するための意志の力が足りなくなっていたのです!
誘惑そのものをなくす
人間の脳は、「甘い誘惑に耐える」ことで、意志の力を消費します。
なので、意志の力を温存したければ、誘惑の元そのものを遠ざけることです。
ところが、スマホの上には誘惑がいっぱいです!アプリの数だけ誘惑があると言ってもいいでしょう。
「電話の着信が誰からか知りたい!」
「ラインのメッセージ内容を確認したい!」
「気になるヤフーニュースを読みたい!」
といった誘惑を打ち消して英語学習アプリを開いた場合、その時点で意志の力を1ポイント消費します。
アプリを開いている最中に電話やメールの着信が来た場合、それらを無視して英語学習を続けると、意志の力を3ポイントくらい消費します。
フェイスブックなどのSNSに「コメントがつきました」といったバナー通知が来るたびに、それを無視して英語学習を続けた場合、意志の力を2ポイント消費します。
すると、英語学習とは関係のないところで、あなたの意志の力はどんどん減っていきます。
そして、意志の力がある一定レベル以下になると、集中力が切れて英語が頭の中に入ってこなくなります。
こんな状態で無理に英語学習を続けても、時間のムダです。
ダラダラ続ける1時間の英語学習よりも、15分でギュッ!と集中してやる英語学習の方が身になります。
以上が、僕がスマホを英語学習に使わない理由です。
その代わりに、電子辞書やウォークマンなどのMP3プレーヤーを使っています。
これらの機器はネットにつながらないので、画面上に誘惑が存在しません。
持ち運びもしやすいので、いつでもどこでも英語学習だけに集中できる環境を整えることができます。
ちなみに、僕が今こうして書いているブログ記事も、「ポメラ」という小さなワープロを使って書いています。
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「ポメラ」
キングジム デジタルメモ ポメラ DM100 ブラック
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画面はちょっと前の電子辞書みたいな、白黒の液晶画面なので、見やすくて長時間のライティングでも目が疲れないです。
ポメラは通信機能がなく、インターネットにつながらないので、書くことだけに集中できます。「書くことを職業にする人たち」の間では持っている人が多い、有名なガジェットです。
唯一の欠点は価格の高さでしたが、最近、新しいモデルが発売されたので、今僕が使っている1つ前のモデルが半額近くまで値下がりして、買いやすくなっています。
やっぱり、通信機能がないのが何よりも集中力を高めてくれます。
英語学習アプリが悪いわけではない
僕は最近の英語学習アプリの内容自体はすごく良くできていると思います。英語学習者の目線に立って、丁寧に作られているものが多いです。
ただ問題は、それがスマホの画面上にある、というだけです。
なので、もしどうしてもあなたがお気に入りのアプリがある場合は、それをメインの英語学習ツールにしないで、サプリメント的な位置づけにしてみてください。
そして、いつものルーティーンにしているメインの英語学習は、本やMP3プレーヤーなどのオフラインの道具を使って、「誘惑のない環境で集中しながらやる」ことをオススメします。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
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