From  師範代Shinya(新村真也)
 
今日は、よくいただくご質問にお答えします。
 
 
英語の音読トレーニングをする時に、「精読」という作業があります。
 
 
精読を言い換えると、「英文の意味取り」です。
 
 
自分が音読するテキストの英文の中で使われている文法や英単語の使い方を「100%理解した状態」にする作業が、「精読」です。
 
「精密に読み解く」というニュアンスです。
 
 

精読 VS 和訳

精読は、大学受験でよくある「和訳」とは違います。和訳というのは、英文を「正しく美しい日本語」にしていく作業です。
 
 
和訳のテストでは、「出来上がった日本語訳」が評価されます。
 
 
対して、精読は違います。精読は、「英文の構造を確認しながら、英語の語順のまま、意味を取っていく作業」です。つまり、「直訳」と同じ感覚です。
 
 
ほとんどの英語テキストには、「和訳文」しか載っていません。
 
 
和訳文をサラッと読んで、
 
 
「あ、だいたいこんな内容を言ってるのね。OK!」
 
 
で終わらせるのは、精読ではありません。精読は、もっと緻密な作業です。
 
 
たとえば、この例文を見てください。
 
 
Here is your ID which enables you to enter the building.
 
(この身分証があれば、ビルの中に入れますよ)
 
( )内の日本語は、「和訳」です。日本語としては自然ですよね。
 
 
でも、この和訳を読んでも、英文の構造は理解できません。もう一度例文を見てみましょう。
 
 
Here is your ID which enables you to enter the building.
 
 
この例文で使われている「enables」という英単語は
 
 
en = ~にする
 
able = 可能
 
 
「可能にする」という意味です。
 
 
Smartphones enable us to use the Internet anywhere.
 
 
という感じで使われます。これを直訳すると、
 
 
(スマホは / 可能にする /私達がインターネットを使うことを / どこでも)
 
 
という感じです。日本語とはだいぶ言い方が違いますよね?
 
 
もしこの文章を自然な「和訳」にした場合、
 
 
(スマホがあれば、私達はどこでもインターネットできます。)
 
 
という感じになるでしょう。
 
 
この和訳の主語は「私達」です。
 
 
でも、英文の主語は「スマホ」です。言っていることは同じでも、だいぶ構造が違います。
 
 
この「構造」にまで目を向けて訳していくのが、精読です。
 
 

精読にトライ!

ではここで、もう一度さっきの英文を見ながら精読にトライしてみましょう。
 
↓↓↓
 
Here is your ID which enables you to enter the building.
 
 
この例文は、2つの文章が1つになっています。
 
 
Here is your ID
 
which enables you to enter the building.
 
 
上の文章を精読するシーンを「心の声」を入れながら再現してみましょう。
 
↓↓↓
 
Here is your ID.
(ここに / あります / あなたの身分証が)
 
 
あれ?ふつう、主語は名詞だよな?
 
この文章の名詞は、your ID だから、本当は、
 
 
Your ID is here.
 (あなたの身分証はここにあります)
 
 
だな。ということは、この文章は順番を入れ替えて、「生き生きした臨場感」を出しているんだな。
 
 
たしかこれは、文法用語では「倒置法」ってやつだ。
 
 
なるほど。
 
 
さて次は・・・
 
 
which enables you to enter the building.
 
(それは / 可能にする / あなたが / 入ることを / その建物に)
 
 
この文章は、本当は
 
 
Your ID enables you to enter the building.
 
 
なんだけど、前の文の your ID とカブるから、そこを which にして1つの文章につなげてるんだな。
 
 
これは、「関係詞」ってやつか!
 
 
じゃあ、which を声に出すときは、「your ID」だと思いながら読み上げよう。
 
 
よし!もう一度全体を見直すと、
 
 
Here is your ID which enables you to enter the building.
 
(ここに / あります / あなたの身分証が / その身分証は / 可能にする / あなたが / 入ることを / その建物に)
 
 
って感じか。了解!
 
 
・・・以上が、精読をしているときの心の声です。
 
けっこう細かく読み解いていますよね?
 
精読は、ある程度の文法知識がないとキツいです。
 
 
だからこそ、初心者の頃は基本の文法ルールを先に学んでおく必要があります。
 
 
「主語って何?」「名詞って何?」というレベルで音読トレーニングを始めても、結局はただの丸暗記になってしまいます。
 
 
文の構造が分からずに丸暗記しているだけでは、いざ自分の言葉で話そうと思った時に、何も口から出てきません。
 
 
精読は、「自分の言葉で英語で話せるようになる」ために必要なステップなのです。
 
 
とはいえ、初心者が精読をできるようになるには、どうすればいいのでしょうか?
 
 
まずはステップ1として、基本的な文法を知識として頭に入れておく必要があります。
 
 
そのために必要な本は、「基本にカエル 英語の本」です。
 
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まずはこの本で解説されている文法を理解することが、出発点になります。
 
 
でも、この本を読んだ瞬間に、急に精読が100%完璧にできるようになるわけではありません。
 
 
独学の場合は特に、自分で精読をした後に、「これで合っているのかな?」という疑問が毎回浮かんできます。
 
 
僕も初心者の頃、精読に苦労しました。
 
 
次回は、僕自身の精読体験談をお伝えします。
 
 
・・・つづく。
 
 
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